セックス体験談|別れのピロートーク#4

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※イメージ画像:Getty Imagesより

 

「やっぱり夜は寂しくなるんだね」

「そうだね~」

「そっかぁ。一人暮らしは寂しいかぁ」

 

 梨香の言葉を聞きながら、僕は考える。一人暮らしの夜が寂しいと梨香は言った。もし、梨香と付き合うことになったら、毎日泊まりに来て、毎日セックスができるのかもしれない。

 はたして僕は、それを望んでいるのだろうか。初めて梨香と会う前に、確かに僕はセックスをしたいと思った。そして、今梨香の家に来ている。想像以上に順調に物事が進んでいる。では、セックスが終わったその先は?

 僕はセックスが終わった後のことをまだ考えられていない。僕は梨香とセックスをして、その後付き合うのだろうか? それともセフレとして関係を築いていくのだろうか? 僕は梨香とどういう関係になりたいのだろう。

 

「隔たり?」

 

 まるで体調を心配するような優しい声だった。僕は今、どんな顔をしていたのだろう。

 

「考え事してた? 急に黙るからびっくりしちゃったよー」

 

 梨香は笑う。その笑顔を見て、笑うことは本当に大切だなと思った。梨香の笑顔を見るだけで、心が晴れやかになる。そして、何もかもがどうでもよくなって、もう笑顔にさえなることができればなんでもいいと思える。

 

「ごめんごめん。ちょっと緊張しちゃってて」

「緊張?」

「そう。梨香の部屋で、二人きりで隣に座っているから…」

 

 セックスの後のことは、セックスが終わってから考えよう。今は梨香と笑いながらセックスをしたい。

 キスして。もっと深く。ベッドで愛して。カラオケでの梨香の歌声が蘇る。

 

「だから、緊張してる」

 

 そう言って、僕は抱きしめた。梨香は「えっ」と一瞬驚いたような声を出したが、自然に僕を受け入れてくれた。

 

「緊張してるの?」

「そう。だから、こうしていると落ち着く」

 

 横から抱きしめたので、梨香の首の後ろに鼻が当たる。僕は匂いを吸った。親しみのある体臭と柔らかなミントの香水の匂い。なぜだろう。自然に顔が緩んでいく。

 僕が前に回した腕を、梨香は両手でちょこんと持った。まるで、手前に抱きかかえるように。

 腕にわずかに感じる乳房の感触。そして腕に落ちてくる梨香の吐息。僕はその腕に力を入れて、梨香をそのままベッドに倒した。

 

「きゃっ!」

 

 白と淡いピンクのベッドに、白のカーディガンを着た梨香が倒れる。黒の髪の毛がばぁっと広がり、その姿は羽を開いた時の孔雀のように美しかった。僕はそっと梨香の顔に手を当てる。梨香はそれを拒まなかった。

 見つめ合い、無言になる瞬間。言葉を交わしてないのに、互いの想いが伝わり合う空気。覚悟を決めたような、期待をしているような潤んだ瞳。そして、何かを待ち望んでいるような唇。

 家に来た時点で、梨香とセックスできることは確実だと思っていた。でも、本当に梨香がセックスを望んでいたかはわからなかった。

 この表情を見て、僕は思う。梨香はずっと、今日セックスを受け入れるつもりだったのだと。

 梨香が目をつぶる。僕は顔を少し斜めに傾けて、唇を梨香の上に落とした。

 唇が重なる。僕の中の隠されていた下心が生き生きと顔を出す。

 柔らかな唇の感触。そこに矢継ぎ早にキスの雨を降らせた。触れるたび、体が熱くなっていく。興奮が止まらなくなって、僕は食べるようにキスをした。

 梨香は子猫のように体をくねらせながら、僕のキスを受け入れる。うっすら開いた唇に舌を差し入れると、待っていましたといわんばかりに舌を激しく絡ませた。そして、僕の首に手をまわし、唇を押し付けてくる。互いに食べ合うみたいに、口を動かし合った。

