歯科衛生士はなぜ、おっぱいを押し付けてくるのか

※イメージ画像 photo by starush from flickr

 歯医者が苦手だという人は多い。歯医者の腕にもよるが、痛みを伴う治療を好む人間は滅多にいないものだ。そういう人にとって、キーンというドリル音は思い出すだけで鳥肌ものだろう。だが、憂鬱な歯医者通いに楽しみを見出す人もいる。昨年、知り合いの編集者が「行きつけの歯医者で歯科衛生士がおっぱい押し付けてくるんだよー」と言っていた。患者は上を向いて口を大きく開けて座っており、その口の中を覗き込むときに、歯科衛生士の胸が当たるというわけである。その編集者はこんなことも言っていた。

「ゴムをはめた指が唇にそっと触れるときも興奮しちゃうんだ。指を口に突っ込まれて“のどちんこ”を見られて、おっぱい顔に当てられて…それも若い女性に。めったにない機会だよね」

 こうなると、歯医者に行くのもほとんどフーゾク感覚である。“口腔プレー”ってとこか。実はネットの掲示板などでは、意外に多くの人が類似の書き込みをしている。「治療の際、歯科衛生士さんが胸を押し付けてくるので、勃起してしまいます」と赤裸々に告白し、それが理由で歯医者にいけないと悩んでいる男性や、あのおっぱいは「治療の痛みに耐えたささやかなご褒美」だと受け止めて享受している者、さらに「乳首にあたったかどうかまで分かるようになった」という歯医者通まで。

 実際に、歯科衛生士の側には「胸が当たってしまっている」という自覚はあるのだろうか? 歯科衛生士の専門学校に通っているという女性たちが「歯石を取る練習の時は、どうしても模型の頭に胸が当たってしまいます…」との悩みもネット上で吐露しているが、ただそれは「姿勢が悪い」せいなのだと教官に指導されるそうだ。一方で、患者を喜ばせるために「どんどん患者にオッパイ当てろ~」と指示するドクターもいるという。

 医師不足が社会問題化している産科や小児科と違って、特に都市部では歯医者は飽和状態で競争が激化しているといわれる。「おっぱい押し付け」攻撃も、営業努力というところだろうか。そうした営業熱心なドクターのところでなくとも、歯科衛生士におっぱいを押し付けてもらうための実践テクとして、「歯医者は昔から苦手なんですよね」と自己申告しておくと良いという。なぜなら、姿勢の悪さだけでなく、患者に密着することによって不安を取り除かせるという「知覚心理学」の見地から、胸をググッと押し当ててくれる歯科衛生士も稀にいるからだ。

 近年、歯医者では、特に歯が痛くなくても、半年に1度は歯垢除去のために歯科受診をすすめているところが多い。筆者はかなり歯が痛くなってからでないと行かない「歯医者嫌い」なのだが、今年は虫歯予防のために歯医者に行こうという気になってきた。もし、おっぱい押し付けがなかったら、歯医者を変える……かもしれないが。
(文=上条泡介)

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