【世界風俗探訪・サイパン編】 店内に響く「キ○タママッサージ、イカガ」

サイパンには日本の繁華街の名前を冠した店がたくさんある

 
 結局、私はボビー氏に「ここならば安心です。ワタシの知り合いの店ですから…」と紹介されたデートクラブに決めた。彼が口をきいてくれたのだろう、入口に100ドルと書かれていた入場チャージは50ドルになり、ボックスシートに通された。

 店内は日本のキャバクラのようなもので、5、6人掛けのボックスシートが15席程度。どの席も埋まっていて、見た感じでは客は日本人のみだ。また、奥に個室があるが、そこがVIPルームなのだろう。ブロンドでスレンダーなレベルの高い女のコが出入りしているのが見える。

 一方、私の席にも女のコが3人ついてくれたが、2人が韓国系、もうひとりはフィリピン系であり、言葉もカタコトの日本語だ。しかも、韓国の女のコたちとフィリピンの女のコの仲が微妙で、真ん中に座っている私は国境のように思えた。当然、ちっとも盛り上がらない。すると、見かねた日本語堪能な現地人のスタッフがやってきたので、事情を話すことにした。

 その結果、フィリピン人の女のコをひとり残して、韓国人の女のコ2人が席を外れた。入れ替わりに3人の女のコがやってきたが、今度は全員フィリピン系で、先にいた女のコも安心したのか、カタコトの日本語の会話ながらも大いに盛り上がった。そのまま時は過ぎ、制限時間に迫ったころ、ひとりが「ソロソロ、デートシマショウ!」と切り出してきた。

 このひと言がキッカケになり、他の3人も「ワタシモ!」と名乗りをあげた。みんな可愛い、といえば聞こえはいいが、裏を返せば誰が来ても同じである。なので、私が選択に困っていると、隣に座っていたタヤと名乗る女のコが、いきなり言ったのだ。

「ワタシノ、キン○ママッサージ、イカガ?」

 それは、かなり大きな声で、店内に流れるユーロビート系のBGMにまざるように響いた。なんて大胆な誘い方なのだろうと思ったのも束の間、タヤに続けとばかりに、「ワタシモ、キン○ママッサージ、デキル!」とほかのコたちが言い始めた。

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