「やっぱり緊張しちゃうよね?」
「え?」
「いま、ユズちゃんは凄く緊張しているでしょ?」
「は、はい」
「いきなりホテルだともっと緊張しちゃうだろうから、とりあえずどこかのお店でお茶でも飲む?」
「へ、平気です。す、すぐに慣れると思うので…」
「それじゃあゆっくりおしゃべりしながら向かおうか? 途中で嫌になったら遠慮なく断ってもらっていいんだからね」
「は、はい。あ、ありがとうございます」
アルタ脇の階段を下り地下街に降りる。その階段の途中の踊り場でこちらのマスクをずらして顔を全て見せる。
「実物の俺はこんな顔しているけど、大丈夫かな?」
「え?」
「イメージと違うと思ったら、ここでバイバイしてもいいんだよ。絶対に怒ったりしないし、追いかけたりもしないからね」
「ぜ、全然大丈夫です! あ、あの、私のほうはこんな感じです」
ユズちゃんもマスクを一瞬だけずらして顔を見せてくれた。
おうおう、メンコイのぉぉぉ♪
彼女の顔はお笑いコンビ・蛙亭のイワクラに似た感じだった。遠くから薄目で見れば、元欅坂46の平手友梨奈に見えなくもないかも。
心の中でガッツポーズを取る筆者。こういうウブそうなコが、膣穴やアナルに舌をネジ込まれてホジホジされたらどんな顔を見せてくれるのだろう?
俄然ヤル気が漲ってきた。いつも以上に慎重に事を運ばねばなるまい。
「わっ、すごく可愛いね。もちろん大丈夫だよ」
「あ、ありがとうございます」
彼女の歩幅に合わせてゆっくりホテル街に向かう。その道中、スケベな話題を封印して無難な世間話に終始する。
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そしてお目当てのラブホの前に到着。ここでさらに念を押すことにした。
再びマスクをずらし、こちらの顔を見せながら話しかける。
「ね、ユズちゃん。今ならまだ間に合うよ」
「え?」
「もし少しでも嫌だと思ってたら、ここで断ってほしいな」
「ほ、本当に大丈夫です」
「俺はね、女性の嫌がることを絶対にしたくないんだ。だから、怒ったりしないし、キレたりもしないから正直になっていいんだよ」
「ほ、本当です。し、ショーイチさんみたいな人で安心してるんですから」
「あ、ありがとう。それじゃあこのホテルに入ろうか?」
「は、はい」
こうして無事にチェックインを終え、室内でふたりきりとなる。