神秘と共感の謎バンド・相対性理論|架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき」

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第9弾

 一ケ月の充電期間を経て架乃ゆらちゃんの当連載が帰ってきました!

 今回、ゆらちゃんが解説するのはテレビアニメ主題歌としてお馴染みですが、その正体はあまり知られていない、やくしまるえつこさんをピックアップ。


 個性的な名前、独特な楽曲タイトル、神秘的な歌声とあらゆることが謎のベールに包まれている”2000年代”デビューのアーティストを初めて紹介します。

 今回も深海40メートルを息継ぎなしで全力遠泳する架乃ゆら文体をお楽しみください!

架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#9」

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今日も可愛い架乃ゆらちゃん

 メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! S1専属の架乃ゆらです。

 わたしの好きな音楽といえば、みなさん昭和歌謡をすぐに思い浮かべるでしょうか。

 確かに昭和歌謡はかーなーり好きで、昭和歌謡好きが転じてこのようなコラムを書かせていただくようになったり、トークイベントをさせていただくようになったりしたのですが、わたしの好きな音楽は昭和歌謡だけではありません!

 ずばり今回のコラムのテーマは相対性理論・やくしまるえつこさんについて!です。

 わりといろんなところで話していることではあるのですが、わたしは相対性理論というバンドがめちゃくちゃ好きです。

 そして歴史も深く、聴き始めたのが小学生の頃でした。ボーカルのやくしまるえつこさんのホッとするような、気の抜けるような、少し不安になるような歌声と、湿度高めなサウンドのバランスが面白く、また歌詞の世界観も日常の中に宇宙が突如出てきたり、おとぎ話なのかなと思っていたらホラーテイストになるなど独特で、思えばわたしの歌詞好きは相対性理論から来ているのかもしれません。

 アルバムは2007年に自主制作として『シフォン主義』をリリースしてからはリミックス、ライブ盤を含めると7枚、シングルは5枚出ています。

 その全ては大手レコード会社を通してのものではなく、インディーズレーベルのみらいレコーズから発売されています。

 やくしまるえつこさんの特徴的なウィスパーボイスはその雰囲気からアニメ主題歌に抜擢されやすいので、オタクである者は皆必ず相対性理論サウンドを耳にしており、やくしまるえつこボイスに耳馴染みがあります。

 そんなことからオタク知名度は抜群であり、オタクだけでなく言葉遊びのような詩は感受性豊かな十代の琴線にも触れやすく、女の子が自撮りとともにTwitterに載せる文章で「なんだこれ?」と思うやつはたいてい相対性理論の曲から引用されています。

 また、やくしまるえつこさんの鈴のように転がる歌声を自身のか弱さと重ね合わせて共感する者も多く、つまりはオタク、女の子、学生さん、そしてそれだけでなく、このぷんぷん漂うサブカル臭に惹かれてやってきたサブカルおじさんまでもを虜にしてしまいます。そんなあらゆる層を魅了しつつも未だメジャーデビューしておらず、知るものぞ知る的な活動をしているのは余計ファン心をくすぐります。

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 かく言うわたしも出会ったのがオタクに目覚めた小学生の時分であり、当時からサブカルの畑であるヴィレッジヴァンガードに足繁く通い、ヴィレヴァンにある漫画やCDは全てバイブルであると信じ、ヴィレヴァンにある全てを享受していたのですが、ある日ヴィレヴァンへ行くと相対性理論が流れており、流れ星に頭を打たれたように夢中になりました。

 まだおこづかいでは満足にCDが買えなかったため、近所のTSUTAYAでレンタルしては、父のパソコンを借りて自分のiPodへ移し一人こっそり聴く日々。

 ファンタジーだしSFだし日常だしサスペンスでもある相対性理論の曲の世界観は見事にわたしの趣味の性癖の礎になりました。何よりも「同じクラスのやつは誰もこんなかっこいいやつ聴いてないんだろうなぁ~」という優越感!

 のちに相対性理論が好きだという同志が近くに現れ、一緒にライブに行くことになります。相対性理論のライブ、ものすごく独特なんです。

 といっても、あまり他のライブに頻繁に行くわけではないのですが、客が本当に全く微動だにせず、声もあげず、ただ静かに相対性理論の演奏に耳を傾けて、やくしまるえつこさんの口から溢れる雫のような声を聞き逃すまいとしているようでした。

 たまに激アツナンバーが流れるとほんの一瞬、しかも一部だけがウワッと声をあげますがそれだけで、側から見ると謎の集会です。

 やくしまるえつこさんのライブMCも独特で、ぼそっと一言呟いては水を飲み、そしてまた曲を続けるというクールの極み。さらに相対性理論のメンバーは皆ほとんどメディア露出をしていないのでステージ上は顔がよく見えるような照明になっておらず、曲中の演出でメンバー全員がシルエットになる照明があり、あまりの神々しさに同志と共に小さく「おお…」と声を漏らしてしまいました。

 好きな楽曲はありすぎて数えきれないのですが、最近ハマっているのはやくしまるえつこ名義で出されたシングル曲『絶対ムッシュ制』です。こちらはやくしまるえつこさんが作詞、作曲を手掛けており、さらにギターも担当しています。

 言葉の意味としての歌詞ではなく、言葉のリズムとしての歌詞がかなり好きで、「Heil!Heil!入っていけない」のダジャレっぽい感じや「バイバイインザナイト/来来インザナイト/ランランで街へでないか」の韻の踏み方や、ぴょんぴょん跳ねるようなリズムが気持ちよくて、散歩しながらよく聴いています。

 深夜に聴くのはアルバム『TOWN AGE』に収録されている、なんともいえないノスタルジーがたまらない『たまたまニュータウン』や、アーティスト渋谷慶一郎さんとの合作『アワーミュージック』から遠い異世界の神話のような、御伽噺のような、聴いていると不思議に浮遊した気持ちになる『BLUE』などなど。

 最近は昼夜問わず常に相対性理論や、やくしまるえつこサウンドを聴いている気がします。音楽を聴く理由としては気分を盛り上げたい、電車の音などの騒音を避けたいなどいろんな理由があると思いますが、その一つとしてリラックスするからがあって、そんな超リラックスサウンドとして聴いている部分もあります。

 ふわふわと違う場所へ連れて行ってくれる感覚だったり、時間が経つのを苦に感じないためであったり。なにかとストレスが溜まりやすい時期なので、ぜひみなさんも好きな音楽を聴いて思う存分リラックスしてください!

 今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます! 次回もよろしくお願いします。

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【架乃ゆら(KANO YURA)】
身長:156cm
スリーサイズ:B84(D)・W55・H86
生年月日:1998年12月28日
趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞
ツイッター:@kano_yura
インスタグラム:@kano__yura
公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ
YouTube:かのちゃんねる

