駅のすぐ隣にある踏切を渡り、北口出口とは逆側の川越街道方面へ。この踏切は、2007年に自殺願望の女性を救い電車にはねられて亡くなった勇気ある警察官ゆかりの現場である。現在は交番前に祈念碑が祀られている。合掌。
バス通り沿いに商店やマンションが並ぶ常盤台銀座商店街を歩いていると、すれ違うのはチャリに乗った買い物のおばちゃんや、学校帰りの小学生ばかり。「こんなのんびりした街にそんな店があるんかいな」とそう思ったとき、その店は突然姿を現した。
そう、常盤台には店舗型ヘルスがあるのだ‼︎
昨年の時点で都内の店舗型ヘルスは68軒にまで減少しているが、そのうち2軒がこの常盤台にある。いかにもありそうな錦糸町や赤羽、蒲田には一軒もないのに、平和な街・常盤台にあるとは…。
ということは、ここら辺にかつて遊郭でもあったのかと調べてみるが、板橋仲宿があったのは、さきほどの大山駅と近い板橋区役所駅のあたりとある。ううむ…。
ヘルスがある周辺は、いわゆる歓楽街ではなく、駅へと続くバス通りにパチンコ屋や飲食店、スーパーなどが平々凡々と並ぶどこの町でも見かける光景。
そこに風俗店がある可能性を考えると、川越街道も近いことから、ひょっとしたら岡場所(非公認の私娼窟)でもあったか。はたまた、80年代の風俗ブームの頃に突如として店が現れ、営業権を取得して現在に残るのか…。いずれにしても希少な店に違いない。