グラドルTwitter考察 バズるとは|グラッチェ編集部@GravureGrazie

グラドル情報サイト『グラッチェ』より

グラドルとTwitterの話―バズるとは? 大バズり投稿から令和の超バズり予備軍を予想の画像1
※イメージ画像:川瀬もえTwitter@moekawaseより

グラドルたちのバズったツイート

 いまやタレントにとって欠かせないSNS。特にビジュアルを大きな武器にするアイドルやグラドルにとっては、自己アピールの手段としてとても有効なメディアだ。

 SNSの需要は個人のタレント力に直結するともいえ、フォロワー数はイコールで人気や知名度といったところ。もちろん、それだけでタレントの影響力を推し量ることは難しいが、大多数の芸能事務所やマネージャーたちは「フォロワー数は大いに越したことはない」と考えている。

 フォロワー数を増やすことは新人にとって一大事なわけだが、当然ながら言うほど簡単なことではない。何かでバズれば一気に数万のフォロワーを獲得することもあるだろうが、そもそも狙ってバズれるほど甘くないのが現実だ。

 たとえばグラビア界でバズったといえば、「グラドル自画撮り部」や「10秒グラビア」などのハッシュタグが挙げられる。グラドル自画撮り部は、2014年1月に倉持由香らが発足した自撮り投稿サークルで、いまではグラドルのほとんどが活用している超定番タグとなって久しい。

 10秒グラビアは水沢柚乃(現・yunocy)が2017年12月から始めたTwitterでの動画投稿。これもバズりまくり、当時の水沢は4カ月で10万超というフォロワーの獲得に成功した。以降、多くのグラドルが「#10秒グラビア」のタグを用いて自己アピールに活用している。

 また、いまや名実ともに「日本一のグラドル」といえる森咲智美も「#これがこう」というツイートで一気に注目を集めてトップグラドルに上り詰めた。「これがこう」とは、日常的なスナップショットと、その延長となる夜の顔を同時に公開するというギャップ満載のユニークで刺激的な投稿だ。

 もちろんこのほかにもバズった投稿は数々あるが、今なお息づいているグラドル関連の定番ハッシュタグというとなかなか見つからない。Twitterが誕生したのは2006年なので、15年でわずかコレだけなのだ。

 いかにタグでバズるのが奇跡的なことかということだが、単発のツイートでいえば日々バズる投稿がある。ちなみにバズっているかバズっていないかの線引きは難しいものの、投稿から数日で「いいね」を3万以上積み上げると、いわゆるバズった状態といわれる。

 グラドル界でいえば、2019年3月にグラドルの吉野七宝実が自宅の浴室に無数のマスがぶら下がった画像を「こちらがグラビアアイドルのお風呂場になります」とアップして大バズりとなった。

 吉野は以前から釣り好きで知られ、この投稿の前にもTwitterでニジマスの大量ゲットを報告していた。その数がすさまじかったことから、彼女は燻製にすることを思いつき、下準備として内蔵をとってから塩漬けにして浴室で乾かしたそうだ。

 その光景をTwitterで披露すると瞬く間に3万以上の「いいね」を記録。リツイート数も1万を超え、世界中で拡散されることになった。2021年末時点で「いいね」は6万以上となっている。

 この大反響を受けて吉野七宝実は、「こんなにバズったの初めて」とコメント。気を良くした彼女は「干物グラビアやってみました」「狂気の干物グラビアになります」と、グラドルの本領発揮とばかりに干物と共演するというセクシーショットを公開した。全裸状態の彼女が、肩からぶら下げたマスでバストトップを隠している過激なグラビアだ。

 これもまた大反響を呼び、瞬く間に1万以上の「いいね」を記録した。以降、吉野といえば「干物グラビア」というイメージが定着し、地上波バラエティ『アウト×デラックス』(フジテレビ系)でも取り上げられるなど、「吉野七宝実」というグラドルの人気と知名度は格段にレベルアップすることになった。

 バズるということは仕事の幅も一気に広がるというわけ。いつの時代も流行を生み出す人材は重宝されるものだ。

大バズりの大喜利ツイート

 バズることは簡単ではないが、何度もバズるという天才的な偉業を成し遂げたパターンもある。たとえば、セクシー女優の深田えいみだ。

 深田えいみといえば、いまや「大喜利お姉さん」として知られ、著作を出したりさまざまなイベントに出演するなど本業以外でも大活躍。その大きなきっかけとなったのが、Twitter投稿だった。

 ビジュアル抜群のセクシー女優としてもともと人気のあった深田えいみだが、Twitterでは別の角度で人気と注目を集めてファン層を拡大させた。

 そのきっかけとなった投稿は2020年5月30日の何気ないツイート。セクシー女優らしい「なんでも教えてあげる」という甘いコメントと共に上目遣いの色っぽい写真を投稿すると…

