アイドル業界の“鉄の掟”であった「恋愛禁止」の本音と建前


 男女が共同生活をして恋愛模様を描く番組『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演したAKB48の北原里英(23)は、ラジオ『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)のなかで、プロデューサーである秋元康(56)に「付き合っちゃったら、そのときは、そのときじゃない」と言われたと話した。ネット上での冷静な「所詮は人間」という意識は、AKBを作った張本人や、アイドル自身にも少なからずあるようだ。確かに年頃の女の子であれば、恋愛を禁止することの方が難しいだろう。とはいえ、これだけ“恋愛禁止”を謳っていれば、ファンをだましているようにも見えてしまう。

「若手アイドルの多くは、業界内で恋愛をすることが多い。彼女たちは少なからず憧れを持ってこの業界に入ってくるので、業界関係者は特別な存在に見えてしまいがちです。業界人の中には彼女たちのそういった感情を見越して、こっそりと彼女たちに近づこうとする輩もいます。しかし、嫌いな人が近づいてきた途端、この“恋愛禁止”が使えるんですよ。『私は恋愛禁止を守っているので、お付き合いできません』なら断りやすいですし、相手に嫌われずにやり過ごせます。もはや“恋愛禁止”は、アイドルのいいように使われているんです」(前出のライター)

 業界内で謳われている“恋愛禁止”は、「(嫌いな人とは)恋愛をしません」というような使われ方で、ファンが考える「(誰とも)恋愛をしません」ではなくなっているのかもしれない。最近では、AKBグループではないが、ファンと交際したアイドルが所属するグループを脱退するという一件もあった。残念ながら今後もアイドルのスキャンダルは続きそうだ。
(文=ozaki)

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