【美谷朱里の幻想AV論】噛み合わない愛の価値観…思い入れのある出演作『純愛×青春胸糞』

『彼氏と別れて地元へ帰省した同級生が恋人のいる僕と時を忘れて 何度も中出ししたあの青春の記録―。 美谷朱里』

 

 告白の前、私たちは一緒にお風呂に入ります。そこで私は、未来の話を始めるんです。


「私もこっちに戻ってこようかな」

「ボートまた一緒に乗りたいね」

「子供欲しいタイプ?」


 幸せなデートをして、一緒にお風呂に入る。もうこの先の人生は彼と楽しく生きていくという気持ちで、私は有頂天になっています。

 ここで突如、彼のインタビューシーンが挟まれます。


真咲さん「朱里さんのことどうですか?」

向くん「デートも楽しくて、好きですね」

真咲さん「でも彼女いますよね? 二股じゃないですか」


 そう、彼には彼女がいたのです。そして私はそれを知らぬまま、未来のことを話している。幸せな混浴シーンの中にこのインタビューが入ることによって、残酷さがよりあらわになっていきます。

 そして、告白のシーン。告白すると、彼女がいると告げられ、私は大泣きします。

 私は役に入り込んでいたので、マジ泣きしました。「なに今日の1日は?」と言っているんですが、それも本気で思った言葉です。ガチの修羅場状態なので、現場もすごい空気になりました。

 

『彼氏と別れて地元へ帰省した同級生が恋人のいる僕と時を忘れて 何度も中出ししたあの青春の記録―。 美谷朱里』

 

 この作品の意図は、2人の価値観が噛み合わないところにあります。私は彼のことが好き、でも1人に愛されたい。彼は彼女と私の2人とも好き、そして2人とも大切という価値観を持っています。

 お互いに好き。だけど私たちは違う。本当に好きだけど、交わらない2人。

 私は「それでも良いから」と彼を求めません。そして彼も、2人とも大切なので、価値観を変えません。だから悲しいけど、最後1度だけ抱き合おう。

 最後のセックスシーンに台本はありませんでした。どんなテーマでセックスしようと話し合って、「彼の本音を引き出すようなセックスにしたい」と決めました。そしてすぐに本番。私は頭を空っぽにして、さっきのフラれてしまった自分だけにします。そして、1時間のセックスシーンが始まるのです。


「本当に最後だよ? 良いの?」


 私は彼にムカついていました。その思いをセックス中に彼にぶつけます。彼は嫌だといいながら腰を振るのです。

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