【風俗嬢・処女喪失話】6畳一間の風呂なし安アパートと冷やし中華と処女喪失


 それでも、ほぐす感じで胸やアソコを責められ、彼を受け入れる準備が整った。少しずつ彼のモノが入ってきたが、痛みは「予防接種の注射された程度」で、すぐに彼の腰の動きに身を委ねることができた。円を描くように腰を動かされると、頭の中が真っ白になるほどの快感を覚えた。気が付けば、彼に抱きついて自分とは思えない声を出して喘いでいた。女になれた感激よりも、セックスそのものの心地良さに堕落してしまったという。

 その後、夏休みの残りの時間を彼の部屋で過ごすようになり、お互いに身体を求めた。しかし、問題が無いわけでもなかった。部屋にクーラーがない上に、階下の店への配慮で窓を閉めての行為は、地獄の暑さだった。コトが終わるころには常に汗だくで、タオルを何枚も使った。そのタオルをコインランドリーに持っていき、洗濯機を回している間、階下の中華料理店によく行っていたという。涼を取るために食べたのが、冷やし中華だった。

 
「もうね、何回、その店の冷やし中華を食べたんだろうって話よ(笑)。だから私の中で、『冷やし中華 始めました』っていうポスターを見ると、『処女 失いました』って言葉が続くのよ!」

 
 と、思い切り顔を崩して大笑いするレミさん。その後、彼との関係は1年ほど続いた。レミさんが短大に進学したことで堂々と付き合えるようになったが…。

 
「短大に行くようになると、女のコだから化粧するじゃない? でも、その部屋でセックスして大量の汗をかくと化粧が落ちちゃって、その顔を鏡で見た時に“私、何をしているんだろう”って。冬場は部屋が暖かくて最高に気持ちよかったんだけどね(笑)」

 
 そんな些細なことをきっかけに、徐々にふたりの関係が変わってくる。その後、彼が就職したことで徐々に時間が合わなくなり、気付けば、彼はアパートを引っ越していて、連絡先も分からないままフェードアウト。

 現在、在籍する鶯谷のデリヘルには週に5回ほど出勤しているレミさん。「ホテルはエアコンがあるから快適(笑)」と言いながらも、最近は息子夫婦から孫の面倒をお願いされることもあり、出勤日数は減っているそうだ。その幸せそうな顔からは、彼女が風俗業界から卒業する日が遠くないことがうかがえた。
(文=子門仁)

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【女のコのデータ】
名前:レミ
年齢:50歳
出身:東京の下町
現在勤務するお店:鶯谷の熟女デリヘル
キャリア:合計25年(取材時:2017年8月)

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