『flutter of birds』エンドロールまで鑑賞必至! 泣きエロアニメ

『flutter of birds』シリーズ/ピンクパイナップル

 『CLANNAD 光見守る坂道で』のSwitch版が5月20日に発売された。同作は『CLANNAD』のスピンオフだ。もはや『CLANNAD』の説明は不要だろうが、泣きゲーの代表作と言えよう(エロゲーではない)。

 さてそんなエロゲー懐古厨を刺激しそうな、古い泣きゲー原作のエロアニメを紹介したい。『flutter of birds 〜鳥達の羽ばたき〜』だ。原作は2001年にシルキーズから発売されている。

 『flutter of birds 〜鳥達の羽ばたき〜』は泣きゲーの傑作とされながらも、同じくらいに発売されていた『Air』や『Kanon』などのKey作品の影となり、一般知名度はそれほど高くない。しかし、ファンタジー要素の強かった『Air』や『Kanon』よりも泣き要素は強いのではなかろうか。

 同作は田舎の診療所を舞台としたリアルな純愛ゲーだった。そこに出会い・別れ・死が合わさり、病院という舞台で物語が展開していく。この舞台設定だけでも泣けてきそうだ。

 エロアニメ版は2002年にピンクパイナップルから発売され、全2巻構成となっている。前編『夏の星座』は神楽琴羽と虹掛美雨とのエピソード、後編『線香花火』が朝比奈めぐみと森野大気とのエピソードとなっている。

 原作では細かく病気についての説明が入ったりするのだが、エロアニメ版は森野大気ルートをメインとしながらも、各人の出会いから結ばれるまでがジェットコースターのように駆け巡る。様々な死と葛藤を乗り越え、最後に描写される鳥たちのはばたきは感動の一言だ。

 主題歌は原作のアップテンポなダンスビートの表題曲とは異なり、「空の記憶」というバラードになっている。この曲がまた作品の世界観をうまく表現していて非常に良い。前編のOPと後編のEDに流れるのだが、タイミングも完璧である。
(文=穴リスト猫)

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