【世界風俗探訪・サイパン編】 店内に響く「キ○タママッサージ、イカガ」


 サイパン来島者の多くが、観光目当てのカップルやファミリーのため、ひとりで宿泊する施設は皆無に等しい。ということは、このように女のコと出会っても、“自分の宿泊先で”ということが難しくなるのだ。

 タヤが部屋に行こうとしたとき、私は今さらながらあることに気づいた。彼女との値段交渉が成立していなかったのだ。

 ということで、ダイレクトに値段を聞けば、「150(ドル)」という金額が返ってきた。正直なところ、これまでに各所で払った金額を考えると高く、「じゃあ、いいや」と帰るつもりで踵を返した。

 すると、「100!」「80!」という声が背後から聞こえてくる。彼女も必死なのだろう。とうとう追いかけてきて、私の腕に絡みつき、小悪魔のような笑みを浮かべて「50?」と聞いてきた。最初に提示した3分の1の値段である。ここまで下がると、なんだかバカにされているような気分だった。しかし、男とは悲しい生き物である。3分後、私はタヤの部屋にいた。

 その部屋は6畳程度の広さで、キッチンのシンクに洗っていない食器が積んであったり、洗濯物がかかっていたりと、生活臭がありありと漂っていた。さらに、壁には家族とおぼしき写真が何枚も貼ってあった。その中の1枚に、5歳くらいの男の子の写真があったが、タヤは慌てたように「ブラザー!」と説明した。その様子に、彼女の子どもではないのかと思ったが野暮なことは言わず、プレイへ突入した。

 部屋を暗くせずに、灯りをそのままにキスしてきたタヤ。舌の動きと同じように身体も絡ませてくる。その褐色の肌は、サイパンの日差しを吸収しているからか、温もりよりも熱さを感じさせた。

 タヤが身体を絡ませてくるたびに、パイプベッドのきしむ音が部屋に響く。キスしながら手コキする彼女がニッコリと笑みを浮かべ、「キン○ママッサージ」と言った。どうやら、手コキのことをそう呼んでいるようだ。しかし、不思議なことにタマには触れてこない。

 彼女のキン○ママッサージは加速し、ベッドのきしむ音も大きくなっていく。気づけば、いつの間にかスキンが装着されていて、そのまま彼女が上に。激しく腰を動かしたタヤが、ベッドのきしむ音をかき消すような絶叫を響かせる中、果てた。

 コトが終わり、「サイパンでやった」というより、「彼女の部屋でした」という気分が強く残った。それは、ゆきずりの恋のようにも思えたが、彼女の家族写真に囲まれると、ほんの少しだけ罪悪感も…。

 部屋を出る際、「弟に何か買ってあげな」と、財布の中にあった数枚の1ドル札と10ドル札をタヤに渡した。チップとしてだったが、自分の中には罪滅ぼしの意味もあったのかもしれない。
(文=美田三太)

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