日米人気エロマンガ徹底比較! 「FAKKU!」×「Komiflo」の性癖傾向を探れ!

 

 成人向けマンガ業界崩壊について論じた各種情報サイトの盛り上がりから半年が経ちました。紙媒体の売上げの低迷や、未だ消えることのない海賊版の横行、日本でのコンビニ本の消滅など、国内では成人向けマンガの将来に悲観的で、昨今のコロナウィルスに関する状況もそれを後押ししているように思われます。

 しかし運営開始から3年が経った成人向けマンガの読み放題ストリーミング配信を行うKomifloや、米国から英語圏・世界に向けた配信・販売サービスを行うFAKKU!は、開始当初より順調に成長しており、次々と新しいコンテンツを提供することに成功しています。ここから、成人向けマンガが国内の限定的な文化というだけでなく、一般的なマンガ・アニメのように世界中の人々を魅了できるコンテンツになりうると予想できます。特に配信の分野では今後も成長が期待できるでしょう。

 

成人向け漫画読み放題サービス『Komiflo』公式サイト

 

 そこで気になったのは果たして国内と海外ではそれぞれどのようなエロマンガが読まれているのかということ、同じような作品が世界中で愛されているのか、それともなにか特徴があるのか…今回は成人向けマンガを配信するFAKKU!とKomifloから提供された2019年1/1~12/31までのビッグデータから、国や地域ごとの性的嗜好を読み解いていきます。

 まずは国内配信を行うKomifloのデータから、都道府県別の人気タグを見てみましょう。

 

 

 人口も多くアクセス数が高いことから東京、神奈川、愛知の人気タグ「JK」が全国的にも首位を獲得、関東では栃木県がロマンチックな結果になっている他、北陸地方では「サキュバス」「逆レ○プ」「ショタ」が並ぶ濃いめの結果に。

 全体では「ビッチ」「貧乳」「逆レ○プ」「JK」が多くの県で挙げられており、女性上位のプレイへの期待の高まりを感じます。また、大きな人気の偏りがないことも日本の特徴となっております。どことなく納得のいく面白データではないでしょうか?

 

 さあ、これと比べてアメリカいかがでしょうか? 今回はFAKKU!から州別のデータが提供されました。アメリカでも成人向けマンガが人気であることは疑いありませんが、どのようなジャンルが人気なのでしょう? 日本では県別に異なった人気が、アメリカではより普遍的な結果となりました。

 

 

 圧倒的なフタナリ&人外(モンスター娘)に覆われたアメリカの性的嗜好…。なぜこのような結果になったのでしょう。我々はFAKKU!代表のジェイコブ氏にこの結果について彼の分析を聞いてみました。

 

スタッフ:なぜ、アメリカ全土でここまで「ふたなり」作品が人気なのでしょう?


Jacob:日本の皆さん、よろしくおねがいします。まず、フタナリがどうしてここまで人気になったか、簡単に説明することは難しいでしょう。私が思うにそれぞれの読者でフタナリ好きになったそれぞれの理由があります。HENTAI(成人向けマンガ・アニメ)の好きなジャンルというのは、かなり個人的なものでしょうから。

 FAKKU!のユーザーは男性の比率が高いため、強いて理由を想像するのであれば、女性器のみよりも男性器の存在によって、男性側が「気持ちよさを想像しやすい」「どうすれば気持ち良いのかわかる」という点で共感が湧きやすくなっているのではないかと思われます。

 男性からすれば、自身にもついているものは女性器よりも潜在的に親しみ深く、怖くないものだと思われます。女性器の近くに男性器があることにより、ある程度何が期待できるかを知っています。
別の理由としては、キャラクターが男性と女性の両方の部分から同時に噴出するオルガスムを持っていることです。

 この感覚を想像するのは難しいですが、表現として、私たちが今まで感じたどんなことよりも快感が深く、魔法のような経験に見えるはずです。

 

ふたなり娘イメージ(ぴかお先生/PENIS HOUSE

 

スタッフ:国内ではあまり作品数が多い方ではない「ふたなり」ですが、需要の面からみれば更に市場が拡大する可能性もあるのでは無いでしょうか?