(写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第8弾  エロVシネマとして撮影された架乃ゆらちゃん主演作品『欲しがり奈々ちゃん ~ひとくち、ちょうだい~』(城定秀夫監督)が、東京・東中野のポレポレ東中野ほか全国順次公開が決定し、ますます勢いに乗るゆらちゃん!  いまやAVはもちろん様々なメディアで引っ張りだこのゆらちゃんの活躍は嬉しいものです。そんなゆらちゃんに“胸キュン”なのですが、ご自身は伝説のグループであるYMOの『君に、胸キュン。』のMVにキュンキュンしております。  世界的に有名なYMOもゆらちゃんの独自の視点にかかれば、どんな音楽評論家よりも新しい見解が発見されるのです!  今回はYMOの『君に、胸キュン。』を深掘りしてくれました! 架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#8」  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! S1専属の架乃ゆらです。  世の中は日々たくさんの事件事故が発生し、さまざまなニュースが飛び交っています。  しかし、近頃の一番の大ニュースといえば一つしかありません!  そうですね。YMOの『君に、胸キュン。』のMVがソニーミュージックの公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=24bRSUeITXc)から投稿されたということですね!    しかもただのMVではなく、なんとフルHDリマスター化されています! どうして…。  というわけで今回は『君に、胸キュン。』について語っていこうと思います。  『君に、胸キュン。』といえば1983年3月にリリースされたYMOの7枚目のシングル曲。みなさんご存知の通りYMOとは細野晴臣さん、坂本龍一さん、高橋幸宏さんという日本、いや世界トップの音楽の才能を持った孤高の天才たちにより結成され、日本にテクノポップブームを巻き起こすなど、文化面において多大な影響を与えたスーパーユニットです。  『RYDEEN』や『TECHNOPOLIS』などに代表されるスタイリッシュかつ、血の通っていない冷徹な冷たさを感じさせるのは、なんだかゲーム音楽と結びつけてしまいます。  クラスの大半がアイドルやバンドに夢中の中、したり顔でYMOを聴くのはさぞかし気分が良かっただろうと思います。  そんな俺たちのYMO、カッコよくてセンスがある痺れるYMOが新曲として『君に、胸キュン。』をリリースした翌日はクラスの隅っこでかっこつけてYMOを聴いていた男子は一体どんな面で登校したのでしょうか。  開幕早々おじさん3人の嬉しくないコーラスで「きゅん(ハート)」ですよ。これがあのカッコよくて、センスもあって、イケていて、時代の最先端で痺れる俺たちの俺たちのYMOなのか~!? とテクノカット男子の精神は大きく揺らいだことでしょう。  そして、作詞はかつて細野晴臣さんが「はっぴいえんど」で一緒だった松本隆さんです。もうこのメンツだけで笑ってしまう。めちゃくちゃすごくて才能のあるおじさんたちが意味わからん曲を作ってしまいました。最高!  わたしは男性が女性の気持ちを歌ったり、その逆で女性が男性の気持ちを歌ったりする楽曲がなんだかセクシーかつ魅力的でツボなのですが、『君に、胸キュン。』はしっかりおじさんがおじさんの気持ちを歌っています。  歌声もイケボというよりはしっかりとした“おじボ”です。爽やかな曲調とは裏腹なおじさんのネチョネチョした恋心を彷彿としてしまいますね…。  しかも、やはり松本隆さんなので、要所要所にオシャレワードが挟み込まれています。伊太利亜の映画って具体的になんだかわからんがとにかくオシャレだ!! なぜ印画紙なんだ!! わからんがとにかくオシャレだ!! なんか知らんが名曲っぽいぞ!! と聴く者全て脳が麻痺してしまい、オリコンチャートではなんと最高順位が2位!  一度聴いたが最後、おじさんのキュン(ハート)とともにキャッチーなメロディーが耳から頭から離れず、気づけば何度も再生してしまうのは電波ソングにも似ているように思います。  前回のコラムでも昭和歌謡は電波ソングに通ずるものがあると書きましたが、『君に、胸キュン。』も近いものがありますよね?  実際、『まりあ ほりっく』という2009年に放映されたアニメのEDテーマとしてこの『君に、胸キュン。』がカバーされました。女性声優さんたちのかわいいアニメ声によるカバーはかなりしっくり来ますし、編曲? アレンジ?も本家YMOに寄せていてリスペクトを感じさせる名曲の一つです。  昭和歌謡というものは熱いパッションがほとばしっているものとわたしは思っていて、もしかするとこのパッションが電波ソングにも共通しているのではないでしょうか? 度々感じる感覚の正体をいつかハッキリさせたいです。  電波ソングっぽく聞こえる要因として、おそらく松本隆さんのキャッチーでオシャレな言葉遣いも電波ソングに通ずるものがあるかもしれません。1982年リリースの山下久美子さんの『赤道小町ドキッ』や、1984年リリース早見優さんの『誘惑光線・クラッ!』などに見られるカタカナ語のオノマトペをタイトルや歌詞に盛り込む手法は、電波ソングやアニソンにもよく用いられますよね。  わたしは昭和歌謡にハマる前は電波ソングやアニソン、エロゲソングなどに心酔していた時期があったのですが、そういった類のものを聴いていたのに、昭和歌謡にものめり込んでいけたのは電波ソングと昭和歌謡は性質としては近いのかもしれません。  2000年代の電波ソングを作った人たちはきっと昭和歌謡を聴いて育ったので、関係はもしかしたら本当にあるのかも…。  いつか真面目なところで研究したいテーマができてしまいましたね。  今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます!  次回もよろしくお願いします。 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第7弾  最近はパーソナルジムに足しげく通い、お尻を中心に鍛えている架乃ゆらちゃん。ベビーフェイスの下にマッチョな鎧を身にまとう日がやって来るのか非常に楽しみです!  今回、ゆらちゃんが選んだのは、いまや江口寿史夫人と言った方が分かりやすい水谷麻里ちゃんのデビュー曲『21世紀まで愛して』。デビュー2曲目の『地上に降りた天使』は映画やCMのタイアップ曲となり覚えている人も多いかと思われるが、ゆらちゃんが紹介するデビュー曲は意外と知られていないのだ。  そんな隠れた名曲を深海40メートルを息継ぎなしで泳ぐ架乃ゆら文体で熱く語ってくれた。 架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#7」  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! S1専属の架乃ゆらです。  うだるような暑さが続いたかと思えば梅雨に逆戻りしたかのように雨が降り、そして肌寒い日々が続いていますね。  例年わたしは夏でも常に一枚羽織ものを着用していたのですが、今年はトレーニングを始めたこともあり身体に自信がついたのかは分かりませんが、思い切ってノースリーブやら体のラインが出る服やらをよく着ています。  ですが、急に気温が下がり20度前後になってしまったので、再び羽織ものを引っ張り出して着ているのですがやはり落ち着きますね。わたしは特段小柄というわけではないのですが、やはり小さな体にそぐわないシルエットの洋服を着るとかわいいので好きです。自分で自分のことをかわいいと評価するのは少し気が乗らないのですが、実際、女の子が一回りくらいサイズの大きな服を着るとかわいい…ですよね?  今回、お話する昭和歌謡曲は水谷麻里さんの『21世紀まで愛して』です! 水谷麻里『21世紀まで愛して』は電波ソングのはしり!?  1986年3月にリリースされた水谷麻里さんのデビュー曲で、作詞・作曲はわたしの大好きな松本隆さん・筒美京平さんコンビです。  この楽曲を一言で表すならば最強のほっこり系! 水谷麻里さんの優しそうなほわっとしたビジュアルから生まれるふわふわとして綿菓子のような歌声、松本隆さん作詞のほっとするような親近感を感じさせる愛の歌詞に、筒美京平さんの近未来的なかわいいメロディーがすべて合体し、ふわっとほわっと、誰も傷つけないやさしい世界が完成されています。  歌詞中たびたび登場する「カラフル・ビーム」や「タイム・マシン」などのカタカナ語が弾むようにかわいく、近未来的な雰囲気を散りばめています。その一方で描かれているのは少女のみずみずしい恋愛模様で、どこかロボティックなイメージの楽曲とのギャップが最高です。  最近、私はいわゆる電波ソングにハマっており、2000年代のアニソンやゲーム主題歌などにみてとれる、秋葉原での熱狂的かつ局地的なオタク文化の香りがするものを好んで聴いています。  やたらアニメ声で早口だったり、耳から離れないキャッチーすぎるメロディーや、歌っていることといえば親の前ではとうてい歌えないような下ネタや、理解不能な文言だったりするのですが、その全てがかわいく、まるで隠れキリシタンのように、知っている者同士は熱く語り合い同じフレーズを歌うことができるのです。  少し話が逸れましたが、『21世紀まで愛して』にも電波ソングと同じ香りがします。もはや電波ソングのはしり、元祖なのではないでしょうか? 「いやいや、あの松本隆が電波ソングなんて手がけるわけないだろ!」との声が聞こえてきそうですが、平成を代表するアニメマクロスFの人気曲『星間飛行』の作詞は松本隆さんです。 『星間飛行』は電波ソングとは違うかもしれませんが、その世代のオタクなら必ず知っている、オタクの国歌と言っても過言ではないほどの名曲です。  そんな名曲の作詞を担当した松本隆さんが20年も前に、この『21世紀まで愛して』を作っていたのは意外というべきか、当然というべきか…。  1980年代前後はYMOからテクノブームが巻き起こり、アイドル歌謡曲も例外でなくテクノポップ調な楽曲がたくさん生まれました。 『21世紀まで愛して』はそんなテクノブームの最中に生まれた楽曲の一つに過ぎないのかもしれませんが、水谷麻里さんの優しそうな雰囲気、アイドル激戦時代にデビューしたのを考えると、ここからはわたしの妄想なのですが誰とも競争せず、誰とも被らず、唯一無二的な、しかし、ほっこりとしたイメージを抱いてしまいます。  その後2年間アイドル歌手として活躍したのちにメジャーでの活動終了、地元でのタレント活動を続け1990年に漫画家でイラストレーターの江口寿史さんと結婚して芸能界を引退されました。  なんて理想の略歴なのでしょうか。アイドルとして消費され尽くすのではなく、いい頃合いを見て手を引き、そして結婚して引退。結婚が女の幸せとはとうてい考えていませんが、ひとつのターニングポイントとしては理想だなと思います。  