ストリップの灯がまた消えた…新宿の名物ヌード劇場『DX歌舞伎町』ラスト公演リポート

【四景・美咲遥(みさきはるか)】

 白いチャイナ風の着物で登場。ゆったりと円を描くように踊る。少しずつ脱衣し、青地に黄色と赤色の花柄の襦袢になる。やや緩やかに踊るベッドショーへ。全体的に穏やかでゆっくりとしたダンスで、観やすい。目まぐるしさがなく、ホッと一息つける感じだ。

 オープンショーでは、黒い法被を着てダンスする。最後に5色のリボンをステージに投げて終了。2回目のポラタイムで一番長い時間。ポラ対応の上手さには驚いた。言葉やポーズ作りで観客を乗せるのがすごく上手かった。   

 

【五景・MIKA(みか)】

 メガネを掛けた女教師風の衣装で登場。グレーのミニスカート、白いブラウス、黒い網タイツにハイヒール。明るいアッシュ色のショートヘアが細面の顔によく似合う。細身で小柄。ダンスには空気を切るようなキレがある。黒い下着は上下ともに薔薇の装飾があり綺麗。ベッドショーでは盆上でI字開脚を披露。驚きの柔軟さだ。

 ラストは木製のイスの上で逆さ倒立。ステージで「神光技吉村」と書初めも。投光さんへの感謝のメッセージのようだ。色っぽさはピカイチ。初見だったが、十分楽しめた。

 

【六景・友坂麗(ともさかれい)】

 白い和装、着物姿で登場。ゆったり、しっとりと踊る。桜模様の襦袢姿になり、ベッドショーへ。細面に白い肌、キリッとした顔立ちはまるで雪国の美女。ベッドタイム中に、投げられた白いリボンから桜の花びらがこぼれて、舞台に花を添える。白粉を塗った美顔がなんとも艶かしい。魅惑の箱入り娘といった感じだ。2回目のポラ撮影タイムも大混雑。筆者はあまりの混みぶりに立ち見の場所から一歩も動かず。

 

【七景・武藤つぐみ(むとうつぐみ)】

 紺色の和装で登場。ショートカットなので、何だか忍者のよう。黒い網タイツ姿になり、アメリカンロックに乗って、ストリート系のダンス。美少年のような美少女。小悪魔チックさは際立っている。SMの女王様にしたら絶対に人気が出るタイプ。性格がとてもユニークで観ていて面白い。

 オープンショーでは、プロレスラーの武藤を真似した「霧吹き」を披露。観客が差し出した缶チューハイを飲み、そのまま「ブハァッ」と吐き出す。嫌がりながも喜んでいるおじさんの姿が面白い。場内大爆笑。ストリップはこのライブ感が楽しい。テレビや映画じゃ味わえないリアルさがいいのだ。3回目のポラ撮影時にはなんと白いフンドシ姿で登場。場内唖然。個人的に「むっちゃん、大好き」です。そのユニークさをいつまでも失わないでほしい。

 

【八景・小宮山せりな(こみやませりな)】

 インディアンのような、ライオンキングの世界のような、民族音楽に合わせて登場。オレンジ色の着物姿だが、どこかネイティブアメリカンの雰囲気が漂う。オレンジ色の着物は布団のように重そう。そして暑そう。手足に黄色のフワフワした飾りを付けている。踊りの途中から扇子を取り出し、それからオレンジ色の布が伸びてゆらゆらと波打つように舞う。すごく綺麗だ。

 薄着になると、盆の上に用意された吊るされた輪っかを使っての「エアリアル」へ。いきなりの高速回転に驚く。輪の中で逆立ちしたり、リングの中で回転したり、とにかく運動量が多い。まるで「女ターザン」である。腹筋が割れていてスゴイ。最後は空中のリングの中でポーズを決めて終了。3回目のポラ時に一番の人気。チャーミングな笑顔がなんとも可愛らしい。写真を撮りたがる男たちで大行列だった。

 

【九景(トリ)・真白希実(ましろのぞみ)】

 黒いドレスに、電飾で光るラインが入っており、スイッチを押すと3段階に輝きが増して、暗闇の中で光が踊るところからスタート。踊りの途中で両手に光るヨーヨーのようなもの持ってダンスをする。髪型を工夫してウサギの耳を作っている。模様の入ったセクシーな黒いガーターベルトと網タイツをしており、途中から青と黒のチェックのミニスカートと黒のロングブーツ姿に。

 盆の上でキレのあるベッドショーを披露。全体的にバランスがよく、本格派の貫禄がある。色白でスタイルがよく、おまけに踊りも上手で、まさに現在のストリップ業界の第一人者と言っていいだろう。長い手足を素早く動かし、その美しさに見とれてしまう。3回目のポラ撮影タイムの後、フィナーレへ。2回目の最初に登場する御幸奈々さんを除く8人が並び、三方礼をするシンプルなものだった。

 

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