【女と男の隔たり】挿入手前までの関係:前編

 メンズサイゾーの【エロ体験談】で、前人未到の賞金レース6連覇を達成した常連投稿者・隔たり。投稿すれば賞金ゲットというほどの人気を誇った彼のことは、エロ体験談愛読者の皆さんであればよく覚えていることだろう。

 今連載では、そんな隔たりが「エロ」と「セックス」について考える。痴的好奇心旺盛なエロ体験談王者は、何を語るのか――。

 

【女と男の隔たり】挿入手前までの関係:前編の画像1
※イメージ画像:Getty Imagesより

 

ホテルは今度会ったときでいいかな?

 やや右に曲がりながらも、天に突き上げるようにまっすぐ勃ったモノに女性の後頭部が被さる。

 後頭部、モノ、後頭部、モノ。そんな景色が、女性の頭が上下するたびに繰り返される。何度も後頭部が被されていくと、現れたモノはだんだんと女性の唾液でテカり始めていた。その規則正しい上下運動に、僕はただ見とれている。

 ベッドを二つ並べてしまったら、部屋を埋め尽くしてしまいそうなほど狭いワンルーム。その半分を支配している白を基調とした一般的なシングルベッドに、僕は足を広げて腰掛けていた。

 その広げた足の間には、この部屋に住んでいる真央(仮)がちょこんと座っている。いま、僕には真央の後頭部しか見えない。彼女は僕のモノを規則正しいテンポでしゃぶっている。


「真央、こっち向いて」

「ん?」


 声をかけると、真央はモノを咥えたまま上目遣いでこちらを見た。フェラをしながらの上目遣いは、女性の表情の中で一番エロいと思う。どんなに容姿が優れていない女性でも、フェラ中に上目遣いをすれば、全員可愛く見えてしまうと思うのは僕だけだろうか。


「真央、もう我慢できない」


 僕は真央の肩に手を置いて、そっと口を離させた。唾液まみれになったモノは少し右に傾きながらも、しっかりと勃っている。まるで、何千年も生え続けている大木みたいだ。早くこれを、真央の中に入れたい。


「エッチしよ?」


 僕がそう声をかけると、真央は下を向いた。そして一言だけ、消えてしまいそうなほどのか弱い声で、こう呟いた。


「エッチは、しない」


 「セックスできるんじゃないか」という期待が確信に変わったときの高揚感はたまらない。そして、「セックスできるわけがない」と思っていた女性とセックスできると決まったときは、セックスの本番以上に興奮してしまう。

 しかし、反対に「セックスができる」と思っていたのに、できないときだってある。そのときの悲しさは、賢者モードをはるかに越えて悲しい。

 

☆ ☆ ☆

 真央と出会ったのは、僕が大学3年生のときだった。彼女と別れたばかりの僕を見て友人が誘ってくれた合コンの席に、真央はいた。

 真央の第一印象は、とても目が細くて大人しい子、だった。

 飲み会が始まっても真央はあまりしゃべらなかった。端っこの席に座り、細い目をさらに細めながら、みんなの話をうんうんと聞いているだけで、自ら話し出すことはなかった。そんな子だから、僕は真央のことなんて全く眼中になかった。

 飲み会は盛り上がってるとも盛り上がってないとも言えるくらい、とても微妙なものだった。友人が僕を指差しながら、


「こいつ別れたばっかなんだよ。慰めてあげて?」


 という話しかしないので、僕は途中から面倒臭くなっていた。

 そんな僕に愛想をつかしたのか、友人は僕に構うことをやめ、真央以外のまだノリが良いと言える女の子たちと酒を飲み交わし始めた。

 その流れによって初めは真ん中の席に座っていた僕は、追いやられるように端の席に移動した。その席の目の前にいたのが、真央だ。


「隔たりさんは、何か映画とか見られますか?」


 飲み会が始まって約1時間半。それが真央との初めての会話だった。


「え、あ、見ますよ」

「どんなの見ますか?」

「うーん。最近はミステリーが多いかな」


 僕は最近見た、洋画の有名なミステリー映画の名前を挙げた。


「え!? わたしもそれめっちゃ好きなんです!」


 真央は目を大きく開いて、今日初めてと言っていいほどの笑顔を見せた。目がキラキラと輝いているように見えて、なんだか思ったよりも可愛い子なんじゃないかと、その笑顔にドキドキしてしまった。

 そこから僕らは会が終わるまで、ひたすら映画について話し込んだ。大きな盛り上がりに欠けた今回の合コンは2次会に流れることなく、当たり前のように1次会で解散となったが、僕と真央はしっかりとラインを交換した。そして、合コン以後もずっとラインをする仲になった。

 真央とのラインは、最近気になる映画や互いの大学の話など、他愛もない内容だった。真央からくるラインの文面は優しくて、性格の良さが溢れて出ていた。互いにデートに誘ったり、エロい内容の話題になることは一度もなかった。

 そうやって連絡を取り合って1ヶ月が経ち、ついに一緒に映画を見ることになった。

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