今もアイドル界は激戦が続いていて、アイドルに疎いわたしでも悲しいニュースを聞くことがあります。どうか全てのアイドルが幸せな形で幕を引けるようにささやかながら祈っています。  今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます!  次回もよろしくお願いします。 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第6弾  ここ数カ月、歌謡トークイベント出演、映画祭登壇、写真集発売とAV以外でも多彩な活躍をみせる架乃ゆらちゃん。しかも、どのイベントに行っても会場はファンで埋め尽くされ大人気なのだ。  そんな大人気のゆらちゃんが今回ピックアップした歌謡曲は昭和の大スターであるピンク・レディーのヒット曲『サウスポー』だ。その『サウスポー』を考察するうちに「ギャル論」にたどりついたゆらちゃん。今回もノンストップ! 息継ぎなしで疾走する「架乃ゆら文体」をお楽しみ下さい! 架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#6」  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! S1専属女優の架乃ゆらです。  長く続くかに思われた梅雨もすっきりと明け、今やセミの鳴き声も聞こえてくるようになりました。  夏! わたしは夏が好きです! 何故なら夏休みがあったから。  単純なので特別なイベントがある季節は好きで、似た理由で冬休みがあるから冬も好きです。  が、夏です! 冬の寒さはどこか切なさや悲しさなど感傷に浸りやすく、だからこそ温かさをより感じやすいのですが、夏の暑さはカラッとしていて誰でも元気になってしまうのではないでしょうか?  実際、夏に流行する曲はアップテンポであったりと、聴いていると元気になる曲が多く、薄着になると共に心も薄着になっていくというか、いわゆる青春っぽい空気感が漂っているというか、アロハシャツのように気分がひらひら浮かれてしまいます。  というわけで今回のテーマは暑い夏をさらに暑くする! 激アツ昭和歌謡曲です!  やはり夏といえば高校野球! 炎天下のグラウンドで汗を流しながら奮闘する球児たち、アルプススタンドからは応援のブラスバンドが響き、球場内には毎年数々のドラマが生まれています。  わたしも学生時代、高校野球に携わるような学生だったらまた違った人間になっていたことでしょう。はしのはしの方だったので…(feat 城定秀夫監督)。  さて! そんな高校野球で大好きなのは応援歌! プロ野球でも各球団それぞれにヒットマーチがありますが、高校野球にもそれに準じたものがありますよね。チャンスの場面に選手を鼓舞するように鳴り響く名曲は数多くありますが、その中でも大好きなのはピンク・レディーさんの『サウスポー』です。 ピンク・レディー『サウスポー』ギャル精神論  1978年3月にリリースされたピンク・レディー7枚目のシングル曲であり、初のオリコン初登場1位を獲得しました。  都倉俊一氏の緊張感がありつつドラマチックな曲調に、阿久悠氏のキャッチーな歌詞が非常に魅力的な楽曲で、ピンクを基調としたスポーティーな衣装からスラッと伸びる脚線美、それで踊る真似したくなるような振り付けとまさに流行らないわけがないど真ん中ストライクな楽曲です。  歌詞を見ると「男ならここで逃げの一手だけど女にはそんなことはできはしない」や「しばらくお色気さようなら」など、女性の強さを強調した表現が多く見られ、これは作詞が同じ山本リンダさんの『狙いうち』でも顕著に現れています。「この世は私のためにある」、「世界一の男だけこの手にふれてもかまわない」など文字を打っているだけでも自己肯定感爆上がりな歌詞はまさにギャルの精神!  ギャルとは愛で成り立っており、己を愛し他人を愛し気分が上がるものは無条件ですべて肯定し、己の道を己で決めて誰に邪魔されようとかまわないという、完全な個としてのパワー、強さ、愛がほとばしっています。わたしはそんなギャルが大好き!  今から40年以上前にわたしと同じ理想のギャル像を阿久悠氏も抱いていたのかどうかは本人に聞かなければ分かりませんが、もし阿久悠氏もギャル好きであれば嬉しいなと思います。  話を『サウスポー』に戻して、こちらの楽曲は野球の試合の緊張感を恋の駆け引きに例えているようにわたしは感じました。甘い駆け引きではなくまさに勝つか負けるかの真剣勝負!  手強い相手にあの手この手で勝負に出るも上手く返されたり、かと思えば突然、危険球がギリギリが飛んできたり…。そんな恋模様を「燃えそう」と捉えられるこの主人公は繰り返しますが間違いなくギャルです。やわな精神状態でなく、自我が確立しているからこそ相手とも正々堂々向き合って戦えるし、きっとこの主人公はこの恋の真剣試合の勝利を掴みとることでしょう。  いきなりわたしの話に飛びますが、実のところここ数日間はあまり気持ちが晴れない日々が続いていました。ですが、今回のコラムでギャルについて触れ、ギャルのことを考えていくうちに自己肯定感のようなものがふんわりと芽生えてきて元気が出てきたのです!  やはりギャルは偉大。みなさんも元気がないときはギャルにあやかって元気になって、そして夏をギャルのごとく楽しみ尽くしましょう!  さて今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます! 次回もよろしくお願いします。 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第5弾  当コラムを読んでくださったライターの成松哲さんが架乃ゆらちゃんに昭和歌謡を語ってもらうイベント「架乃ゆらと聴く昭和歌謡&シティポップの夕べ」を開催してくださり、ますます注目度がアップ! 「昭和」が大好きなゆらちゃんの筆は進むばかりだ。  今回のテーマは昭和の大スター「山口百恵」ちゃん。このテーマに興奮したのか原稿量がいつもの倍以上となり、圧倒的な情熱と熱量を放出させた。  それでは「架乃ゆら昭和コラム・美徳のゆらめき#5」をお楽しみください! 架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#5」  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! 『S1』専属女優の架乃ゆらです。  今回、昭和歌謡コラムではかっこよすぎて最近ずっとリピートで聴いている山口百恵さんの『イミテイション・ゴールド』について書こうと思ったのですが、楽曲について調べていくと、とある共通点とそこから面白い恋愛ドラマが見えてきてとても興味深かったので、非常に長くなってしまいますがそれについて書いていこうと思います。  山口百恵さんといえば1970年代のアイドルシーンを代表するスーパーアイドルであり、デビュー当時は素朴な少女のような外見なのに大人っぽく際どい歌を歌うというギャップから人気を博し、やがて色香の溢れる大人の女性へと成長し『時代と寝た女』とまで称されました。結婚を機に引退し、その後メディアに一切出演せず、活動期間はわずか7年ほどですが、その輝かしい姿は時代を超えていつまでもわたしたちを魅了し続けています。  正直、わたしは松田聖子さん以降の昭和アイドル歌謡が好きでよく聴いており、山口百恵さんは「松田聖子さんが出てくるまでアイドル界のトップにいたスーパーアイドル」くらいの認識でしかなかったのですが、今回いろいろ聴いていく中でその色っぽさや儚さ、かっこよさと、わたしの好きなフリフリかわいい昭和アイドル像とは真逆ではあるものの、そのあまりにも魅力的な姿と歌声にハマってしまいました。  そして冒頭にも挙げた共通点ですが、1976年6月にリリースされた『横須賀ストーリー』から1980年8月にリリースされた『さよならの向う側』の間およそ13曲ものシングルA面曲を作詞作曲担当されているのが阿木燿子さん・宇崎竜童さんの日本一カッコいい夫妻であるということです。  このカッコよすぎる夫妻が制作した楽曲は山口百恵さんのイメージを塗り替えてヒット曲を連発したまさに黄金期と切っても切り離せない存在なのですが、作詞・阿木燿子さん、作曲・宇崎竜童さんの楽曲は「実はすべてひとつの恋愛ストーリーとして繋がっているのでは?」とわたしは気づいてしまいました…! これっきり  まず物語の始まりは『横須賀ストーリー』からです。  それまでの山口百恵さんといえば『青い果実』、『ひと夏の経験』で見せた早熟な少女というイメージでしたが、それをガラッと塗り替えたのが阿木燿子さん、宇崎竜童さん夫妻が制作した「横須賀ストーリー』でした。  この楽曲には現在にも通じる「自分の意思や芯がはっきりとしている女性像」があり、それがそのまま山口百恵さんのイメージにもなりました。  さて、『横須賀ストーリー』はおそらく年上でぶっきらぼうな男性に想いを寄せるも、心のどこかで淋しさを感じ、そう遠くない未来に訪れる別れを予期しながらも横須賀の街をデートする主人公が描かれます。  曲中に何度も繰り返される「これっきり」という言葉がなんとも切なく、男性からたった一言別れを告げてもらえると気持ちに踏ん切りが付いてスパッと別れられそうなものを男性からは何も言わないため、主人公は心の中に渦を作りながらも健気に男性の少し後ろを連れて歩くのです。  そこから続くのが1977年1月リリースの『初恋草紙』です。  1年前の初夏に横須賀を連れて歩いていた2人ですが、木枯らし吹き荒れる冬の季節になると同時に関係も冷え込み、いよいよ別れ話が持ち込まれます。『横須賀ストーリー』では男性のぶっきらぼうっぷりが目立っていましたが、やはりそれでも主人公は男性に惚れていて、次々と楽しかった思い出が浮かんでは消えていきます。  男性がどれほど年上だったのかは分かりませんが、「あなたの頬は大人びて別れの重さで刻まれていた」とあるので、主人公より一回りかそれに近いほどの年の差があったのを別れ際に急に意識するようになったのではないでしょうか。  このへんは年上好きならあるあるポイントだと思うのですがどうでしょうか? 別れ際、気持ちが冷めるにつれ相手の年齢がやけに気になってくる感じとか…。 くせが違う 汗が違う 愛が違う 利き腕違う  枯れ葉とともに主人公の恋も散っていきました。  そうして1977年4月『夢先案内人』。  終始ドリーミーで夢色がかったような楽曲なのですが、こちらは実際に主人公が見ている夢なのではないでしょうか。  別れた年上の男性のことが忘れられず、夢の中で二人はゴンドラに乗り太陽や月に祝福されながらデートは続きます。男性にキスされ、「ほのかな愛のやさしさが込み上げてくる」とあるので、主人公は本当は男性に優しくリードされるデートがしたかったのではないでしょうか。それとも、この夢は主人公がまだ見ぬ恋人との理想のデートを文字通り夢見ている風景かもしれません。  1977年7月『イミテイション・ゴールド』にて新たな恋人の存在がついに描写されます。  