Kが言うには、120分で7発出した客が最高らしい。
 「今度は4回目標にがんばるのよ」
  そう言って起き上がると、また股間にティッシュを挟んだまま、床に敷いたバスタオルを踏んづけて歩きながら、濡れた床を拭くのだった。
 「フツーすぎるよ、Kちゃん(笑)」
 
  「これでいいのかな?」
  
 「いいんじゃない(笑)」
  やっと慣れてくれたようで、部屋を出るときには、思いっきりのディープキスで見送ってくれるのでした。
店を出て、クルマに乗った時に、ふと気づきました。
 「そういえばオレ、体洗ってもらってねーな…」
  第一印象は悪いが、カジュアルな雰囲気で楽しめ、名器を堪能できる気持ちよさ。そんな人気嬢が、吉原にはいるのです。
(写真・文=松本雷太)




