その後、10分ほどでイヨちゃんから返信が届いた。そこから数通のメール交換を行い、彼女の要望通り翌日に待ち合わせすることになった。
待ち合わせ場所は、西武新宿駅の北口改札前。繁華街からはちょっと離れているが、分かりやすく人目も少ない場所だ。人目を気にしてしまう人妻との待ち合わせ場所には、うってつけなのである。
約束の時間の10分前に先着した筆者がソワソワしながら待っていると、数分もしないうちにイヨちゃんがやってきた。
これはよくあるパターンだ。久しぶりのエッチを目前に控え、約束の時間よりも早く待ち合わせ場所に到着したといった感じだろう。
まだ時間帯が早いということもあり、改札口付近で佇んでいたのは筆者だけだった。それゆえイヨちゃんもすぐに筆者に気づき、ツカツカと小走りで近づいてきた。
おろっ? 予想よりずっとイケてるじゃん!?
彼女を一目見てご機嫌になってしまう筆者。イヨちゃんの顔は、女優の岡江久美子風の可愛らしい感じで、古風な美女と言えるレベルだった。髪型はいわゆる聖子チャンカットで古臭い感じもしたが、よく似合っているので文句のつけようもない。
「お待たせしました、ショーイチさんですよね?」
「う、うん。イヨちゃんだよね?」
「はい。今日はよろしくお願いしますね」
「ね、ホントにイヨちゃん?」
「はい、そうですけど?」
「ホントにホント?」
「え? どうしてですか?」
「いや、とても人妻に見えないし、子持ちだなんて全然思えないからさ」
「や、やだぁ。いきなり上手ですね」
「いやいや、お世辞じゃないよ。本当に不思議だから確かめてるだけだよ」
「フフ、ありがとうございます。本当にイヨです」
「そっかぁ、なら安心したよ」
筆者にとってはもはや定番の流れなので、ペラペラとセリフがクチをついてでる。人見知りで人付き合いが苦手な筆者なのだが、エッチ前提で待ち合わせした女性にはコレっぽっちも緊張しないのだ。
その後、少しだけ遠回りしてコンビニに立ち寄り、無事にラブホにチェックインすることができた。
部屋に入ると、急に無口になってしまうイヨちゃん。ここまでの道中で、子供や旦那のことをアレコレとしゃべっていたが、いざ個室で二人っきりになって緊張してしまったのだろう。