どうやら今回の恋人は主人公よりも年下で肌が焼けていて、かつての男性とは利き腕の違う男性のようです。  男性が2人出てきたので『横須賀ストーリー』で付き合っていた男性を横須賀さん、『イミテイション・ゴールド』で付き合っている男性をゴールドくんと便宜上呼ぶことにします。まだまだ続くのでもうちょっと我慢して読んでください。  さて、ゴールドくんは横須賀さんとは違ってラブホより自宅派のようで(横須賀さんも自宅派かもしれませんが)、主人公がシャワーを浴びて帰ってくると窓辺に座ったゴールドくんが流れる雲を牧歌的に眺めていました。  横須賀さんはどちらかと言うと色白でタバコの匂いのする少し不健康なタイプで、それでいてセクシーな枯れ方を見せる年上の男性であり、おそらく流れる雲に意識を向けたことは少年時代以降ないような人間なのですが(横須賀さんも流れる雲で感傷に浸ってるかもしれませんが)、新しい若い恋人ゴールドくんは流れる雲に季節を見て、主人公にはにかみかけるような「健康」を人の形にしたような人間です。  そんなギャップにめまいを感じる主人公ですが、やはり横須賀さんのことを簡単に忘れることなどできず、ゴールドくんと恋人らしいことをしている最中でもふとした瞬間から横須賀さんの影を見てしまうのでしょう。ゴールドくんも馬鹿ではないので主人公がかつての恋人の影に縛られていることを分かっていて、年下なりのやさしさで主人公がかつての恋人のことを忘れられるように待っているようです。  それにしても『イミテイション・ゴールド』はカッコ良さが詰まりに詰まった楽曲で、サビで4つ短文が出てくるのですが、その4つ目を柔らかく歌っていて非常にインパクトがありますし、特に好きなのが「くせが違う 汗が違う 愛が違う 利き腕違う」と途中までは抽象的に表現していたものを急に利き腕という具体的な言葉が出てきたことによって、ものすごくエロティックになるところです。たまらん~。  そんなゴールドくんとの楽しい日々が描かれているのが1978年2月『乙女座 宮』です。  さきほどの『夢先案内人』と似たようなドリーミーさがありますがこちらははっきりと目が覚めた現実でのことであり、2人とも幸せの真っ只中なので地面から3センチほどふわふわと浮いています。  ゴールドくんのやさしさによって横須賀さんのことはかなり吹っ切れた主人公はもうゴールドくんとラブラブです!! 「ウェディングドレスを着てバラの花をかかえ少女漫画の恋人同士ね」と、「おい目を覚ませ!」とわたしなら声をかけてしまいそうなほどイチャイチャラブラブアホアホカップルっぷりが炸裂しています。  いや流石にここまでツラツラと妄想が過ぎるぞと思われるかもしれませんが、『イミテイション・ゴールド』と『乙女座 宮』に出てくる男性が同一人物なのは多分意図して描かれていて、どちらの楽曲にも男性が若くてやさしいことが描写されています。  こうしてゴールドくんに添い遂げて結婚まで意識する主人公ですが、この恋路は長くは続きませんでした。 馬鹿にしないでよ  1978年5月『プレイバック part2』にてつい数ヶ月前までラブラブしていた主人公とゴールドくんになにがあったのか、ゴールドくんを「坊や」呼ばわりしてメンチを斬りまくりです。  おそらく年下男子ゴールドくんのわがままや甘えっぷりをこれまではかわいいものと捉えていたのがだんだんと疲れてきたのか、ついに喧嘩をして家を飛び出してしまうのです。  主人公は「真紅なポルシェ」を行く当てもなく飛ばしますが、女が一人運転しているのでそこに目をつけた隣の車の男がなにやら文句を言ってきますが、ゴールドくんとのことでイライラが最高潮に達していた主人公からドスの効いた一言「馬鹿にしないでよ」が炸裂します!  たまたま隣にいた男は不憫な気もしますがタイミングが悪いですね。ですがポルシェを乗りこなすカッコいい女性にブチ切れられるのは羨ましい気もします…。  さて、そこから主人公はゴールドくんとの喧嘩をプレイバック、つまり回想します。車のラジオから聴こえてくる沢田研二さんの楽曲さながら「勝手にしやがれ」と言われたこと。  「出て行くなら勝手にしろ」と言われ突発的に家を飛び出してしまったのですが、「女はいつも待ってる」というセリフは横須賀さんのことを忘れるまでゴールドくんと真に向き合えず戸惑っていた主人公のことを思うと非がないわけではないのかな、とも思ってしまいますが、そんなこと当人同士だと関係ないですね。  とりあえず気が済んだ主人公はゴールドくんのもとへと帰っていきます。あんなにラブラブだった2人がまさか喧嘩をするなんて…と驚きですがこの喧嘩がきっかけでどんどん気持ちがすれ違っていき、ついには大事件が起きます。  1978年8月『絶体絶命』で夏の厳しい西陽が差し込む「夕暮れ迫るカフェテラス」にてバッチバチな女が2人。「彼と別れてほしい」と泣きじゃくるかわいらしい女と、「そんなことはできない」と啖呵を切るカッコ良すぎる主人公です。  ゴールドくん、どうやら主人公を裏切り浮気をしていたようです。しかも主人公とはタイプの違うかわいい子犬のような女です。おそらく主人公がここ数日様子がおかしいゴールドくんを問い詰め、浮気が判明したのでしょう。もしくは浮気現場に最悪なことに鉢合わせてしまいそのままカフェへ連れてきたのか…。 すっかりカタはついたわ  とにかく今現在カフェにて女同士の激しい火花が散っていることは確かです。「そこへ彼」ゴールドくん登場。そして一言「二人とも落ち着いて」。これはいけません。どうしてこんなことになったのかってゴールドくんただ一人あなたのせいなのに、何故このリングに上がってすらこないのでしょうか。これはダメ。  わたしでさえ頭を抱えているのにこれには主人公もブチ切れて「はっきりカタをつけてよ」とゴールドくんを責問します。いいぞ主人公! がんばれ!  浮気相手の女は負けじと、しおらしく涙を拭いたり唇を震わせたりと、ぴえん子犬アピールが止まりません。正直、ブチギレ青筋ド演歌モードの主人公と、かわいらしく“ぴえん”な女では男性は“ぴえん”の肩を持ちたくなってしまうので、もう主人公の負けは確定なのですが、もはや勝ち負けやゴールドくんを取り戻すなどではなく、浮気という最低な手段をとったゴールドくんを木っ端微塵に粉砕するのが目標なので、これに言及するのは無粋なのです。  さて、そこでゴールドくんがまたいらぬ一言を挟みます。  こんな状況で最も口に出してはいけないセリフ「二人とも愛してる」です!!  なななな何様のつもり〜!? おい!! え〜〜?!? びっくり〜!!!! ノーベルびっくり賞!!!  わたしが地面をのたうち回っているうちに主人公はフッと一息吐き、「すっかりカタはついたわ」と一言。そのまま席を立ちカフェを後にします。  カッコいいぞ主人公! 世界で一番カッコいい背中!! あんなチンケな男はやく忘れてウチらと一晩中遊ぶわよ!!!! さあ行くわよ!!!! タクシー呼んでちょうだい!!!!  ゴールドくんとの花束みたいな恋があっけなく終焉を迎えて1979年3月『美・サイレント』ではさっそく新たな男が登場しています。  便宜上の名をサイレントさんとしますが、こちらのサイレントさんもろくでもない男である雰囲気がひしひしと伝わってきます。ゴールドくんで年下男子に疲れた主人公は再び年上の男性であるサイレントさんと出会い、付き合うようになりますがサイレントさんはおそらく自称Sで承認欲求が人よりも強めであられるのでしょう。  デート中に他の女性に色目を使うサイレントさんに嫉妬が止まらない主人公。そこで何か文句があるなら言いなよとでも言いたげな態度のサイレントさんに、主人公は大胆にも自ら誘いに出ます。「あなたの…が欲しい」「燃えてる…が好き」と楽曲では「…」部分が聞き手に想像できるように空白となっているのですが、これがオシャレかつニクいつくりなんです!!  聞き手がスケベであればあるほど「…」部分にはとうてい口には出せないようなあられもない単語が入ってしまい、「とんでもないどスケベ楽曲じゃん!」と思ってしまうのですが、「それはあなたの感想ですよね?」と半笑いで論破されてしまうのです。 く、悔しい…。  でも、どう考えてもどスケベな単語しか当てはまらない気がする…。というわけで主人公はいつも赤面しながら大胆な誘いをしますがサイレントさんはニヤニヤしながらその誘いを断るのです。  年下の女性に赤面させながらスケベな言葉を言われたいだけなんだろう! なによこのスケベ男!!! 許せないわ!!!! ウチらで潰すわよ!!!!! いくわよベンチプレス300キロ!! メキメキメキ!!! 愛する極み  こんなスケベ男サイレントさんと主人公が2人でいるとどうなってしまうのかと言うと、それが1979年6月『愛の嵐』に繋がります。  主人公を嫉妬させ、その嫉妬を愛と受け取り満足するサイレントさんの歪ともいえる愛のかたちは今風に言うとかなりメンヘラっぽく、その不健康で不健全なにおいのする愛は感染し、あんなに凛としていた主人公も心なしかやつれて目元にはクマが浮き出ています。  夢でサイレントさんと他の女性が抱き合うのを見て青ざめて目醒める主人公。「二人でこうして一緒にいるのに」、「あなたがどこかへ行ってしまいそう」と、よくある恋愛における不安の並みではなく、常に嫉妬を覚えている主人公はかなり病んでいます。  主人公の病みっぷりは随所に現れていて、情事に及んだ後、ベッドサイドでサイレントさんがタバコをふかしながら「好きだと容易く口に」して「屈託のない笑顔を」見せるのですが、どうせ他の娘にも言ってるんでしょと主人公はまた嫉妬を覚えてしまい、「軽くあなたを憎んで」しまうほどです。  もともと主人公にもド演歌な情念で動くところがあったので、サイレントさんの不健康さに感化され「あなたのすべてを縛れない限り」、「愛する極みで巻き込まれて行く」と、二人の愛模様はまさに嵐のようにどんどんとどす黒く深く広がっていきます。 そして伝説に…  その後、1979年9月『しなやかに歌って-80年代に向って-』をリリースして一ヶ月後に三浦友和さんとの恋人宣言をし、翌年1980年3月には結婚・引退も発表、同月に『謝肉祭』、同年5月に『ロックンロール・ウィドウ』も発表。  そうして、ファイナルコンサートや最後のテレビ出演でも歌われた山口百恵さんの事実上のラストソング『さよならの向う側』が1980年8月にリリースされ、伝説のアイドルはマイクを置いて舞台を降りました。  この4曲は山口百恵最終章ともいえるので大長編恋愛ドラマは『横須賀ストーリー』から始まり『愛の嵐』で終わったのでしょう。  もちろん山口百恵さんのシングル曲は他の方が制作されたのも数多くありますが、今回は作詞・阿木燿子さん、作曲・宇崎竜童さん夫妻に視点を向け、そうするとなにやら面白い恋愛模様がみえてきたので楽曲をベースに妄想8割でなが~く語らせていただきました。  今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます! 次回もよろしくお願いします。 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

