【キャバクラ(秘)艶話】水商売をしていれば誰しも一度や二度はお客と寝たことがあるはずだ


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 正直、キャバクラで働き始めた頃は、お客さんと寝るなんて絶対ありえないと思ってましたよ。彼氏もいたし、真面目というか、わりと初心だったので。指名とかのためにセックスまでするのは、ぶっちゃけ今でも気持ち悪いって思ってたりするんですけど…。

 
「未奈ちゃん、今日は付き合ってくれるよね?」

 
 入店して3カ月くらい経った頃だったと思います。週に2、3回通ってくれるようになっていた太客のNさんからアフターに誘われました。

 それまでは、何人かで行くアフター以外は断っていたんですよ。同伴と違ってバックがあるわけでもないし、正直面倒くさいじゃないですか。こっちは早く帰って寝たいわけで。

 けど、その時わたしの店内順位が上がっていたのはNさんの貢献も大きかったので一瞬迷ったんです。この先もNさんにコンスタントに通ってもらうためには、たまには付き合い良くしておくべきかな、とか。でも一対一で行くのは嫌だなぁって思っていたら…。

 
「Aちゃんも誘うから、3人で行こうよ」

 
 ってNさんが言ったんです。Aちゃんっていうのは同じ時期に入店した同僚で、いつもわたしと同じくらいの順位にいる子だったので、待機中などはよく一緒に話していることが多かったんですよ。それで、Aちゃんがいるなら安心かなと思って行くことにしたんです。

 向かったのは24時間営業の和食屋さん。店構えは懐石料理屋風ですが、わりとリーズナブルで個室の多い完全に夜業界のアフター向けのお店ですね。座敷の個室に入ってしばらくは、3人でわいわい喋りながら普通に飲んだり食べたりしていたんですが、お酒を飲んでいたAちゃんが突然ぱたっと畳に寝転がっちゃったんです。

 
「酔ったから寝る~っ」 
 
「は? ちょっと…っ! 何言ってんの?」

 
 コートにくるまって寝始めたAちゃんを起こそうとする私の手を、隣に座っていたNさんが距離を詰めて遮ってきました。

 
「寝かしといてあげなよ」

 
 そう言って腰に手を回してきたので、顔を背けてなるべく笑いながら冗談っぽく言いました。

 
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