 梨香に引っ張られるような形で、僕もベッドに倒れ込む。横向きになって、呼吸を荒くしながらキスを続けた。まるで宝物を探すように、互いが互いの体に触れた。

 僕の手は梨香の乳房を探し当て、梨香の手は僕の股間を掴む。止まらないキスの勢いそのままに、互いの快楽のポイントを刺激し合った。

 服の上から揉むのが煩わしかったので、僕は梨香のスカートをまくり、そのまま手を伸ばした。

 ブラをずらし、ふっくらとした乳房を取り出す。

 今まで触れた物体のどれにも当てはまらない柔らかな感触が、安心と興奮という対になった感情を同時に引き起こさせる。

 オーブンで温められたような体温を乳房から感じた。

 その体温を混ぜるようにして乳房を弄ったあと、乳首に触れる。乳首はもうすでに、丸い小石みたいに硬くなっていた。

 

「はあぁあん」

 

 明るい梨香からは想像できないような、艶のある喘ぎ声が漏れる。目はすでにうつろになっていて、メスの表情になっていた。そういえば、初めて梨香の乳房を直接触ったと気づく。乳房でこんなに感じてくれるのか。

 梨香は乳首の快感に耐えながら、僕のモノを撫でていた。梨香が強くこするので、僕のモノもあっという間に大きくなる。キスをしながら、頭の中には「触って欲しい」という欲望が響き渡っていた。

 僕のその欲望を察したのか、梨香がモノを触っている手で僕のズボンを脱がそうとした。だが、梨香の片手では僕のズボンを脱がせそうになかった。

 

「脱がしたいの?」

 

 僕は唇を離し梨香に尋ねる。梨香は無言で頷いた。

 僕は体を起き上がらせる。その時、みしっとベッドの軋む音がなった。この音が雰囲気を壊してしまうかと梨香を見たが、彼女はワンピースをはだけさせながらベッドに寝ている。

 

「梨香も脱いで欲しい」

 

 僕がそう言うと、梨香も体を起き上がらせた。再びみしっと音がなる。しかし梨香は気にせずにワンピースを脱いだ。

 ピンク色の下着だ、と思った。2回目に会った時、梨香はピンク色のブラをつけていた。

 梨香は手を後ろに回し、ブラを取る。ブラによって引き上げられていた乳房が、ぽよんと力が抜けたように解放された。ブラを外している姿を、僕は服を脱ぎながら見た。あらわれたのは、白くて豊かな乳房だった。

 美味しそう、という表現がぴったりの乳房。服を脱ぎ終わると、僕のモノはその乳房に反応し、さらに硬く大きくなった。梨香は恥ずかしそうにパンティも脱いだ。そこには森林のような生い茂ったものは何もなく、ツルツルだった。

 立ち膝でベッドに立ったまま、キスをする。乳房に触れると、柔らかいがしっかりとした重力を感じた。

 梨香の手は僕のモノをしごき始める。はぁはぁと呼吸が荒くなっていくのに合わせて、梨香の手の動きも早くなった。性欲が加速していく。僕もツルツルな梨香のアソコに手を伸ばした。こんもりと閉じたそこからは、いやらしい愛液がすでに溢れ出ていた。

 立ち膝でベッドの上に立ち、キスをしながら互いの性器を触るという行為。体勢は不安定だったが、ものすごくエロい状況だ。楽しそうにカラオケを歌う梨香の姿や、居酒屋で笑う梨香の姿が霞むくらい、乱れる梨香はエロかった。

 乳房を口に含むと、梨香は「はああぁぁああん!」と声をあげた。その声は、梨香の歌声よりも美しく僕の耳に響いた。僕が聞きたいのはずっとこの声だったのだ、と思う。

 硬くなった乳首を口に含み、舌で転がす。わずかながらの抵抗感を舌に感じたのは、それだけ乳首が勃起をしている証拠だろう。僕は目一杯大きく口を開けて乳房を食べ、口の中で舌を激しく動かした。

 

「ああぁぁそれやばいぃぃいい」

 

 口の中が乳房でいっぱいになっている。幸せだった。耳には梨香の喘ぎ声が鳴り響いてうっとりした。鼻には梨香の体が発情した匂いが入ってきて興奮した。指先にはヌルヌルの液体がまとわりついていてたまらなかった。

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