架乃ゆら、トークイベントで昭和歌謡愛爆発  当サイトで昭和歌謡を熱く語るコラム『架乃ゆらの美徳のゆらめき』を絶賛連載中のS1女優・架乃ゆらちゃんが6月11日、東京・阿佐ヶ谷ロフトAで「架乃ゆらと聴く昭和歌謡&シティポップの夕べ」を開催。会場は超満員となった。  イベントを主催したのはライターの成松哲さんで、ゆらちゃんの連載を読みイベントを即決。今回の開催に至ったのだ。  また、ゲストとして、数多くのアイドルに楽曲を提供している作曲家で編曲家の吉田哲人さんを招き、ゆらちゃんセレクトの昭和歌謡をプロの音楽家のスタンスで解説してくれた。  「そもそも何故、昭和歌謡が好きなのか」と聞かれたゆらちゃんは、「父と母が昭和歌謡を聞いていて、車の中でもサザン(オールスターズ)やユーミン(松任谷由実)を流していたので耳なじみがあるんです。YouTubeでうしろ髪ひかれ隊を観て、めちゃくちゃかわいいと思い、それから調べるようになった」とコメント。そんなゆらちゃんが出演したイベントは、彼女の選曲をもとに熱い解説を3人が行っていく構成ではじまった!  1曲目はSugarの『ウエディング・ベル』が会場に響き渡った。この楽曲は1981年発売なのでゆらちゃんが生まれる17年前にもなるのだ。  同曲の魅力を「YouTubeの『あなたへのおすすめ』で出会いました。かわいいと思い再生をしたら、歌声が柔らかいけど歌詞が毒っぽくギャップがあり衝撃を受けた」と語るゆらちゃん。かわいいけど毒っぽいところに惹かれるところがゆらちゃん独自の感性なのだ。  2曲目はゆうゆ(岩井由紀子)の隠れた名曲『天使のボディーガード』をチョイスしたゆらちゃん。  作詞が秋元康氏、作曲が後藤次利氏とおニャン子クラブの夫同士による黄金コンビの楽曲なのだが、編曲家がいることに気が付くと編曲家論を熱く語りだす3人であった。  また、「ゆうゆはリアルタイムで観たことがあるか」と聞かれたゆらちゃんは、「YouTubeで当時の姿を観ています。テレビでゆうゆを観たことがない」と世代間ギャップが浮き彫りになった。  そして、「おニャン子クラブでは誰が好きなのか」と聞かれると、「ゆうゆと福永恵規さん。かわいいのがゆうゆで、かっこいいのが福永恵規さん」とキュートなゆうゆとボーイッシュな福永恵規という両極端な2人をあげるところがマニアックだ。  大好きなゆうゆの話ということで暴走機関車のごとくコメントを連発するゆらちゃんだが、「次行きましょう」と促され、「まだ、しゃべらしてください」と懇願する姿が印象的だった。  3曲目は小泉今日子の『水のルージュ』を選曲。「作詞の松本隆さんがめちゃめちゃ好きで、それまで(小泉今日子は)かわいい曲だったが、この曲で大人のセクシーさが出てきた。オシャレじゃないですか」と力説した。  小泉今日子を取材したことがあるという成松さん曰く「くそ美人」とのこと。  リアルタイムで観ていた世代はもちろんのこと、ゆらちゃんの世代まで浸透しているアイドルの革命家・小泉今日子は偉大なのだ。  4曲目はこれまでと毛色が違いなんと坂本龍一と忌野清志郎がコラボレーションし話題を呼んだ『い・け・な・いルージュマジック』をピックアップしたゆらちゃん。  楽曲を聞きながら「教授(坂本龍一)も好きだし、忌野清志郎さんも好き。2人のタイプが全然、違うのにこんなにかわいい曲になった。化粧品のCMソングを男性が歌うのもよかった」と熱弁をふるった。  また、「忌野清志郎さんとの出会いは?」と聞かれると、「何かのきっかけで『雨上がりの夜空に』を聴いて、アルバムをあさっていて名前を知っている」とコメント。数々のアーティストに影響を与えた忌野清志郎はゆらちゃんにも影響を与えているのだった。  ここで折り返し地点の5曲目に入るのだが、まだまだゆらちゃんは疲れ知らず。いや、ますますその弁舌はスパークし、時間がいくらあっても足りないくらい。  5曲目は大瀧詠一の『君は天然色』を選曲した。これについては「NHKFMの『松本隆三昧』でこの曲を聴きました。ビールのCMで知っていたけど、ラジオであらためて聴いたら歌詞がめちゃめちゃ好き。女って歌詞ツイートをするじゃないですか(笑)。それをしたくなる歌詞」と解説。  巨匠である大瀧詠一の曲であることに「我々が大瀧詠一をうんぬんできない」と成松さんが言えば、吉田さんも「知識合戦が始まる曲」とコメント。それだけ様々な解釈があり、多くの人に語り継がれている曲であるのだ。  そして、ゆらちゃんが歌詞派であることを知った吉田さんは「男は歌詞を気にしないけど、女性は歌詞を気にする」と言うと、しばらく歌詞話で盛り上がる3人。歌詞論の極めつけは「オタクって歌詞が好きで学校に歌詞カードを持っていく」との名言がゆらちゃんから飛び出し、会場を沸かせたのだ。  そして、この日ゆらちゃんの思いが一番爆発し興奮状態に陥ったのが桑名正博の『セクシャルバイオレットNo.1』だ。ちなみにこの曲もゆらちゃんが敬愛する松本隆作詞であり、その振り幅の広さにはあらためて感心するしかないのだった。  成松さんも「この曲を選んだことに一番ビックリした」と言うと、「ここでゴツッとした曲を入れないと舐められる」と選曲理由を語るゆらちゃん。  続けて「直径3メートルくらい男性ホルモンが出ている。『セクシャル』、『バイオレット』、『No.1』とひとつもひらがながないし、『No.2』はいるのか気になる」とものすごい勢いで解説し、「男性の胸毛がモジャモジャ出ているイメージと昭和のパワー、パッションを感じる。曲調は演歌だけどもみあげが太くて、腕も太そう。いまの曲はすかしているけど、昭和の高度経済成長の曲を聴くと元気が出る!」と当サイトのコラムのごとく、息継ぎをする暇もなく、桑名正博、そして同曲への思いを一生懸命ぶつけたのだ。  この曲を解説する姿はこの日のハイライトで、生のゆらちゃんを観たことがない人には昭和愛溢れる、一人高度経済成長期と言ってもいい姿をぜひ見てほしい! これぞAVでは観られない、もう一人のゆらちゃんが本性を現した瞬間なのだった。  あまりに熱い解説にタイムアップが迫り、ここからは駆け足で楽曲を紹介することになった(笑)。  7曲目は松任谷由実の『中央フリーウェイ』を「いちばんシティポップっぽい」と語り、8曲目は斉藤由貴の『卒業』を「イントロがかわいい。斉藤由貴さんは顔がかわいくて好きと思った。この曲を聴くといつも卒業式のことを思い出す」とコメント。  9曲目は松田聖子の『天国のキッス』を「歌詞の内容を自分で分かっている感じが好きで選んだ」と再び歌詞について言及。そして、松本隆好きを公言するだけに、同氏の曲を選ぶ比率が多いゆらちゃんだった。  最後に選んだのは松山千春の『長い夜』。同曲はそれまで人気歌番組『ザ・ベストテン』で12週連続1位を記録し続けていた寺尾聡の『ルビーの指環』を破ったことでも有名だ。ちなみに『ルビーの指環』の作詞も松本隆であることが、なんとも劇的な選曲ではないだろうか。  この曲を聴きながら「歌が上手い人だなあ」とつぶやき、「最初は『Apple Music』で流れてきていい曲だなと思った。今日のイベントで最後に聴くとみんなも気持ちよく帰れるかなと思った」と帰宅の演出も考えてのチョイスとはなんともにくいイベントだ。 「めちゃくちゃ面白い青春映画のエンディングみたいでスカッとする」と最後に語りイベントを見事に締めてくれたゆらちゃんだった。  会場は超満員、集まったファンはゆらちゃん、吉田さん、成松さんのトークの面白さと、知識量の豊富さに引き込まれあっという間の1時間30分だった。この時間内で10曲しゃべり倒したゆらちゃんはまだまだしゃべり足りない様子を見せたので、次回は2、3時間確保してじっくりと昭和歌謡の世界に浸りたいものだ。  ゆらちゃんの魅力と昭和歌謡のすばらしさをたっぷりと引き出してくれた吉田さんと成松さんに感謝し、同イベントが末永く続くことを今後も期待したい! 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる <写真・取材=神楽坂文人(公式Twitterはコチラ)>

