【ニッポンの裏風俗】アンチ米兵として作られた吉原特飲街

 

 筆者が初めて吉原を訪れたのは、2001年だった。当時は、暗い迷路のような路地にポツポツとスナックやちょんの間の灯りが見える程度で、真栄原を見た後だっただけに、「なんて暗いちょんの間なんだ」という印象。店に座る女のコも、真栄原に比べると、「こっちはおばちゃんの街?」と思うほどだった。

 しかし、2003年、2005年と訪れるに従って、街の様相は変わっていく。街の大きさ自体は変わらないが、広範囲にポツポツ程度だった店の灯りの密度が濃くなり、女のコの若さやレベルも、真栄原と遜色ないレベルになっていった。

 

 料金は、真栄原と同様の15分5000円から。2007年頃には、真栄原では「1万円から」という若くてカワイイ女のコが増えていた。が、筆者の経験では、吉原ではあまり聞いたことがなかった。

 そして2010年5月、摘発を受けて残り20軒となった壊滅寸前の真栄原を取材したあと、吉原に来た筆者の目に飛び込んで来たのは、あまりに変わりすぎたちょんの間街だった。

 

 狭い路地がネオンで輝き、連なるちょんの間がキラキラときらめいている。女のコは露出の高い衣装で店先に立ち、もちろん数もレベルも過去最高。そんな女のコ相手に、移動販売のかき氷屋の軽トラまで出ていた。まるで、東南アジアのちょんの間街にいるような気がするほどだった。

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