【元デリヘル店長の回想録】親睦会を抜け出してカーセックス

※イメージ画像:Getty Imagesより


 自家用車を持っている男性ならば一度は憧れるカーセックス。

 窓から覗かれれば行為が丸見え、遠目から見ても明らかに不振に揺れる車体…。

 誰かに気付かれてしまうかもというスリルと共に、家やホテルなどとは違うシチュエーションに興奮してしまう人も少なくないだろう。

 過去に私も何度かカーセックスの経験があり、その楽しさにハマっていたこともある。

 今回は、その時の話をご紹介しよう。


【風俗嬢と体の関係~かのんの場合~】

 その日は、半年に一度のグループ集会。

 大型のクラブを貸切って系列店の風俗店で働くキャストやスタッフ、そして店舗責任者らが集まってワイワイ騒ぐ、親睦会の様なものだ。

 当時私はまだスタッフで、他の店舗の責任者のところに酒を注ぎに行ったり、挨拶回りをしたりして、自分の顔を売るのに必死だった。

 ようやく一段落して私も気持ち良く酒を堪能し始めたころ、突然後ろから話しかけられた。


「お疲れ様、未来の店長さん!」


「うおっ、びっくりした!」

 胸元まで伸びるサラサラで綺麗な黒髪。ぱっちりした二重とパッツンの前髪がすぐ目に飛び込んでくる。

 太陽のようなキラキラした笑顔で私をからかう彼女の名前は、かのん。

 同じ店舗で働くキャストで、とても仲がいい。

「あはは~。そんなびっくりしなくてもいいじゃん」

「いやいや、急に声かけられたら驚くよ」

「挨拶回りは終わったの?」

「うん、一応ね」

 瓶に入ったリキュールを飲みながら彼女の質問に答える。

 乾いた喉を潤す酒が、とても美味しく感じられた。

「それじゃあ、もう自由時間なんだよね?」

「うん、そうだね。何かあるの?」

 かのんは耳元に口を近づけて囁きかける。


「えっちしよーよ」

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