Jacob:いつでも新しいフタナリ作品は募集しています! FAKKU!の中でも大変人気なタグではあるのですが、出版されているフタナリ作品は十分な数がありません。日本でもっとフタナリ作品が作られれば、世界中のファンが喜ぶ確信が私にはあります。

 公の場では恥ずかしがって言えないかもしれませんが、FAKKUのデータから、多くのファンたちが作品を読んで幸せになっていることがわかるはずです。


スタッフ:提供されたデータを確認する限りでは、アメリカでの人気を重視するなら日本の漫画家は「ふたなり少女」と「モンスター娘」の二人が、「アナル」好きの「巨根既婚男性」を巡って争う作品を描いてもらうのが一番の正解かとも思えてきます。Komifloの提供データと比較するとかなり異なる結果となりましたが、日本とアメリカの愛好家(ファン)達の大きな違いは何なのでしょう?


Jacob:多くのアメリカのファンは自らの嗜好を隠さず、とてもオープンです。時にはイベントでファンたちの「フタナリ」コールが鳴り止まないこともあります。好きなジャンルについて公言してはばからない面は、日本のファンとは大きく異なると思います。

 エロマンガは、読者にこれまでにない新しい性的指向(フェチ)を提供しました。ネトラレやモンスター娘、フタナリ等のジャンルは、これまでアメリカ人が経験したことのない体験をもたらしました。それこそが人気の秘訣でしょう。


スタッフ:なぜ成人向けマンガはここまでグローバルな人気を見せているのでしょうか?


Jacob:アニメやマンガが世界中で人気コンテンツになるにつれて、成人向けマンガも注目を集めることになりました。成人向けコンテンツの中でもエロマンガは日本固有の文化であり、このようなコンテンツが他に存在しないことが、日本のエロマンガの人気につながっています。

 独特で面白いストーリー構成や作品としての美しさ(画力)をみても、ユーザーはそれらが特別であることを理解します。関係性や性的表現、その他のダイナミックな描写は、才能あるエロ漫画家の手によってより高い水準の芸術に引き上げられます。それは単なるポルノ以上のものです。


スタッフ:なるほど、ありがとうございました。

 

 また、FAKKU!では英語翻訳版の世界展開を行っており、昨今ユーザー数が伸びている各国の人気タグという興味深いデータを特別に開示していただきました。


【諸外国人気タグ】

イギリス:Futanari(フタナリ)
フランス:Futanari(フタナリ)
ドイツ:monstergirl(モンスター娘)
イタリア:アナル
ロシア:Futanari(フタナリ)
スペイン:Futanari(フタナリ)

 

 

 どうやら世界中でフタナリの人気が爆発しているようです…。またいただいたデータの中でも特徴的だったのはラトビアの「女装」、モルドバの「爆乳」(別途「巨乳」タグがあるのに更に上を目指すかたち)でした。

 成人向けコンテンツへの規制が強まっているものの崩壊の鐘は鳴らず。マンガ業界は国際的な変化の途上にあり、それはもはや覆い隠すことのできない規模になっています。(少なくとも世界中で日本の成人向けマンガが愛読されている事実は消えません。)今後も国内外問わず、より多くの方が自由に成人向け漫画を楽しめる世界になるよう、FAKKU!とKomifloは邁進するでしょう。

 

Komiflo
・概要:
国内初の出版社横断型・成人向けマンガ専門読み放題サービス
現在はワニマガジン社、コアマガジン、文苑堂の3社
9雑誌の最新号・バックナンバー・限定コンテンツを配信中。
・公式サイト:https://komiflo.com/
・公式Twitter:@komiflo

 

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■FAKKU!
・概要:
日本の漫画の翻訳・出版・配信を行う米国の大手出版社
成人向け漫画を得意分野としつつ、昨今ではゲーム・アニメ
一般書籍等、より幅広い分野に進出中
・公式サイト:https://www.fakku.net/(英語サイト:日本からの閲覧不可)
・公式Twitter:@FAKKU(英語)

 

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