トコショーと電マ初体験のアラサー女性
筆者は物心ついた頃から己の容姿にコンプレックスを感じていた。子供の頃は背が低くて体力もなく、常に現実逃避して自我を守ろうとしていたのだ。
当時の妄想の内容は現在とあまり変わりない。精通前だというのにキャンディーズとピンク・レディーを相手に6Pする姿を思い描いたり、自分以外の男が死滅して地球丸ごとハーレム天国になって毎日を謳歌する姿を想像していた。
あらためて振り返ってみると、筆者の精神年齢は10歳前後から成長していないように思える。
だが、これでいいのだ。
普通の成人男性なら耐えられないような苦境に陥っても、能天気な10歳児的思考で何度も這い上がってくることができたからである。
これからもこの精神年齢をキープしてセックスライフを満喫したいものだ。
いつものように複数の出会い系を物色していると、筆者愛用サイトの【イククル】で気になる書き込みを発見した。
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気持ちいいことしませんか?
色々とふさぎ込むことが多いので思いっきり遊びたいです♪
これから新宿でどうですか?
会う前にお互いの写メを交換したいので、それでも良ければお願いします。
1月1*日17時11分
受付メール数:0/5
♀マイカ
33歳
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会う前に写メの交換を希望しているマイカちゃん。彼女のプロフィール詳細ページを確認すると、独身女性だと判明。
33歳という妙齢の女性が“思いっきり遊びたい”というのだから応じないわけにはいかないだろう。
早速こちらの写メを添付してアタック開始。
すると、10分ほどでマイカちゃんからの返信が届いた。しかも、彼女の顔写真付きで!!
メール内容を読む前にその写真を確認する。
うーん、可もなく不可もなし…。
彼女の顔は元女優の松居一代の若い頃に似た感じだった。ちょっと性格がキツそうだったが、余裕でイケるタイプだ。
そのまますぐに話がまとまり、新宿で待ち合わせする運びとなった。
時間通りに待ち合わせ場所に現れたマイカちゃん。もらった写真では体型が不明だったが、どこにでもいそうな中肉中背タイプだった。
ほっ。
まずは一安心。加工アプリが一般化したせいでもらった写真と別人のような豚がやってくることも少なくない。ある程度はそんな事態を覚悟していたのだが、杞憂に終わったと言えよう。
顔のほうはマスクのせいで不明だったが、すぐに意気投合してホテル街に向かうことに。
無事にチェックインを終え、手洗いとうがいのためにマスクを外すマイカちゃん。
ほっ。
またまた一安心。どうやら貰っていた写真はほとんど加工されていないものだったのだろう。
すぐにカラダを求めてしまっては足元を見られるので、軽くおしゃべりからスタート。
「マイカちゃんはこういうラブホテルとかよく使うのかな?」
「いいえ。すごく久しぶりなんです」
「そうなんだぁ。彼氏と来てたりしてたのかな?」
「はい。もう何年も前ですけど」
「ってことは最近エッチはしてなかったの?」
「そ、それは、まぁ、それなりです」
「あ! 変な事を聞いてゴメンね」
「い、いえ。いいんです」
ちょっと勇み足が過ぎたようだ。話題を変えるため室内の設備に関しての感想を聞いてみることに。
「ここはお風呂が広いみたいだね」
「そうですね。こんなお風呂のある家に憧れます」
「うん。ゆったりできそうだからシャワーじゃなくて毎日湯舟に浸かりたくなるよね」
「ですよね」
「あ、ほらコレ見て」
「え?」
ここでベッドの脇に備え付けられている“電マ”を指さしてみる。
「これ何だか分かる?」
「は、はい。エッチな動画で見たことあります」
「マイカちゃんは使ったことないのかな?」
「な、ないです、ないです!」
「無理にとは言わないけど、せっかくあるんだから使ってみようか?」
「え? あ、あの…」
「もし怖かったり痛かったりしたらすぐに止めるよ。とりあえず軽く試してみるのもいいんじゃない?」
「そ、そうですね」
「じゃ、後で使ってみようね」