ピンポローン!
メールの着信音で目が覚めた。時刻を確認すると、正午を少し回ったところだ。
寝ぼけ眼でメールを確認すると、その送り主はカズハちゃんだった。
どうやら昼休みになるまでスマホをイジっていなかったようだ。もしかしたらかなり真面目なコなのかもしれない。
すぐに彼女へ返信して、話があっさりまとまった。その日の夕方、新宿で待ち合わせすることになったのである。
待ち合わせ場所の新宿アルタ前で待っていると、ほぼ時間通りにカズハちゃんらしき女性が現れた。
マ、マジですか?
背が小さくスレンダー体型だったカズハちゃん。さすが18歳といった感じで、今でもJKの制服がよく似合いそうなロリ具合だった。
しかも、顔は声優の「横山智佐」の10代の頃のような感じだったのである!!
目がパッチリしていて真顔でも笑っているように見えるタイプ。髪型は黒髪ストレートロングで、いかにも清楚系といった雰囲気だった。
こんなコがセフレになってくれたら最高だ。今以上に毎日が楽しくなり、身も心も若返ってしまうことだろう。
カチッ!
いきなりギアが5速に入ってしまった。持てる限りの技を出し尽くし、このカズハちゃんを虜にしてやる!! 気合十分となったところで歩を進め、優しい口調で語りかける。
「こんにちは。カズハちゃんかな?」
「は、はい。カ、カズハです」
「サイトで約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「あ、は、はい。よろしくお願いします」
甘ったるい感じの声でしゃべるカズハちゃん。こういうロリ声の女性とエッチするのは久しぶりなので、ますます興奮してしまう。
だが、ここで本性をあらわにすることはできない。落ち着いた雰囲気のジェントルマンを装いながら、会話を続ける。
「実際の俺ってこんな感じだけど大丈夫そうかな?」
「え?」
「ほら、送った画像より何百倍もエロそうでしょ、俺って」
「そ、そんな風に見えないですよ」
「それは俺が羊の皮を被ってるからだよ。カズハちゃんがヒくくらいエッチなんだよ」
周囲の人に聞こえないよう、小声でエロさをアピールする。
「フフフ、自分からそういう風に言う人って、優しい人が多いんですよね」
「え? あ、う、うん。や、優しいのは間違いないよ。それだけは神に誓えるよ」
「ですよね。エッチかもしれないですけど、すごく優しそうに見えます」
おろっ?
カズハちゃんは、男のあつかいに慣れている感じだった。18歳の小娘とタカをくくっていたが、案外手練れなのかもしれない。
「そ、それじゃあこのままホテルに向かうってことでいいかな?」
「はい、もちろんです。よろしくお願いします」
上目遣いでこちらの顔を覗き込んでくるカズハちゃん。
こ、こいつ分かっていやがる!!
どういう仕草をすれば男がメロメロになるのか、理解しているのだろう。
ギリっ!
奥歯を固く噛み、顔の筋肉を引き締める。ここで本性丸出しのスケベ面を見られるわけにはいかない。
ホテルに向かう途中で軽くジャブを入れてみることにした。