笑えるSMイベント『笑縄』! コワモテ緊縛師が縄を片手にコントに挑戦

150830_waranawa_08.jpgいつでもお美しい現役女王様・夜羽エマさまとおとなわさん

 
 『笑縄』のメインイベントは、なんといってもカラオケ緊縛大会。このカラオケ緊縛大会とは、カラオケを歌いながら、鞭や、縄、ロウソクなど何らかのSMプレイを行うというのがルール。その中で笑いを取れたグループ上位3組に賞金が出るという仕組みだ。現金がかかっていることもあり(?)、どのグループも気合いバッチリの様子。

 まずは、この大会の審査委員長である日本最高齢の現役女王様である夜羽エマさまが登場! エマさまは、8月に放送された東京MXテレビの『バラいろダンディ』で特集を組まれたほどの超人気女王様である。そんなエマさまも会場のM男に鞭を打ちながら、ノリノリでカラオケを歌うという独自スタイルを披露してくれた。

 トップバッターは、なんと80歳の現役M男さんがマイクを握ったではないか! この『笑縄』の素晴らしいところは、緊縛師や女王様だけでなく、普段はあまり日の目を見ないM男さんも主役になれる点にある。プロ顔負けの見事な美声で演歌を歌い上げるM男さん。

 一節目までは普通のカラオケだったが、二節目からは徐々にカラ緊特有の雰囲気に…。M男さんは上半身のスーツをおもむろに脱ぎだし、両乳首にクリップを挟んで、その先にマッコリの瓶をブラ~ン…!

 そして、なんと体をゆすってブンブンと瓶を振り回すではないか(驚)。この方が80歳だとは!? お元気なことである。そして、なんともものすごい耐久力を発揮した齢80の乳首には会場からも喝采。もちろん、ご本人は楽しそうで満面の笑みである。これこそがM男さんの生きる原動力なのだと感じ、なんだか嬉しくなる。

 

150830_waranawa_04.jpg乳首にマッコリを吊るして熱唱するM男さん!

 
 続いては、いかさんとパイセンさんが有名コミックをパロッた演目を披露。こちらは、逆さ吊りのまま、曲を熱唱するという女子ふたりの奮闘ぶりに会場からは大きな拍手!

 しかし、なんといっても会場の話題をさらったのは、SMバー「初心-UBU-」と「密蜜-mitsu」のマスターである吉田よいさんのチームだろう。名曲の歌詞をSM風にアレンジし、独自の世界観を見事に作り上げたパフォーマンスはまさに完璧だった。その甲斐もあって吉田よいさんのチームは見事、優勝!

 ラストステージでは、極悪縄師の異名を持つ風見蘭喜さんが、猫耳をつけてノリノリで緊縛を行い、吊られたM女さんに蹴られる(!)など、最後まで会場は笑いに包まれた。

 

150830_waranawa_09.jpgいかさん(左)とパイセンさん(右)の可愛いパフォーマンス

 
 笑いをとるパフォーマンスとしての縄、そしてSMプレイ。主従という緊張感が伴うSMという世界だからこそ、たまにはこういった一息つけるイベントがあってもいい。ここではSもMも、老若男女問わず誰もが主役になれる。『笑縄』というイベントに新たなSMの息吹を感じたのは私だけではないハズだ。
(取材・文=菅野久美子)

菅野久美子(かんの・くみこ)
アダルト系出版社司書房を経てAV情報誌やホスト雑誌、女性週刊誌で活動。
現在フリーのライター。
著書に『アダルト業界のすごいひと』(彩図社刊)がある。
8月10日に2冊目の単著となる『エッチな現場を覗いてきました!』(彩図社刊)を発売。

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