「タモリが一番危ない芸人」 爆笑問題・太田が『いいとも』終了にブチ切れ

※イメージ画像:『しごとのはなし』著:太田光/ぴあ

 22日にタモリ(68)の口から突如発表された『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の終了宣言。番組終了間際の笑福亭鶴瓶の乱入をきっかけに飛び出した発言だっただけに、視聴者向けにサプライズを演出した発表と思いきや、驚いているのは視聴者だけではなかったようだ。同番組に2000年からレギュラー出演している爆笑問題の太田光(48)は、22日深夜に放送されたTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』の中で、「ネットニュースで『いいとも』の終了を知った」と言い、「知らされてなかった。ムカついた」と突然の終了宣言に納得のいっていない様子を見せた。

 番組冒頭、「こんばんは。タモリの友達の太田光です」と挨拶をした太田は、当日発表された『いいとも』の終了について、「驚いたとか何とかじゃない。ムカついた。知らないんですもん」と不満を露にする。さらに、『いいとも』の番組プロデューサーすらもこの決定について知らなかったと言う太田は、「俺の推測だけど」と前置きしながら、番組終了の決定は「タモリの単独行動だと思う」と発言。そして、2013年の7月から番組の一部コーナーを休んでいたタモリについても触れ、「突然だった。何にも知らされてなかった」と振り返り、「変だな、この出ないやり方って思ってた。本当だったらみんなに納得するようにやる人なのにって引っかかってた」という。

 また太田は、2012年の夏に放送された『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)の際には、事前にタモリから「この夏大きな仕事があるから頼むよ」と言われていたことを明かし、それだけ気遣いのできるタモリが、『いいとも』の終了決定について何も言ってこないのは納得できないと不満を爆発させていた。そして、『いいとも』というのは、「とにかくタモさんを笑顔にさせることが目的の番組」と言い、それだけタモリがスタッフや演者に愛されていると語っていた。太田にすれば、そんなタモリが誰にも相談しないで終了決定を発表してしまうなど考えられないようだ。

 いかにも納得のいかないという口調で『いいとも』終了について喋る太田。しかし、長年タモリと付き合いのある太田とすれば、「やっぱりタモリっていうのは一番危ない芸人だった」とも指摘する。太田は、「たけしさんやさんまさんは何をしでかすかわからないって言うけど、タモさんが一番危ない」と言い、今回のことでそのことに「改めて思い知らされた」と振り返る。そして、タモリのことを「まさに暴走老人」「江頭なんかよりよっぽど危険」と指摘すると、突然の『いいとも』終了宣言はいかにもタモリらしいものだともいう。

 とはいえ何度も「水臭い」と口にする太田。その口調からは、『いいとも』という番組が終わってしまうことへの寂しさが滲んでいた。そしてそれは出演者としての意見というより、1つの偉大なテレビバラエティの歴史が終わってしまうことへの寂しさにも聞こえる。タモリの突然の終了宣言に「ムカついた」と言っていた太田だが、その過激な言葉の裏にはそれだけ強い“いいとも愛”と“タモリ愛”があるのだろう。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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