『カルタグラ』原作よりエログロ要素控えめなミステリーエロアニメ

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カルタグラ ツキ狂イノ病 Complete Edition/ミルキーズピクチャーズ

 エロゲーの世界を楽しむ方法として、TVアニメを観るというのがある。例えば名作と名高い『AIR』や超人気の『Fate』シリーズだ。意外と知られていないのだが、これらはエロゲーが原作である。

 TVアニメであれば何十時間もかけてゲームをクリアしなくても、原作のストーリーや世界観を手軽に楽しむことが可能だ。しかし、TVアニメだとアダルト目的で制作されていないために、エロ描写には規制がかかってしまう。もちろんそういった描写がなくても物語として成立するため、十分に楽し無ことはできる。しかしエロゲーファンとしてはちょっと物足りないだろう。

 一方で、最初からエロアニメとして作られたものは最初からアダルト目的であるがため、表現規制無しで原作の世界観を楽しむこと可能だ。しかし、エロアニメはハードな二次元オタクであってもかなりニッチなジャンルだ。興味があっても、どこから手を出して良いのか分からないという人が多いだろう。

 そこでおすすめなのが、ミルキーズピクチャーズ制作の『カルタグラ ツキ狂イノ病』だ。ミステリーをエロゲーに持ち込んで新境地を開いたInnocent Greyのデビュー作『カルタグラ ~ツキ狂イノ病~』が原作である。エロアニメ版は2009年にリリースされ(※原作のリリースは2005年)、第一夜・第二夜と全二巻構成だったのが、2015年に1枚に収まったComplete Editionが発売されている。

 『カルタグラ ツキ狂イノ病』の一番の特徴は、原作と同じくミステリー調のストーリー重視作品であることだ。エロアニメでありながらミステリーも楽しめる作品はなかなか存在せず、かなり稀有な存在だ。

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 肝心な内容はと言うと、普通にプレイしても20時間はかかるゲーム原作を1時間弱にまとめていることもあり、ミステリー要素は最低限に留まっている。また、原作の魅力のひとつであったグロ要素も薄くなっている。

 これだけ聞くと原作ファンは物足りなさを覚えるかもしれないが、エロシーンは比較的豊富だ。グロ強めの原作では流血量のほうが多かったが、アニメ版では精液の放出のほうが多い。昭和初期のノスタルジックな女性キャラとのHシーンは、なんとも言えない退廃的な気分にさせてくれる。ただ注意してほしいのは、原作の美しいCGと同レベルの作画クオリティでは決してない。しかしそれを差し置いても原作にはないシーンがあったりと、原作の古くからのファンにも十分に見所はある。本作は、原作の世界観をまた違った視点で楽しむことができる良作と言えよう。
(文=穴リスト猫)

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