『団地妻』斎木麻里

 最近、初期型ファミコンがブームになっているが、もし8ビット画像をもてはやしているなら小僧の証。大人ならあの操作性の悪さに郷愁を感じてほしいもの。イライラとコントローラーを投げ出す度、懐かしさに身を捩じらせながら大笑いし、便利すぎる世の中に警鐘を鳴らしてやろうではないか! なんだかAVレビューらしからぬことを書いてしまったが、それは本日紹介する作品のせい。昭和的な非効率さにイラっとしつつもハマってしまう。そんなノスタルジックな作品がこの『団地妻』だ。

 隣の住人の顔も知らずに過ごす平成の世に、ひとときの安らぎと希望をくれる団地妻の麻里さん。ウキウキと旦那と子供を見送った直後に、隣の部屋に越してきた若者を見つけると世話好きなおばちゃんを装って襲いかかってしまう。しかも、真っ昼間から大絶叫を響かせて濃厚セックスを満喫。バレバレでしょ~が。ご近所の噂になるでしょ~が……。その数時間後。これまた平成の世から姿を失いつつある人物がやってくる。新聞屋の集金員だ。たまった新聞代を払ってもらおうと意気込む彼に彼女はおっとり笑いながら、ズボンのチャックに手を伸ばす。「またですか、奥さん?」。まんざらでもなさそうに麻里さんの巨乳を揉みしだく新聞屋を見下ろす麻里さんは、プレイを楽しむかのごとく狭い玄関スペースでセックスを始める。これまた絶叫をこだまさせて……。団地妻=初老趣味などと思わずにコテコテな昭和の風味もたまには味わってみては。勿論、定番の台所オナニーも見られますぞ!
(AV評:文月みほ)

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◆メーカー:センタービレッジ◆品番:SOUL-15◆時間:80分◆価格:3990円