風俗業界でサバ読みといえば『吉原年齢』 時代も変わり廃止した店も…

ThinkstockPhotos-508418674.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

 風俗店で提示されている女性の年齢が、本当でないことが多いのは周知の事実。つまりサバを読んでいるわけだが、この「サバを読む」の語源は諸説ある。

 もっとも有名で定説となっているのは、魚の鯖だ。ご存じのように、鯖は腐りやすいために、業者が急いで数えていて結局数が合わない、というものだ。また、神様へのお供えの少量の飯のことを生飯とかいて「さば」と読み、寿司業界では米粒のことを指していたという。昔、寿司職人が客に出した寿司の数を覚えておくために飯台の下に米粒を付けておき、お勘定の時にそれを数えたことに由来するという説もある。

 いずれにしても、サバを読まれることは嬉しくないことである反面、どこかで“風俗あるある”として諦められている部分もあると思う。筆者自身も店年齢と本人のルックスを比べてみて、「あぁ、今回はこの程度で済んだか…」と安堵することが多々ある。

 風俗業界におけるサバ読みで有名なものが、『吉原年齢』である。これは、「年齢を3年で1つ数える」という古くからのしきたりに基づいたお店用の年齢だ。

 吉原年齢20歳、実年齢20~22歳を起点にして、21歳ならば「3年で1つ数え」20歳+3(23歳)~22歳+3(25歳)、22歳なら26~28歳が実年齢。この計算だと、店年齢が26歳の場合は実年齢が44歳から46歳となる。つまり、店年齢が上がるほど実年齢との差が広がっていくのだ。最近では、吉原年齢の幅を3歳から5歳に広げているソープランドも少なくないという。その場合、20代後半にしてアラフィフという恐ろしい状態に…。

 そのため、プロフィールで“お姉さまタイプ”と書かれていた26歳の泡姫を指名したら、「オバサンじゃん!」という結果になるわけだ。当然、初めてソープランドを利用し、この洗礼を受けると、失望してしまう可能性も大きい。

 なぜ、こういったことになるのかは前述した通り、昔からの遊郭や花街での遊び方に基づいているからだ。遊女に年齢を聞くのは野暮で、年齢を気にするのであれば遊ぶな、という江戸っ子の粋のようなものだという。逆に“吉原年齢を楽しめてこそ一人前”という風潮があり、現在もそれが残っているのだろう。

 もちろん、これではいけないと思っている店もあり、筆者は最近、吉原年齢を廃止した店に潜入している。

 その取材でお相手となったのは、24歳の清楚系の女性だった。以前に在籍していたお店では、23歳で19歳と偽り、4年のギャップに悩まされたという。だからこそ、この店では「お客様に年齢のことで嘘をつかなくていいから気分はラク」なのだと話してくれた。

 こういう女性も実際にいるわけだが、なぜソープランドでは実年齢を公開しないのだろうか。これは矛盾した答えになってしまうが、多くの人が相手の女性に若さを求めるからだ。熟女専門を謳う店は別として、実年齢の公開は死活問題になりかねないというのが現実なのだろう。

 個人的には「吉原年齢」も立派な文化だと思う。しかし、今の時代に合っているのかといえば、甚だ疑問でもある。これまでの歴史はもちろん大切だが、もっと現実的な未来を考えてもいいのかもしれない。
(文=子門仁)

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