「もう、そろそろ入れてもいいかな?」
「はい。もちろんです」
コハルちゃんが即答してくれたので一安心。サクっとコンドームを装着する。
「何か体位のリクエストはあるかな?」
「う、後ろからお願いしてもいいですか?」
ちっ!
せめてこちらのピストンで暴れ回る乳房を目に焼き付けたかったのだが、それすら拒まれた格好だ。
彼女の望む通りバックで挿入開始。
既にクンニでイカせているので、さっさと射精してもそうそうガッカリされないはず。
数分ほど腰を振ったところで、限界が訪れた。
「も、もう無理! そ、そろそろイキそうだよ」
「は、はい。ど、どうぞ」
了承を得られたので、我武者羅に高速ピストンを繰り出す。
ふぅ。
高速ピストンを開始して10秒もしないうちにフィニッシュを迎えた。
余韻をしばし味わってからチンコを引き抜くと、コハルちゃんはすぐにバスタオルを胸に巻いてしまった。
たとえエッチした相手とはいえ、オッパイを見られるのが嫌なのだろう。
こうなってしまったら手の打ちようがない。
シャワーを浴びてくるよう指示して帰り支度を始める。
そして連絡先交換も行わないままホテルを出て、コハルちゃんを駅まで送る。
「じゃ、気をつけて帰ってね」
そう短く声をかけ、この日のデートは終了となった。
今から思うと惜しいことをしたような気がする。あの苦行をあと数回くらい続けていたら、オッパイタッチくらいは許してもらえたかもしれないなぁ。
(文=所沢ショーイチ)