約束の5分前に到着した筆者は、まだ見ぬホナミちゃんのことを考えながら股間を充血させていた。その数分後、それらしき女性がこちらに近づいてくるのを発見した。
ウホっ! エロい身体してやがんなぁ!!
スレンダー体型だったホナミちゃん。ただのガリガリではなく、胸のふくらみもしっかりあるようでメリハリの効いているボディといった感じだ。
そんな事を考えていると、彼女と目があった。
な、なんて可愛らしい顔なんだ!!
マスクで顔の下半分は見えないが、タレ目の具合が筆者の好みにドンピシャだった。一目見て愚息の先端から先走り液が滲んでしまったほどだ。
こんなの“お掃除クンニ”案件以外の何物でもない! まだ一言も口をきいていない段階で、二度目のデートを実現させるべく心に火が点いた。
「こんにちは、ホナミちゃんかな?」
「は、はい。ショーイチさんですか?」
「うん。【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こ、こちらこそよろしくお願いします」
声の感じも明るく、愛嬌も十分だ。これは久しぶりの大当たりに間違いないだろう。この獲物を逃してしまったら半年くらいは引きずってしまいそうだ。いつも以上に注意しながら会話を進めることにした。
「早速だけど、実物の俺ってこんな感じだけど大丈夫そうかな?」
一瞬だけマスクを下にずらし、こちらの顔を全部ホナミちゃんに見せながら聞いてみる。
「全然大丈夫ですよ。いただいていた写真と同じじゃないですか」
「本当に? 俺ってホナミちゃんが考えているよりずっとエッチだよ」
「フフ、私もですよ♪」
な、なぬっ!
会ってからまだ数分も経っていないのに、自分もエッチだとカミングアウトしてくるとは! これは予想外だった。半年間彼氏がいないということだったが、男慣れしているのかもしれない。
だが、ここで「どんな風にエッチなの?」と具体的に聞くわけにはいかない。調子に乗らず、慎重に事を運ぶべきだろう。
「本当に平気? ホナミちゃんのような可愛いコと釣り合いがとれてると思わないけど…」
「そんな事ないですよ。前の彼よりずっとカッコいいですよ」
あっ…。
危うくイキかけてしまった。カッコいいだなんて褒め言葉がここで出てくるとは予想外だった。
なんて返せばいいのか少しの間躊躇していると、さらにホナミちゃんが畳みかけてきた。
「それに、写真のまんまですっごく優しそうですし」
ここまで言われてしまったら何がなんでも優しい紳士を演じるしかないではないか! 最初からそうする気満々だったが、さらに固く決意することとなった。
「あ、ありがとう。それじゃあこのままホテルに向かうってことでいいかな?」
「はい。よろしくお願いします」
こうしてホテル街に向かって歩き始めることに。その道中、地雷を踏まないよう気を配りながら彼女の事情を聞いてみることにした。
「そんなに可愛いのに半年も彼氏がいないだなんて信じられないよ」
「褒め過ぎですよ。そんなに可愛くないです」
「でも、不思議だよ。本当に出会いの機会ってなかったの?」
「はい。職場と家の往復だけでそういうのが全然ないんですよね」
「通勤時間はどれくらいなの?」
「だいたい片道15分くらいですかね」
「え? それって実家なの?」
「いいえ。実家は●●県です。今はこっちで妹とふたり暮らししてるんです」
個人情報をすんなり教えてくれるホナミちゃん。元からそういう性格なのか? それとも筆者のことを信用してくれている証なのか?
どちらにせよ悪い気分ではない。こちらも住んでいる具体的な場所を教えたり、家族構成を教える。これらの個人情報を教え合ったことにより、ふたりの距離がぐっと縮まったような気がした。
これならもう少し具体的に踏み込んでも大丈夫だろう。
「じゃあ半年間ずっとエッチしてないんだ」
「は、はい。そうなんです」
恥ずかしそうに下を向きながら答えるホナミちゃん。これは踏み込み過ぎたか? ここで翻意されるわけにはいかないので、無難な話題に切り替えることにした。