クンニを中断し、大急ぎでコンドームを装着。
「何か体位のリクエストはあるかな?」
「お、お任せします」
「それじゃあ正常位で入れさせてもらうね」
「はい」
こうして正常位で合体開始。
ゆっくり時間をかけ愚息を根元まで挿入。そして30秒数えてからスローピストンを仕掛ける。
「はぁ、はぁッぁぁっ、いっ、いいぃぃ」
荒々しく呼吸しながらその合間にアヘ声をあげるユリカちゃん。
その様子を目の当たりにして、ますます彼女のことが愛おしく思えてきた。
ここでスローピストンを続けながらキスを仕掛けてみる。
ネロ、むちゅ、ぬニュジュる!
ふたりの唇が触れた瞬間、ユリカちゃんのほうから舌を差し出してきたではないか!
クックックック、コレだよ、コレっ!!
最初はディープキスを拒否していたはずなのに、ピストンの最中に女性のほうからディープキスを求めてくる。このパターンはこれで何回目だろうか?
ユリカちゃんを心変わりさせたのは、紛れもなく筆者の愛情マシマシ愛撫の力だろう。
ディープキスを堪能するためピストンの速度を更に緩める。
しかし、早漏体質の筆者なので、すぐに限界が訪れてしまった。
「ご、ごめん、ユリカちゃん」
「え?」
「も、もうこれ以上我慢できそうにないんだ」
「は、はい。我慢しないでください」
「あ、ありがとう。い、イクよっ」
ドピュルルルルルルル、りゅりゅるるルル!!
スローピストンしながら大量のザーメンを吐き出すことに成功。
ふぅ。
射精後も一定のリズムで腰を振り続けて余韻を味わう。そして数分後、チンコを引き抜き後処理を開始。
「ごめんね、ユリカちゃん」
「え?」
「俺ばっかり気持ち良くなっちゃって、申し訳ない気分だよ」
「そ、そんなことないです!! 優しくしてくれたので私も気持ち良かったですから」
「で、でも、イケなかったでしょ?」
「実はわたし、イッたことないんです。でも、ショーイチさんとのエッチは本当に気持ち良かったです」
「あ、ありがとう。そう言ってもらえて光栄だよ」
その後、帰り支度をしながら悩んでしまった。彼女と連絡先を交換するべきか、否か?
しばし考えた末、一芝居うつことにした。
「あ、あのさ、ユリカちゃん」
「はい」
「も、もしまた会いたいって言ったら、め、迷惑かな?」
色恋に不器用そうな雰囲気を出すため、わざとセリフをカミながら問うてみた。
「め、迷惑なんかじゃないですよ。また誘ってくれたら嬉しいです」
「そ、それじゃあ今日みたいに【イククル】でメールすればいいのかな?」
「そ、そうですね。あのサイトじゃなくてLINEでやり取りしませんか?」
「え? いいの? 俺みたいのに連絡先教えてくれるの?」
「はい。ショーイチさんなら大丈夫です」
「あ、ありがとう。と、とっても嬉しいよ」
「フフ、そんな大したことじゃないですよ」
こうしてLINEの交換を行い、再会を約束することに成功。
その後、駅の改札口まで彼女を送って行き、デート終了となった。
これから先、何回ユリカちゃんとセックスできるのかまったく予想できない。しかし、たとえどれだけ回数を重ねようともリスカの原因だけは聞くわけにはいかない。
下手に彼女に深入りしたら、それが原因でリスカの跡を増やすことになってしまうかも? そうならないために、今後も一定の距離をキープしていくのが正解なんだろうなぁ。
(文=所沢ショーイチ)