「原付のエンジンが急にかからなくなってしまいました(中略)原因を、教えてください」

「GTKアプリケーションの開発に最適な言語を教えて下さい」

「ラーメン屋ですが味噌ラーメンに使う麺のボーメが分かりません。加水率と灌水率と塩の基準値は解るのですが中々上手くいきません。スープのブリックス値も教えて頂けると助かります」

 といったさまざまな分野に関する謎の質問が2500件以上寄せられたのだ。

 これに深田えいみは困惑したようで、投降3日後にいくつかのリプライのキャプチャーとともに、「違う、、そうじゃないの、、」とツイート。するとこちらも7万2000件以上のリツイートされるなど超大反響を呼ぶことになった。

 以降、深田えいみが色っぽい写真と共に「何が食べたいですか?」「どこか凝ってるところはありますか?」などと投稿するとユーザーから名珍回答が相次ぐくことに。この回答に深田えいみが突っ込むなど、タイムラインはさながら大喜利大会となるのだった。

 この大喜利ツイートの影響で、深田えいみのTwitterフォロワー数は5月30日時点で約90万人だったが、6月半ばには100万人の大台を突破。以降、セクシー女優の大喜利ツイートは幾度となく話題を呼び、やがて200万人以上のフォロワーを抱えることになった。

 ユーザーとの共同作業で超大バズりした深田えいみはかなり異色だが、ユーザー間の相互コミュニケーションが最大の特徴であるSNSの醍醐味を体現しているともいえる。ユーザーにとってみればアカ主と直接絡めるというのは無上の喜びに違いない。

バズる要素とは

 画像のチョイスや添えるコメントのセンス、リプライへの突っ込み加減など、アカ主に求められる要素は数知れず。加えて、無数の投稿がひっきりなしに流れるSNS上ではタイミングも重要だ。そうした運の要素も含めて「バズる」という状態に至るのだから、いかにバズるのが至難の業かよくわかる。

 一方で、センスや運といった「才能」も必要だが、「継続」することも超重要。Twitterなどの短文投稿の場合、投稿した瞬間から埋もれていくわけだが、リツイートなどの拡散要因によっては何度でも誰かのアカウントにトップ表示され、「いいね」を積み上げることができる。

 当然ながら投稿数が多ければ多いほど誰かの目につきやすく、それだけバズる可能性も高い。だが、何でもいいからって投稿するのは楽ではない。特にビジュアルを武器に活動するグラドルらにとってみれば、ひとつひとつの投稿(画像)にはかなりの気をつかうだろう。人気グラドルの天木じゅんはTwitterの投稿ひとつが「オーディション」とインタビューで語っていたほどだ。

 もはや仕事以上に大変ともいえるSNSの運用だが、手軽なメディアであるがゆえ、仕事感や自己アピール感が目に余るとユーザーが冷めてしまうという厄介な側面もある。ユーザーが求めるものはSNSならではのプライベート感だったり、シンプルで有益な情報だったりするものだ。

 それでいて刺激的な投稿も必要だったりと、SNSの運用は絶妙な按排が求めれる。誠に厄介なわけだが、それを事もなげに実践している稀有なタイプもいる。たとえば、「これがこう」の発案者である森咲智美などは、その好例だろう。

 森咲智美は画像、コメント共にセンス抜群でユーザーとの絡みも上手。更新は途絶えることなく、次々とハッシュタグを生み出しては話題になることも多い。それでいて気負っている感じもないのだから、人気が出るのも頷ける。

ゼロイチファミリアのSNS巧者ぶり

 TwitterやInstagramなどをはじめとするSNSは、もはやタレント活動に必須。この運用が売れるか売れないかのカギを握っているといっても過言ではない。

 しかし、これまで述べてきたように大事な要素はあるものの、完全な正解なんてものがあるはずもないのがSNS。やはり何事も同じように「毎日一生懸命ポジティブにやる」ということ以外ないのかもしれない。まあ根も葉もないが…。

 それでも長年にわたってグラドルのTwitterを見てきて、バズりそうな気配を感じことはある。ここ1年ほどでいえば、「令和の愛人」というキャッチコピーでブレイク中の真島なおみなど今後さらに大飛躍するに違いない。

 なんといっても、Twitter投稿で見せる「あざとさ」と「愛人感」の合わせ技の破壊力がハンパない。いわゆる「あざと可愛い」をウリにするグラドルは少なくないものの、そこにアダルトな要素をムンムン漂わせる「愛人」の魅力が加わると一気に真島クオリティとなる。

