【緊急インタビュー連載】アフターコロナ:アダルト業界の未来#1 AVプロデューサー・淫語魔編

淫語魔氏は多くのセクシー女優を撮影する人気プロデューサー

 

――逆に雰囲気が引き締まったのはいつですか?

淫語魔:世間の方と一緒だと思うんですが3月後半です。オリンピック延期やK-1興行の騒ぎがあった週(3月22日の週)で一気に変わりました。それはAV業界だけでなく世間もそうなりましたよね。私が関わっているメーカーは3月30日くらいに「4月いっぱいの撮影は止めましょう」となりました。

――淫語魔さん自身はいつまで撮影をやっていました?

淫語魔:3月27日まで撮影をしていました。

――その撮影では新型コロナ対策を施していましたか?

淫語魔:体温計は持って行き測りました。

――アルコール消毒はしていましたか?

淫語魔:でも、そんなのはねえ。

――絡みがあるから意味をなさない訳ですね。AVの難しいところはアルコール消毒をしても無意味ですよね?

淫語魔:実際問題どこまで意味があるの?ってところです。

――4月に入っても撮影をしているところが若干はあると聞きましたが、どういう対策をしていたのか知っていますか?

淫語魔:対策と言っても体温計で測って、熱が少しでもあったら帰宅してもらうくらいじゃないですか。ただ、恐怖を感じている女優さんもいるとは聞いていました。ツイッターを見ると怖がっている女優さんがいますよね。

――逆に「撮影に行ってきます」ってツイートしている女優もいますよね?

淫語魔:女優さんも基本的に仕事がなければその月はお金が入ってこないので難しいです。メーカーも緊急事態宣言が出て、ほぼほぼ撮影がストップしている状態ですが、それでも撮っていたメーカーは、おそらく経済的な問題が大きいんでしょう。居酒屋もパチンコ屋もいまだに営業しているところはあるので、それと同じ割合で撮影しているメーカーがあっても、ある意味、不思議ではないのかもしません。

――居酒屋やパチンコ屋はそこまで濃厚接触にならないかもしれないですが、AVはセックスという最大の濃厚接触がありますよね?

淫語魔:ものすごい濃厚接触です。私がいちばん気にかかるのは、例えば撮影しているメーカーがあるとして、そこで罹った場合、陰性か陽性か分かるのが約2週間後ですよね。だから、その場では分からないんです。できればみんな一斉に撮影を止めた方が効果的なんですけど、こればかりはどうしようもない。

――セックスはないですが、テレビの生放送と変わらないとも言えますね?

淫語魔:テレビ朝日のアナウンサーも罹りましたから。

――AVは対面でしか成り立たない仕事です。そうなると撮影の続行は誰も責められないですか?

淫語魔:自分は撮影を止めている側なので、いまだに撮っているって話を聞くと「こっちはガマンしているのに、何でやっているの!」と腹立たしい気持ちになるのですが、そうは言ってもいろんな事情があるでしょうから。そこは実際に撮っている人たちに聞いてみないと分かりません。

 想像するにですが、作品リリースとして1か月撮影しなくても、ストックをやりくりして何とかなりますが、2、3か月続くとちょっと大変なことになります。過去作品の再編集作品でしのぐにも限界がある。だから、自分たちもどうなっていくのか何とも言えないです。

 一応、5月も撮影の予定は組んであるんですが、実際に撮れるかどうか分かりません。ここで感染者が爆発的に増えたりするかもしれないし。ゴールデンウィーク明けまでがひとつの目途です。

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