4月スタートのオダギリジョー主演ドラマに「設定盗作」騒動

※画像:フジテレビ公式HPより

 1987年1月から3月まで放送されていた人気ドラマ『パパはニュースキャスター』(TBS系)。田村正和扮するニュースキャスターと、彼のもとに突然現れた3人の娘たちとのコメディだが、今年4月から放送されるフジテレビ系ドラマ『家族のうた』の設定がこの『パパはニュースキャスター』に似ているのではないかと、ネット上で話題となっている。  

 事の発端は、『パパはニュースキャスター』の脚本を手がけた伴一彦氏のTwitterである。

「さっき気づいたんですが、こういうドラマやるんですね。どうなの?最も”家族”というものから縁遠い、落ちめのミュージシャンがある日突然3人娘のパパに!!! ……だって。(もちろん? 私が書くわけじゃありません)」

 と、伴氏はフジテレビウェブサイトにおける『家族のうた』の番組情報ページへのリンクとともにつぶやいた。その後、この『家族のうた』は別のドラマにも似た点があるのではないか、という趣旨の問いかけをしたユーザーに対し「秘密を抱える主人公、というのはありがちです。しかし、酔って口説く。突然三人の女の子が押しかけてくる。 それを秘密にしなければならない、っていうのは”類似”じゃ済まないでしょう。」ともコメント。「呆れてます。恥ずかしくないのかなあ、と。偶然の一致というのかな?」と失望も見せている。

 確かに、この2つのドラマには伴氏が指摘する通りの似ている点がある。さらに、『パパはニュースキャスター』の主人公がニュースキャスターという仕事をしており、仕事に対する情熱はあるが周りからの評価はイマイチ、というのに対し、『家族のうた』の主人公はかつて一世を風靡した超人気ロックグループのメンバーとして活躍していたが、解散後は世間から忘れられている……など、ともにメディアに顔を知られた存在であることや、仕事への情熱はあるが世間からの評価は……といった哀愁あるキャラクターであることなども気にかかる点である。

「4月スタートのドラマということは、すでに制作は進んでしまっているでしょうし、第一話の軌道変更は難しい。当然、ドラマ自体をストップさせることはありえません。そういう事情もあり、おそらくフジとしてはこれに対して”パクりました”と公に認め謝罪することはないでしょう。ただ、今後この騒ぎが大きくなる事はフジにとってはイメージダウンでしかありませんし、可能な限り『パパはニュースキャスター』の内容に似ないように意識しながらドラマ作りを進めていくのではないでしょうか。しかし、今回の騒動でドラマが注目され、結果として視聴率に結びついてしまうようなことになれば、皮肉なんですけどね」(芸能ライター)

 伴氏のTwitterによれば、すでに伴氏は『パパはニュースキャスター』のプロデューサー、八木康夫氏にこの件で連絡を入れており、抗議を申し入れるようだ。「これは法律以前に創り手のプライドとモラルの問題です。」ともつぶやいている伴氏。これを受け、『家族のうた』制作サイドは果たしてどう動くのか?
(文=ひじかたさとし)

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たしかに似ている?


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