――このままだと完全に手玉に取られてしまいそうなので、VR作品について聞かせてください! あべさんにとって、VR作品は通常のDVD作品と比べてどんな違いがあります?
あべみほ:VR作品の場合、シーンの長さだけ決まっていて、どういうセリフや動きで展開していくかは私次第なんです。打ち合わせで決めた設定だけ頭に入れておいて、あとは何も考えずにアドリブでやっていきます。「何も考えない」というのがこだわりで、その方が私の場合は良いものができるんですよね。
――台本とかまったくないんでしょうか?
あべみほ:台本あっても全然読まないタイプなので(笑)。何も考えずに始めて、その場で自分の思ったように動くことでナチュラルな作品が生まれるのかなって思います。
――あべさんの場合、自然体のフェロモンが一番セクシーなのかもしれませんね。VR作品『apartment Days! あべみほ act1』(ファンタスティカ)は、あべさんが下着の訪問販売員として飛び込み営業をする設定ですが、どんな風にお客さんとエッチなシチュエーションになっちゃうんでしょうか?
あべみほ:「これ買って」ってお願いしながら、下着を買っていただくにあたってどんどん仲良くなっていく感じです。あと、新商品の「気分が盛り上がるクリーム」を出して、「これ試してみようよ♪」とか言ったりして。
――あべさんにお願いされたら断る自信がないですね。ご本人的に見てほしいところは?
あべみほ:みんなそれぞれフェチがあるから、それぞれの見方で楽しんでもらえればと思います。ただ、一度観終わってからもう一回観てもらえるなら、細かい動きや表情に注目してもらえたら嬉しいです。あとはVRならではの臨場感とか、生々しさとか。
――作品のアイデアなんかもご本人が出されるんでしょうか。
あべみほ:この作品の設定は別の方に考えていただいたんですけど、衣装についてはぴったぴたの短いスーツでいこうって提案しましたね。撮影のアングルなんかも「できればパンチラする角度がいい」とか言いました。そうやって、打ち合わせでどんな内容にしたいかを話して作品内容に反映してもらっています。他の作品は設定から自分で考えたりしていますし、打ち合わせの時はスタッフとして行って、本番になったら「あべみほ」になるんです。
――「あべみほ」に切り替わるスイッチがあるんですね?
あべみほ:うーん、分かんない。どこかにスイッチあるのかな。押してみます?(おっぱい付近を探りながら)
――うわー! 押したい! 押してみたい!
あべみほ:ふふ、やっぱりチョロい!(笑)
――本当にもうタジタジです。ずっとこんなに色っぽかったんですか?
あべみほ:それが、実は地元の北海道でタレントを始めた時はセクシーさをまったく求められていなくて。ポニーテールで元気いっぱいの女子大生みたいな感じで、ブログのタイトルは「カラフルビタミン!!!」でした(笑)。周りの大人たちからは「お前は何をしても何かエロいのがよくない」って言われていて、当時はその個性を殺していたんです。
――「色っぽく見えたらダメ」って思いこまされていたんですね。
あべみほ:東京に出てきて「ミス・ユニバース・ジャパン2012」(横浜大会グランプリ獲得)のオーディションを受けた時に「その個性こそが武器なんだよ」って教えてもらって。グラビアに挑戦するようになってから、水を得た魚のように生き生きと活動できるようになったんです。