【元デリヘル店長の回想録】業界未経験どころか男性経験のない処女がデリヘルに入店!


「どうして風俗で働こうと思ったの?」

「母と二人暮らしなんですが、先日母が病気になりまして…。生活費と治療費がどうしても必要で」

「なるほどね。お母さん、そんなに重い病気なの?」

「もともと心臓に持病があって、通院してたんですが、いよいよ手術が必要と担当医の方がおっしゃってました」


 単純にお金を稼ぎたいと考える人間より明確な目標もあるし、なによりこの端正な容姿に加えて処女という推しポイントがある。売れるのは、ほぼ間違いなかった。


「なるほどね。ありがとう。お母さんのためにも頑張らないといけないね」

「は、はい! どんなことでも頑張ります!」

「ところで、ルイちゃんって結構モテるよね? 今まで男性とお付き合いしたことないの?」

「交際は何人かあります。でも、カラダの関係を迫られると怖くて、断り続けてたらいつの間にか20歳になっちゃって…」


 恥ずかしそうに少し俯きながら話すルイ。

 このピュアな感じにも、人気が爆発しそうな雰囲気があった。


「で、でも、その…な、舐めたりとか手でしたりとかは、AVをいっぱい観て研究してきました!」

 そう訴えかけるように話す。

 真剣なことはよく分かったが、あまりに唐突で思わず笑ってしまった。


「あっ、す、すみません…。やっぱり、AV観ても意味ないですよね」

「ごめんごめん。急にAVで研究したとか言いだすから、びっくりして笑っちゃっただけ(笑)」

 その言葉に、彼女はちょっぴり落ち込んでいるように見えた。

「じゃあ、ルイちゃん採用ということで! よろしく!!」

「えっ、いいんですか!?」

「うん。お仕事を頑張ろうっていう真剣な気持ちは伝わったからね」

「ありがとうございます! 私、頑張ります!!」

 彼女はこちらの顔まで緩みそうなほど、満面の笑みで喜んだ。


さて、後は講習だな…。

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