狭い路地にもかかわらず数人の客引きが立ち、道行く男性客に声をかけていました。その中に、ひとりだけヘルスの客引きがいたんです。
筆者が客引きの前を素通りしようとしたとき、
「ファッションヘルスで~す」
と、小さく声をかけてきました。
「ヘルスに用はないな」とそのまま通り過ぎようとしたとき、ふと、「こっちのヘルスはどんなことをしてくれるんだろう?」という疑問が湧き、二、三歩通りすぎたところで振り返って聞いてみました。
「ヘルスって、どこまでできるんだっけ?」
もちろん、そんなことわかっちゃいますが、話のとっかかりです。それと、土地柄ひょっとしたらいいことがあるんじゃないかと。
客引きは、こう教えてくれました。
「手コキとフェラと素股くらいですね~、普通は」
“普通は”ってことは、そうじゃない場合もあるのかとツッコむと、客引きオヤジは囁くように言いました。
「交渉次第では、最後までのコもね…」
さらに、交渉できるコはふたりいて、今の時間帯は熟女だけど、夜になると若いコが来るという情報まで教えてくれたんです!
怪しい客引きとはいえ、こんな情報を教えてくれるってことは、まあまあ信用できるのか?
“気が変わらないうちに、どんな方法でも店に入れてしまおう!”というのが風俗店の定石ですが、「若いコ来るまでちょいとお待ちを」なんて、
まるで「愛情込めて仕込み中」の札がかかったラーメン屋みたいじゃないですか(笑)。
まぁ、そこに思いやりを感じてしまったのですが。