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第4弾!  「昭和」が大好きな大人気セクシー女優の架乃ゆらちゃんの大好評コラム第4弾!  昭和歌謡、純喫茶、特撮作品、古着など古き良き「昭和」時代のカルチャーが大好きで、造詣が深い彼女が、その圧倒的な熱量を原稿に向け、自身が推す昭和カルチャーを独自に解説してくれている。  今回のテーマは季節柄、ずばり「雨」。テーマは同じだが、恋人を失った主人公の心情が両極端な楽曲を2曲選び、聴き比べてみた架乃ゆらちゃん。あなたならどちらの主人公に思いを寄せるのだろうか?  それでは「架乃ゆら昭和コラム・美徳のゆらめき」をお楽しみください! 雨音は架乃ゆらの調べ  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは!  S1専属女優の架乃ゆらです。  雨の降る日のほうが晴れの日よりも多い気がするここ最近ですね。まだ関東は梅雨入りしていないのでしょうが、日本各地で梅雨入りを迎えるニュースを見るたびに湿気でうねる前髪のことを考えては気が重くなります。  わたしは元々、晴れ女でありまして、番組ロケの日は基本快晴、写真集ロケも行きで曇っていても現場に着いた途端、雲が避けて太陽が出てきたり、天気予報で傘マークがあっても当日はカラッと晴れるなど正真正銘の晴れ女なんです。  が、そんな晴れ女パワーも梅雨の前には無力。朝起きて窓の外が薄暗いと気分もどんよりとしてしまいます。精神的なものだけでなくわたしは猫っ毛、癖毛のまさに湿気が天敵な髪質をしていまして、少しでも髪が湿気を感知すると鬼太郎よろしくピンとはねたり、うねったり、ただでさえボリュームのない髪がぺたぺたに頭皮に沿ってしまい、よりボリュームのない髪になってしまいます。  もう、そうなったら手の施しようがないので、許される限り全ての髪を帽子にしまい込んで、全ての湿気を呪う表情で外出するほかありません。また、髪だけでなくその下の頭も雨の日には弱く、低気圧になると頭痛がする体質で、頭痛で天気予報ができるほど確実な雨レーダーの働きをしてくれます。  こういったように雨の日はなにもかもの調子が悪くダメダメな状態になってしまうのですが、それでも雨の日が嫌いになれない理由がふたつあります。  まずひとつ目は休みの日に家に引きこもる時、雨が降っていると一切の罪悪感がないからです。  元々引きこもり体質で外に出て危険な目に遭うより、家にいてぬくぬくと過ごすほうが良いという賢明な考え方の持ち主なのですが、それでも窓の外がピンピンの快晴だと「今、外に出て働いてる人もいるんだよな…」や、「普通の人は今、外に出てオシャレなカフェでも行ってるんだろうな…」など、ネガティブな発想がふつふつと湧いてきて、せっかくの休日なのに悶々と過ごしてしまうのですが、それが雨だと「こんな雨の日に家にいるわたしはなんて賢明なんだろうか」、「雨の日に外出すると靴や鞄が濡れて帰宅するけど、家にいるとなにも濡れずに安心して過ごせる。なんて素晴らしいんだ!」とひとり嬉しくお茶など沸かしながら小躍りしてしまいます。  そしてもうひとつの理由として、あまのじゃくだからです。つまり、雨の日は憂鬱でイヤだなあと多くの人が思えば思うほど、わたしは逆にうきうきになってしまうのです。アニメの悪役が人々の負のパワーでパワーアップするあのシステムに近いです。  というわけで、雨に唄えばではないですが、雨の日は絶不調かつ絶好調なわたしです。今年の梅雨も自分なりにたくさん楽しみたいです!  それでは今回も昭和歌謡について熱く語ろうと思います!  今回のテーマは前半の話題にちなんで雨の日の昭和歌謡です。  歌謡曲に欠かせない要素のひとつとして「情念」があるとわたしは考えますが、その情念をより強く演出するのは晴れの日より雨の日だと思います。  街が泣いているような、心が泣いているような、傘で人と心の距離があるような、そもそも傘がなくて濡れたまま立ち尽くしたり、そんな切なくて少しエロティックな表現にぴったりですよね。  まずは中村雅俊さんの『恋人も濡れる街角』です。  1982年にリリースされた17枚目のシングル曲で、映画『蒲田行進曲』の主題歌でもあります。作詞作曲はサザンオールスターズの桑田佳祐さんが担当しており、歌詞の中にも“YOKOHAMA”や“港の町”など茅ヶ崎っぽさが香っています。  非常にしっとりとしたムーディな曲調に中村雅俊さんのダンディすぎる美声で非常に危うい歌詞が飛んでくる刺激的なつくりなのですが、内容としては一夜限りの男女の関係を結んだ男性が、女性を忘れられず淡い恋心のようで不純な感情のようなものを抱えて揺れ動くといった感じです。  わたしはこういった女々しい楽曲が本当に好きで、本来のいわゆる男性らしい強さや頼りがいのある感じとは真逆な姿がセクシーで魅力的に感じます。きっとこの曲の主人公は中村雅俊さんのようにセクシー&ダンディなイケおじであり、最初は余裕を持って相手と接していたのが体も心も虜にされて、しおらしく彼女の影を探してはあてどなく港町で雨に濡れているのでしょう。そのお姿だけでわたしはご飯が3杯食べられます。  続いては欧陽菲菲さんの『雨の御堂筋』です。  こちらはザ・ベンチャーズというアメリカのインストゥルメンタルバンドが1971年に日本で発売したシングル曲であり、そちらを同年、欧陽菲菲さんがカバーしデビューシングルとしてリリースしました。  タイトルからも分かる通り大阪のご当地ソングとしても知られていて、歌詞の中にも“本町”、“梅田新道”、“心斎橋”など大阪のあらゆる地名がふんだんに登場します。原曲はアメリカのバンド、歌手の欧陽菲菲さんは台湾出身で、なぜ大阪のご当地ソングが爆誕してしまったのか…。これが昭和歌謡の面白いところでもありますよね。  ですが、ご当地ソングは情念を演出する要素だとわたしは考えます。前回の人物名しかり、具体的なモチーフが歌詞の中にあることで聴き手は歌の世界を身近に想像しやすくなり、それがご当地ソングだと自分に近い地域であればあるほど、より深く感情移入をしながら歌の世界を堪能することができます。  少し話がそれましたが『雨の御堂筋』は『恋人も濡れる街角』とは違い、恋人とすでに別れた状態からスタートします。雨降る夜の御堂筋をひとり歩く女性は風の噂で本町に別れた恋人がいることを知りますが、容易に会いにいくことはせず回想シーンへ入ります。  ちなみにGoogleマップで見たところ御堂筋と本町はかなり近く歩けば20分ほど、大阪メトロ御堂筋線に乗ってしまえば心斎橋駅から本町駅はたったの1駅の距離とのことです。こんな距離ならわたしだったら会いに行ってしまいそう…ですが、女性のプライドとして会いに行きたくない気持ちも非常に分かります。  楽曲はサビにいくにつれて盛り上がり、歌詞の世界は回想と現在が交わるような情景になっていきます。雨が降ったとき傘もささずに身を寄せてふたりで歩いたこと、その道を今はひとりで歩いていて、濡れる鋪道は雨で濡れているのか、はたまた自分の涙で淋しく光って見えるのでしょうか。  『恋人も濡れる街角』と『雨の御堂筋』はどちらも恋人を失った主人公が雨の中濡れている描写がありますが、個人的な感想ですが『恋人も濡れる街角』の主人公は別れた彼女を今でも真剣に探し求めていて、なんかその辺にいたよく似た女に勝手にエモくなっている始末ですが(それが女々しくてセクシーで、すごく良いってことだすよ!)、『雨の御堂筋』の主人公は別れた恋人と歩いた道をひとりで歩きながら、忘れられない思い出を忘れようとして強く突き進んでいくような印象があります。  どちらも間違いなく名曲ですが同じ雨をテーマにした楽曲でこんなにも世界観が違うのは面白いですね。  他にも雨をテーマにした歌謡曲はたくさんあるので、雨の日には家に引きこもり聴き比べてみてはいかがでしょうか。  今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます!  次回もよろしくお願いします。 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第3弾!  「昭和」が大好きな大人気セクシー女優の架乃ゆらちゃんの大好評コラムが3回目を迎えた。  昭和歌謡、純喫茶、特撮作品、古着など古き良き「昭和」時代のカルチャーが大好きで、造詣が深い彼女が、その圧倒的な熱量を原稿に向け、自身が推す昭和カルチャーを独自に解説。今回は高田みづえの『そんなヒロシに騙されて』を筆頭に、何故か人名がタイトルに付けられた現象を熱く語ってくれた。  それでは「架乃ゆら昭和コラム・美徳のゆらめき#3」をご覧あれ! 架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#3」  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! 『S1』専属女優の架乃ゆらです。  季節はもうすっかり春ですね~。  近所に大きな桜の木があるので、玄関を開けると毎日桜の花びらがこちらまで飛んできているのを見て季節を感じています。  満開の桜のもとでお花見をするのも憧れですが、わたしは桜が散っている景色を見ながらお散歩するほうが性に合っている気がします。  花は咲く前も、咲いたときも、散るときも、全部の瞬間が絵になるので素敵ですよね。  家に猫がいるとあまり自由に部屋に花を飾ることができないので、いつもお散歩をしつつ花たちを眺めて満足しています。  そして気温もかなり上がってきて、ついこの前まで上着の厚みで迷っていたのが嘘のように、いまでは上着なしの身軽な状態で外出できるのが本当に嬉しいです!  基本わたしは身軽でいたく、荷物もなるだけ最小限に収まるように努力をしています。でも、仕事などで仕方なく荷物が多い日は無意識に体が疲れたり、気が滅入ったりするのに最近気付きました。  孫悟空とクリリンが受けた亀仙人の修行とは真逆で、身に纏うものを全て軽いものにしてからは気持ちも軽く穏やかに過ごせるような気がします。  できるだけ身軽でいたいことの弊害としては、特に必要じゃないものを衝動で買ってしまうことでしょうか。ふらっと立ち寄ったお洋服屋さんで「この服かわいい! 今日、荷物少ないし買っちゃお!!」が続いて、いつの間にか部屋中お洋服だらけ…がしょっちゅうあります。  とは言ってもわたしが特段お洋服大好き! ファッションにこだわりあり! なタイプではないと思うのですが…。  言い訳をすると案外このAV女優という職業に衣服は必要であり、例えばイベントなどでファンのみなさんの前に登場するときに身につけている私服を再び別のイベントで身につけることはできるだけやりたくありません。  なぜならファンのみなさんに「かのちゃんまた同じ服着てる…」と思われるのは絶対イヤだからです!!!  イベントで着たお洋服は普段身につけるワードローブに加えなければならず、ワードローブを把握しながらそれに合うように、かつイベントに映えるようなちょうどいいくらいのお洋服を毎回こしらえております。これはAV女優の影の努力あるあるなのではないでしょうか。  ですが、あまりにもお洋服やらモノやらが部屋中に溢れかえってきたので、最近は一念発起して本格的な断捨離に励んでいます! いらないものをまとめた袋だけで部屋がぎゅうぎゅうなのが心をも圧迫させていますが、これが終わる頃には心身ともにスッキリした状態になっていることでしょう。  いらなくなったお洋服をメルカリで売るのも考えたのですが、売れるまで保管しないといけないのがめんどくさいので、次からはファンのみなさん向けにオークションでもしたい気持ちです(実現するかは分かりませんが…)。  今月もここからは昭和趣味について書いていこうと思います!  今回のおすすめ純喫茶は、阿佐ヶ谷にある「gion(ギオン)」さんです。  わたしの大好きな漫画『A子さんの恋人』にも登場するお店で、JR阿佐ヶ谷駅から徒歩10歩(くらい)の距離にある、なんともいえない趣のある小さな外観ですが、中に入ると空間が広く、席数も多いので友達と内緒話をするのに向いているお店です。  いまは情勢により早めにお店が閉まりますが、いつもなら深夜2時まで営業しているとのことで、グリーンのネオンライトでつくられたgionという文字がチラチラ光る中、深夜にひとり立ち寄るのもいつかやってみたいです。  gionさん名物といえばメルヘンなブランコ席にネオンカラーで色とりどりなクリームソーダ! ですが、無類のナポリタン好きのわたしはgionさんの全部乗せナポリタンを推します!  一皿にサラダもどっしり入っていて、ソースの味がしっかりする麺を中和できるし、お腹も満足するので、ぜひ一度は食べてほしいナポリタンです。  さて、こと昭和歌謡においては現代流行りの曲との違う点として、感情をオブラートに包まずにまっすぐに表現すること、熱い情のようなものが一曲を通して漂っていることだとわたしは思っていますが、その顕著な例として歌詞に時折、人名が出てくることがあります。  例えば高田みづえさんの『そんなヒロシに騙されて』だと、横須賀のイケてる男としてヒロシが何度も登場します。何気なしに聴いていると、唐突にヒロシと思いっきり個人名が出てくるので「いや誰?」と拍子抜けしますがなんともムーディな曲調と甘ったるい歌声で歌われるヒロシの人物像やヒロシとの恋愛模様…まるでわたしの記憶の中にヒロシという男が存在していて、過去に刹那的な恋愛を経験したかのような気持ちになります。  これがもし「あの人」や「あなた」といった象徴的な言葉だとしたらここまで身近な印象は持てないかもしれません。  人名が出てくる楽曲は他にも『夏色のナンシー』、『傷だらけのローラ』、『燃えろいい女』などなど探せばもっとたくさんあると思うので、みなさんが知ってる人名が出てくる昭和歌謡があれば教えてください!  今回はこのあたりで終わります。次回もよろしくお願いします! 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

