【ラブホテルの一室にて】
 ホテルの部屋に入った私たちは、すぐに唇を重ねた。
「あれ、なんか思ったよりニンニクの臭いしないね」
「うん、私もそれ思った」
 なんともムードのないキスの仕方と会話だが、別に気にしない。
 アスナはベットで裸になればすぐにスイッチが入る。
 私は彼女の手を取ってそのままベットに向かい、押し倒す。
 酒で火照った顔が艶っぽく光り、いやらしい雰囲気が醸し出されていた。
 アスナはもともと可愛いが、乱れるともっと可愛くなる。
 私はそんな彼女が早く見たくて、少し赤みがかった耳に吸い付いた。
「ひゃんっ…!」
 アスナが可愛らしく声をあげる。
 耳と首筋は彼女が特に感じやすい性感帯。特に耳舐めがお気に入りらしい。
 ぢゅるるっ、とわざと音を出しながら舐めてやると、身震いしながら喜んだ。
 耳から首筋に舌を這わせながら徐々に服を脱がし、2分もしないうちに彼女を生まれたままの姿にする。
 全裸でセックスする方がいいor着衣したままのセックスの方が燃える、という論争があるが、私はもっぱら前者の全裸派である。
 裸で抱き合った時の、人肌が触れ合う感触が好きなのだ。