 このオリジナリティが真島なおみの最大の武器となっており、フォロワー数をグングン伸ばしている。彼女はいま最も勢いのある美女軍団「ゼロイチファミリア」の一員だが、Twitterのフォロワー数はゼロイチのエースである桃月なしこと同等の約40万で若手では群を抜いている。

 色っぽい画像に毎度添えられるコメントもユニークかつ刺激的で、どこか深田えいみのツイートを彷彿とさせる。深田同様ユーザーとの大喜利的やり取りで盛り上がるなど、もうワンテイスト加われば一気に人気拡大となるに違いない。

 そんな真島なおみと同じゼロイチ所属の川瀬もえもSNS人気が爆上がりしそうな予感だ。

 川瀬もえはファン投票で人気No.1レースクイーンを決定する『日本レースクイーン大賞2021』でグランプリを獲得した逸材。しかも史上初の新人賞とのダブル受賞ということで、そのポテンシャルの高さは計り知れない。

 SNSに関しては、もともと苦手意識があったとインタビューで語っているものの更新頻度は高く、Twitterは8万以上、Instagramは20万以上とタレント的に見ても十分なフォロワー数を誇る。だが、この数字は通過点に過ぎないだろう。レースクイーン大賞グランプリも獲得したことで話題だが、今年に入ってからやけにグッとくるツイートがあり、にわかに注目を集めているのだ。

 まず、3日更新のツイートが大きな反響を呼んだ。真っ白なビキニを身につけたセクシーで美しい写真がアップされたのだが、これに添えられたコメントが秀逸だった。「おもちたべた?」というお正月らしいコメントで、彼女自身お餅が好きだと公言しているが唐突感がハンパなく、しかもそんな格好で…なんか嬉しいけど…などと不思議な疑問とほんわかとした感情がわいてくる名ツイートだったのだ。

 しかも、ふっくらと膨らむ胸はまるで「おもち」のようで、それを思うと「おもちたべた?」が妙に色っぽく聞こえる。本人的には何気ないツイートのつもりなのかもしれないが、さまざまな要因が複雑に交錯するツイートだった。

 グラドル自画撮り部の発起人である倉持由香は、かつてのインタビューでイイ投稿の条件について「情報量」を挙げていた。つまり、さまざまな要素が詰め込まれることで見応えが生まれ、その投稿自体の価値も高まるというわけだ。倉持由香といえば尻職人の異名で知られるが、いかに尻を写すかに苦心した結果、顔や胸、太ももなどさまざまなパーツと共に尻をアピールすることが効果的だと実感したという。

 そうした先達の声を踏まえても、川瀬もえの「おもちたべた?」ツイートは写真そのものの魅力に加えて写真とコメントのマッチング、さらには更新のタイミングや色っぽさなどが複雑に絡み合い絶妙だったといえる。「いいね」も4000件以上で、フォロワーのハートもがっちりキャッチしたようだ。

 さらに川瀬もえの絶妙なツイートは続く。東京都心にも雪が降り積もった6日翌日、「#雪で帰れないので一晩泊めてください」と1枚の画像をアップしたのだが、これがまた素敵な投稿だった。ナチュラルな雰囲気と可愛らしさが合わさった浴衣姿の自撮りで、胸元がちょっぴり開放的になっている何とも男心をくすぐる投稿だったのだ。

 これにはフォロワーからも「どうぞどうぞ」の声が殺到し、「いいね」は3000件以上記録。年末には美しい身体が目を引くスポーツブラ姿を披露したが「いいね」は2500件ほどで、これだけを見ても素肌の露出度よりも添えられたコメントやタイミングがいかに重要かがよくわかる。

 今後、川瀬もえがどんなツイートを繰り出してくれるかはわからないものの、少し気をつかうことで話題になる機会は増えるに違いない。

 真島なおみや川瀬もえのほかにも、「#おぱ活」投稿で男性ファンをメロメロにする花咲れあなどゼロイチメンバーにはSNS巧者が目白押し。SNSのうまさが今のゼロイチの勢いを支えていると言えそうだ。

毎日がバズり大会

 ゼロイチ以外でいえば、「#チラリスト」というハッシュタグを活用した着衣エロスグラビアを毎日のように更新する琴井ありさも要注目の逸材。琴井ありさもまたプラスアルファの一工夫かハッとするような新たな展開を見せれば一気にフォロワー数を拡大させるに違いない。それが簡単ではないのは重々承知だが、いちユーザーとして楽しみにしたいところだ。

 果たして次に誰の投稿がバズるのか。誰もがSNSでバズりたいと願っているグラドルたちの「バズり大会」は静かに、そして熱く繰り広げられている。

(文=グラッチェ編集部/グラドル情報サイト『グラッチェ』最新記事はこちら

men's Pick Up