『S1』女優・架乃ゆらちゃんが昭和愛を語る新連載コラム「美徳のゆらめき」第二弾! 今回は城みちる『イルカにのった少年』を熱く語る  「昭和」が大好きな大人気セクシー女優の架乃ゆらちゃんコラムが大好評だ。  昭和歌謡、純喫茶、特撮作品、古着など古き良き「昭和」時代のカルチャーが大好きで、造詣が深い彼女が、その圧倒的な熱量を原稿に向け、自身が推す昭和カルチャーを独自に解説。  連載第2回目は城みちるの『イルカにのった少年』にスポットを当ててもらった。  それでは「架乃ゆら昭和コラム・美徳のゆらめき#2」をご覧いただきたい! ※ ※ ※  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! 架乃ゆらです。  先月から始まったメンズサイゾーさんでの連載コラムですが、ありがたいことにどうやら好評なようでとてもうれしい限りです。今後ともゆるやかに楽しんでいただければ幸いです。  先月から新たに始めたことと言えば、パーソナルジム通い!  マネージャーさんですらも「架乃ちゃんは絶対に続かないからジムなんて行かないほうがいい」と言い放つほどの運動音痴、略して“うんち”のわたしでも楽しく通い続けています。  思えば学生時代、体育の時間が学生生活の中でも最も地獄の時間であり、対して仲良くもない生徒とペアを組まされボールの投げ合いをして、しょうもないミスをお互い繰り返し心にもない「ごめんね~」を言うだけの通称「無のキャッチボール」や、当たると痛いボールが複数飛び交い、人が人でなくなる「邪悪の競技ドッジボール」など、体育の授業というものはつまり球技が不得手な者には人権がない時間であり、「体育の授業が苦手=運動が苦手」、運動音痴なのだと自覚してさめざめ生きてきたのですが、体を動かすのは案外楽しく、リフレッシュにもなるし体力もつくし、どこの筋肉を動かすのか意識しながら運動するのはかなり脳にも肉体にもいい働きだなあと思っています!  Instagramのストーリーにてジムでの様子を載せているのですが、たまにファンの方から、「ムキムキになっちゃうの?」など聞かれることがあります。  しかし、ムキムキになるにはそれ相当な努力と根性とパワーが必要であり、わたしにも何人かムキムキの知人がいますが、彼女彼らは自らの肉体と真剣に向き合い磨きをかけてかけて、さらに極めた結果のムキムキなのであって、わたしのようにチョロチョロリンな人間がちょっとトレーニングしただけで、ムキムキになるはずがないのでご安心ください。  トレーニングの目標としては今よりさらに引き締まった美しい肉体を目指しています!  スーパー架乃になるためにまだまだ精進します。  さて、こちらのコラムではいわゆる昭和歌謡愛をテーマにしているのですが、わたしの昭和趣味は歌やアイドルだけに止まりません。昔ながらの純喫茶も大好きで、日夜、東京に点在する純喫茶を調べ、近くに寄った際には足を運ぼうとGoogleマップにピンをつけるのも昭和趣味のひとつです。  例えば新宿にもいくつか素晴らしい純喫茶が存在し、その中でも大好きなのが新宿三丁目にある『カフェアルル』さんです。  看板猫である次郎長と石松がそれぞれ好きな場所で好きなように過ごしていて、アンティーク調の内装に店員さんは中村明日美子作画のような方ばかりです。新宿摩天楼の中でアルルさんの中だけがまるでおとぎの世界か何かではないかと錯覚してしまいますが、不思議と居心地がとてもよく、時間の許す限りのんびり過ごしたくなるようなそんなお店です。  特にアルルさんのナポリタンは「これぞ喫茶店のナポリタン!」という感じでおいしいんです!  お店で出てくるナポリタンの中で現状一番おいしいと思っているのはアルルさんのナポリタンです。もちろんナポリタンだけでなく、カレーやコーヒーなどメニューは迷うほどに豊富で、もれなくおいしいので、お近くにお越しの際はぜひカフェアルルさんへ行ってみてくださいね。  それでは今回もひとつの昭和歌謡をテーマにして好きなように熱く!語ろうと思います。  第2回の今回、選んだのは城みちるさんの『イルカにのった少年』です!  1973年にリリースされた記念すべきデビュー曲であり、なんと50万枚という驚異の大ヒットを記録し、翌年のレコード大賞で新人賞を受賞しました。  その後もいくつかのシングルレコードをリリースしていますが、最もヒットした曲であり、間違いなく城みちるさんの代表曲と言っていいと思います。  城みちるさんと言えば少女漫画からそのまま飛び出してきたような線の細い美少年であり、笑ってしまうようなフリフリのブラウスが似合ってしまう元祖王子様アイドルです。  そんな城みちるさんが歌う『イルカにのった少年』という文字列は納得感しかなく、リトルマーメイドよろしく普段は海底の王国でイルカたちと楽しく暮らし、歌を歌うときだけ我々の世界へ姿を現しているのではないかと思ってしまうほどです。  さて、たいていの第1話、物語の始まりというのは朝、主人公が目を覚ましたり自己紹介をしたりとわかりやすくスタートすることが多いのですが、こちらの楽曲はそんなことはしてくれません。  イルカに乗った少年がすでにいて、誰も知らない南の海からやってくるところからはじまるのです。  なぜ、少年はイルカに乗っているのか? なぜ、南の海からやってくるのか? そしてそれはなぜ、誰も知らない前提なのか? 我々の数多くの疑問点をほったらかしにして物語は進んでいきます。  イルカに乗って少年は続けます。さみしい時は海に来て水平線を見てごらんと。すると愛の花束なるものを胸に抱いた少年が遠い国からやってくるのだそうです。  いやなんで?  もはや置き去りにされすぎて、この歌の世界において疑問を浮かべることは愚なのだと察します。  「なぜ、少年はイルカに乗っているのか?」ではなく、「少年はイルカに乗っているものなのだ」と。  「なぜ、南の海からやってくるのか?」ではなく、「イルカに乗った少年は南の海からやってくるものなのだ」と。  卵からにわとりが孵るのを疑問に思わないように、マイナスとマイナスをかけるとプラスになるように、もはやそういうものなのだと理解するほかないことを1番のAメロで強制的に思い知らされます。  この歌で思い浮かぶ情景は海辺で悲しく涙を流す少女のもとへ、海の向こうからイルカに乗った少年がさっそうと登場し、少女をやさしく勇気づけるといったものでしょうが、徹底的に世界が少女に優しく、都合の良いものに仕上がっていますよね。  まさに少女漫画の世界観そのものです。  そしてこれがあの少女漫画から飛び出してきたリトルマーメイドプリンスである、城みちるさんが歌っているので、恐ろしいほどのマッチング具合に当時の少女たちは目眩がしたことでしょう。  ほぼキャラクターソングですし、もはやトンチキとも言えるぶっ飛び具合とそれを許容するしかない受け手の構造は、わたしの好きなアイドルの型です。  個人的にアイドルとは普通に生きていて巡り会えないようなものであってほしく、クラスに一人はいる存在などではなく、学校で一番、いや地域で県で国で、もっと大きく宇宙で最もキラキラと輝いている存在こそがアイドルであり、スターなのだと捉えています。  もちろんそんな存在だけどなぜか身近に感じてしまったり、わたしと同じ人間なんだと分かるとより存在を強く感じて、さらに応援してしまうような、そこがアイドルの魅力だと思います!  そんな城みちるさんですがアイドルとしての活動期間は3年間とかなり短く、愛の花束を胸に抱きイルカに乗った夢のような王子様は、夢のように姿を消してしまいます。その後は結婚し子どもをもうけ、地元広島を中心にタレント活動などをされています。  現在の城みちるさんが『イルカにのった少年』を歌う様子がYouTubeにいくつか上がっているのですが、優しい瞳とすてきな歌声、色あせないキラキラとしたオーラはまさに本物の王子様のようです。  ひょっとしたら本物の王子様なのではないでしょうか、海底の王国の…。  今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます!  次回もよろしくお願いします。   【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

