今度は、右手中指を挿入しながらの手マンと同時のクンニだ。
さらに左手を伸ばし、マイカちゃんの両乳首をコネコネ。片手1本で両方の乳首を愛撫するのは、筆者にとって日常茶飯事。幼少の頃にならっていたピアノのおかげだろうか。何の苦もなくコリコリできる事に対し、両親に感謝だ。
この三カ所同時愛撫でも無事にイッてくれたマイカちゃん。
そろそろ頃合いだろう。
「コンドームを着けてくるね」
ベッドから降り、浴室の灯りだけを点ける。その灯りを頼りにコンドームを装着。
そしてベッドに戻り、正常位で合体スタート。
うーん、やっぱ生のほうが気持ち良かったなぁ…
さきほど生挿入を味わっていたので、いまいち興奮できない。
まったりと腰を振りながら、「何か体位のリクエストはないかな?」と聞いてみる。
すると、「う、後ろからもシてほしいです」と答えるマイカちゃん。
すぐにチンコを引き抜き、彼女に四つん這いになってもらう。
キュウウゥゥン!
先ほどとは全く違う締め付け具合だ。ギリギリと締め付けられてしまい、下手に腰を振ったらコンドームが外れてしまいかねないほどだ。
こういう時はロングストロークのピストンは危険だろう。いつもは10センチ前後のストロークをしているのだが、万が一に備え、数センチの短い間隔で腰を前後させることにした。
マイカちゃんのマンコの締め付けがますます強くなる。
このままではあっさり発射してしまいそうだ。この体勢はヤバいので、何とか他の体位に切り替えねば。
なんと言って提案するべきか? そう思案しているうちに、限界を突破してしまった。
「あ! ご、ごめん。お、俺、もう無理だ」
「え?」
「い、いくよ! このまま出すよっ!」
ガガガガンガンガガガっ!
ショートストロークで高速ピストンを行い、思いの丈をブチ撒ける。
ふぅ。
射精後も挿入したまま腰を振り、余韻を味わいながら残り汁を絞り出す。
チンコを抜いた途端、マイカちゃんが起き上がった。
「じゃ、私シャワー浴びてきますね」
2回戦目をおねだりしたかったが、取り付く島もなかった。その口調から、一刻も早く帰りたいという意志を感じてしまったのである。
その後、帰り支度しながら恐る恐るLINEの交換を提案する。しかし、「ごめんなさい。私、LINEとかしてないんです」とあっさり断られてしまう。
これは遠回しに「お前なんかとは2度と会わない」と言われたようなものだ。グサっとナイフで胸をえぐられたような気分になる。
やはり生挿入がいけなかったのだろうか。いくら事故とはいえ、生チンコを挿入してしまった事実は消えようがない。
ホテルを出て、駅に向かうふたり。セックスする前はおしゃべりで大いに盛り上がっていたのに、帰り道はほぼ無言状態だった。
耐えきれなくなった筆者は、新宿アルタ前の付近でデートの終了を告げる。
「ここまで来ればもういいかな?」
「あ、はい」
「俺は西武線で帰るから、ここで別れようか?」
「そ、そうですね」
気まずい雰囲気のままお別れとなってしまった。
うーん、大失敗だ。二度とこんな真似をしないよう、クンニ後のキスにはもっと注意を払わねばなるまい。反省しきりの筆者なのであった。
(文=所沢ショーイチ)