【元デリヘル店長の回想録】本指名数がハンパない伝説の風俗嬢

【Aが稼いでいた給料】

 彼女は常に自分の稼ぎが良くなるところを選び、在籍する店を変えていた。

 私が彼女の給料の詳細を知っているのは全部で三店舗。ひとつは初めて会った店、次に知人が働く店、最後が偶然にも再会した店だ。

 初めて会った店で彼女が稼いでいたのは、毎月100万~120万円ほど。当時、彼女の給料は60分あたり1万円程度で、週6で出勤するといういわゆる鬼出勤キャスト。しかも10~12時間出勤がデフォルト…。どんなに忙しくても常に笑顔を絶やさず、お客さんの前で看板嬢として振る舞い続けた体力と精神力は驚くしかなかった。

 次に彼女の給料を聞いたのは、店を移って1年ほどしてからだった。知人から「自分の店で働いている」との連絡が入り、興味本位で働く条件や普段の様子について尋ねたのだ。

 相変わらず週6日の鬼出勤は変わらないものの、働く時間は8時間程度になっていた。その理由は、「日給保証」をつけたからだという。

 1日8時間の出勤で5万円の日給保証、単純に1カ月25日間の出勤で125万円の収入になる。しかし、彼女がその程度で満足するわけもなく、結局その店で1カ月170万円ほど稼ぎ出したようだ。

 そして一番最近は、本人から聞く機会があった。

 Aと直接会ったのは6~7年ぶりで、当時よりもさらに綺麗になっていたこともあり、なんだか緊張した。


「単刀直入に聞くけど、今ってどれくらい稼いでるの?」

「んー…月でいうと260万くらい!」

「マジで!?」

「今は一日12万円くらい保証もらってるからね(笑)」

 そう笑いながら話すAは、昔となんら変わっていないように思えた。しかし、風俗嬢としての商品価値は、私が会った時よりも確実に上がっていた。

 年収にすると3000万円オーバー。医者やパイロット以上の給料をもらっているなんて、その生活は。もはや想像すらできなかった。

men's Pick Up