『S1』女優・架乃ゆらちゃんが昭和愛を語る新連載コラム「美徳のゆらめき」開始! 初回は昭和歌謡・岩崎宏美『ロマンス』を熱く解説  「昭和」が大好きな大人気セクシー女優の架乃ゆらちゃんコラムが発進!  昭和歌謡、純喫茶、特撮作品、古着など古き良き「昭和」時代のカルチャーが大好きで、造詣が深い彼女が、その圧倒的な熱量を原稿に向け、自身が推す昭和カルチャーを独自に解説。  記念すべき連載第1回目は昭和歌謡にスポットを当ててもらった。それでは「架乃ゆら昭和コラム・美徳のゆらめき#1」をご覧あれ! ※ ※ ※    メンズサイゾーをご覧のみなさんはじめまして!  今回からこちらでコラムを連載させていただくことになりました、『S1』専属女優の架乃ゆらです。  文章を書くのが好き、もっと嚙み砕いて言えば、頭の中に雑多に広がるあれやこれやを文章にして放出するのが好きなんです。鉛筆をものすごい筆圧で握りしめて作文を書き綴っていた少女が大人になってAV女優になり、コラム連載をいただくまでになりました。  今回からどうぞよろしくお願いいたします。  とは言っても初回なので、まずは自己紹介からしようと思います。  あらためまして! はじめまして! 『S1』専属の架乃ゆらと申します。  AVデビューが2017年11月なので、今年で4周年を迎えます。  誕生日は1998年12月28日の22歳です。とっても年末ですがお祝いしていただけると嬉しいです。  好きなものは昭和歌謡や特撮作品鑑賞、飼い猫と遊んだり、かわいいものを見たり、古着を集めたり、アイドルマスターに泣いたりといろいろです。ざっくりまとめるとオタクです。  とにかく多趣味、特定の推しという推しを決めあぐねるタイプのオタクで、浅く広くを目指してオタク街道をてくてくと歩いています。  いま、早口でプロフィールを羅列しましたが、年齢の22歳と好きなものである「昭和歌謡」の文字。そのギャップに驚いて、その後の文章が頭に入らなかった方もいらっしゃるかもしれません。  そうなんです。架乃ゆら、昭和歌謡が大好きなんです!  昭和歌謡というか古き良き昭和の文化が全体的に好きで好きでたまらないんです!  ですが、浅く広くを目指している人間なので、海のように深い知識はありませんし、なによりリアルタイムで昭和を体験していない人間なので、想像で補っている部分も多々あります。  しかし、昭和への愛は溢れています! 愛が転じて『架乃ゆらのLOVE昭和』という冠番組をかれこれ1年ほど続けているほどです。  時に、若くして亡くなった世界的アーティストAvicii氏のラストアルバムに入っている『Freak』という曲の中に昭和の名曲『上を向いて歩こう』がサンプリングされていることが話題になるなど、近年では昭和文化が若者の間でリバイバルしていて、日本を飛び越え世界中に昭和産まれの素晴らしいものたちが広がっています。  私もそんなムーブメントに吹かされたうちの一部に過ぎないのですが、時を経ても素晴らしいものは素晴らしく、そんな素晴らしいものをいま現代に知ることができてとても嬉しいのです。  前置きが非常に長くなりましたが、この連載ではそんな昭和歌謡の中でも特に私が好きだ! 紹介したい! これについてなんか言いたい! そんな一曲についてひたすら語っていくという心意気でやっていきます。  さて、第一回目の今回は岩崎宏美さんの『ロマンス』についてです!  1975年にリリースされた岩崎宏美さんの2枚目のシングル曲で、作詞・阿久悠さん、作曲・筒美京平さんという、昭和歌謡を語る上で絶対に外せない超ゴールデンコンビが手がけています。  オリコンチャート1位を獲得したり、同年にあらゆる新人賞を獲得したりと、岩崎宏美さんがトップアーティストとしての地位を確立したのはこの曲の所以と言えるかもしれません。  アップテンポな曲調に岩崎宏美さんの綺麗に伸びる歌声で語られる、恋にまっすぐな女性の心情の妙なアンバランスさがとても気持ちよく、また個人的にはアイドルソングに必要不可欠なパッションをビシビシと感じます!  サビで繰り返される、シンプルかつ情熱的な歌詞がとても印象に残る曲ですが、実は甘いのろけソングではなく、別れ際に幸せだったあの頃を振り返る、とても切ない曲なんです…!  というわけで曲を再生すると、まずいきなりサビから始まります!  さっそく最高すぎるので私はここで一旦泣きますが、1番Aメロでは、いまだ愛がなにか分からないほど初心な少女が「あなた」に出会ったことで、ひとりでいるのさえ怖くなるほどに好きになってしまいます。  そして宙へ浮き上がるように1サビへ突入、「あなた」のためならどこへだってついて行く、空だって飛べるのなら飛んで会いに行く、もう歌詞の女性の脳内は「あなた」で200%埋まってしまっていますね。  みなさんにもこんな経験がきっとあるのではないでしょうか。私にも覚えがあります。  好きで好きでいっぱいになってきっとたまらなく楽しい期間なのでしょうが、ここでぼそっと「迷い子のよう」という心境が吐露されます。  「あなた」を好きになって愛を知り、体を突き動かすものがすべてLOVEになってしまった状態の自分自身を俯瞰して、冷静につぶやいているようなこの一言に、私は震えるわけです。 大人びた少女…!  女性特有の達観した目線を感じて、もうこの曲は単なるのろけソングではないことが判明してしまいました。  まだまだいきます!  2番Aメロでは「あなた」と身も心も結ばれて、まさに幸せ、ロマンスの絶頂期といったところです。コーラスをバックにして幸せな恋人同士の景色が鮮やかに目に浮かびます。  3番ではもはやプロポーズなのでは!? と思ってしまうほどの愛の言葉が歌詞にあります。ですが、平成の言葉で言うと「死亡フラグ」のようなものなのかもしれません。  戦争映画で「この戦いが終わったら故郷に帰って結婚するんだ」と言った者はだいたい死にますし、モンスターパニック映画で「怪物を倒してやったか!?」と誰かが言えば、その怪物は大概やられていません。  それらと同じ系譜で女性がこの「抱きしめて」というセリフを口にしてしまったということは、つまり「あなた」との関係は終わりであるということです。  平穏な日々にはいつか終わりがあります。  その後のラストサビではコーラスと歌声を交えて、より情熱的になっていきます!  ですが、「あなた」はもう席を立ち女性から離れていってしまいます。何度も何度も「席を立たないで」、「そばにいてほしい」という切実な言葉が繰り返され、エンドレスになり曲は終わってしまいました。  この曲が始まってから終わるまで、実際は3分ほどですが、女性と「あなた」の間では一体どれほどの時間が流れていたのでしょうか。恋が芽生え、花咲き、そして散ってしまうまでの儚く長い時間を私は考えてしまいます。  ちょっとキモいくらい熱くなってしまいましたが、私は基本、昭和歌謡に対してこれくらいの熱量で接していますので、どうかついてきていただけると幸いです。  長くなりましたが今回のコラムはこれで終わります。まだ次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでいただきありがとうございます。 (文=架乃ゆら) 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)

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