美咲かんなエッセイ:ふしだらな気持ち「秋にまつわるエトセトラ」

 美しい花には棘がある――。誰もが備える多面性を表現したこの言葉。特に男を惑わす美女には危険な一面がある、という男の自戒的な意味を表しているわけだが…。勝手に舞い上がって棘が刺さってしまうのは男のせいとも言える。美女は美女で悩むことも多いのだ。AV女優・美咲かんなも悩み多き美女のようで…。美しくもどこか陰のある彼女が、素直な気持ちをふしだらに綴る。

 

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美咲かんな

美咲かんなエッセイ:ふしだらな気持ち「秋にまつわるエトセトラ」

 最近、サイン会で兵庫と岡山に行く機会があった。

 どちらも子供のころ以来で、ここ数年は大阪より西に行くという発想すら失っていたので、「行こうと思えば行ける」というのは新発見である。

 日帰りではあったがアテンドしてくれたスタッフさんのご厚意もあり、昼食にはご当地のグルメや好きな雰囲気の喫茶店などを選んで楽しむことができた。心から感謝である。サイン会で会うファンの人たちが持ってきてくれた差し入れには地元のお菓子などが多く、その中でもハロウィン仕様のかぼちゃのスイーツや可愛いお化けの包装が目立っていた。

 そう、秋だ。秋真っ盛りなのだ。

 今年はコロナウイルスの影響もあり、余計に出歩かなくなったため、季節を感じる要素がかなり少ない。

 例年であれば紅葉狩りに出かけたり旅行に行きたくなったり、そんな時期である。世間は春ごろのような自粛ムードほどではないが、経済状況の悪化もあって、我が家は無駄遣いをしている場合ではない。行楽シーズンをやり過ごすのはもったいない気もするが、日常の延長程度のささやかな楽しみを味わう方向にシフトしている。

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ハロウィンに興味はないけれど…

 秋は好きだ。人混みが苦手なのでハロウィンなどのイベントに参加したことはないが、かぼちゃスイーツ好きの私はしっかりとその恩恵にあずかっている。ハロウィンありがとう。全国のかぼちゃ農家さん、かぼちゃを沢山輸出してくれているニュージーランドやメキシコ、ありがとう。このままだと以前書いた「かぼちゃタルトのセレナーデ」の回のごとく、かぼちゃ愛を語るだけで終わってしまいそうな勢いである。それくらいかぼちゃが好きだ。

 さて、秋のイベントに「ハロウィン」というものがある。多くの企業の商業的努力が実を結び、今は多くの人が参加する大イベントになってしまった。かく言う私も、参加はしないが、ハロウィン自体は嫌いではない。特に好きでもないけれど。仮装をする人もそれを見る人も楽しそうだし、宴好きな人々のちょうどいい口実にもなる。実に平和でいいじゃないか。どさくさに紛れた痴漢や、酒での失敗がなければもっと平和だ。

 ハロウィンに興味はないけれど、この季節は好きだ。秋色といわれるようなこっくりとした深みのある色は好きだし、ハイネックやコーデュロイなど好きなデザインの服を着ることができる。夏物によくある開放的なデザインは男性に喜ばれるのかもしれないが、どちらかというとトラッドやマニッシュな雰囲気が好きなので、秋物の方がしっくりくるのだ。

 夏場は自然とアイスコーヒーを選びがちだけれど、涼しくなるとホットドリンクだって楽しめる。お気に入りのジャケットを羽織って色づく街路樹を眺めながら散歩をしたら、ひとけのないお気に入りのカフェで黙ってラテアートを愛でる。そんな時間の過ごし方が大好きだ。

 人と過ごすのが嫌いというわけではないが、できれば会話が弾まなくても良い関係の人と同伴か、ひとりが良い。暗い趣味だと思われるかもしれないが、こうしてときどき人知れずドーパミンを分泌している。

秋という素敵フィルター

 お祭り騒ぎは苦手でも、特別なイベントに参加しなくても、心の持ちようで日常は楽しめる。そのひとコマに色をもたせてくれるフィルターが季節や天気なのではないだろうか。

 秋晴れの日に何となく感じる暖かい色味。あれがたまらなく好きだ。オレンジと灰色が落ち合う背景に映えるまだらな雲はあまりにも綺麗で、思わず目一杯秋の空気を吸い込みたくなる。ひとりで何やってるんだろうと思いながらも、感動して涙ぐんだり鳥肌を立てたりしている。

 かつて清少納言が言ったように、どの季節ももちろん趣はあるけれど、秋は個人的に幸せを感じる条件が揃っている季節なのだ。愛犬が鳴らす枯葉の音に癒されながら、またやってくる冬に思いを馳せる。

美咲かんな

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【美咲かんな】
生年月日:1994年7月3日
スリーサイズ:T158・B85・W58・H88(cm)
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 突然だが、君たちはセックスについて真剣に考えたことがあるだろうか。私はいつも考えている。秋の夜長の暇潰しに、今日もまた一緒に聞いて想像して、悶々していただきたい。セックスという言葉を知ったのは中学1年生くらいの頃だったと思う。長らくウブだった私はエロについての知識を全くもっておらず、ある日、同級生の男子に「セックスって知ってる?」と茶化すように聞かれた。それが「セックス」との出会いだ。その後同性の友人に何のことか教えてもらおうとしてもはぐらかされてしまい、辞書で調べたが詳細がよくわからないまま放置した。

 桃の季節も終わり、街で見かける広告には芋や栗、秋鮭などが目立つようになってきた。食いしん坊は季節の移り変わりも旬の食材で把握している。一部の食材以外は年中スーパーなどで手に入る時代だが、旬の食べ物は安く手に入る上に美味しさも段違いだ。測る術がないため調べてはいないが、なんと栄養価も違うらしい。仕事や人に合わせるとき以外は、そのとき食べたいと思ったものを我慢せず食べるのが私の生き方であり、生き甲斐だ。

世の中は相変わらず某感染症が猛威を振るっており、日々不安と闘いながら生活している。自分の健康面に関してはもちろんだが、感染症というのは「自分さえよければ」が通用しない。人と関わることは元々少なく、帰属意識というのも強い方ではないが、こんなことで社会との繋がりを感じてしまうとは実に皮肉だ。

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