【風俗嬢・処女喪失話】〇〇詐欺でロストバージン!?


 貴子さんの風俗キャリアは“島を出てからずっと”だが、島を出るきっかけに処女喪失も「多少は関係してる」という。

 貴子さんが生まれたのは1977年。沖縄本島ではない、ある島で生まれたそうだ。当時の沖縄といえば、日本に返還されて5年が過ぎていたが、離島なので元々アメリカの影響は少なく、のどかな環境で育ち、高校卒業後までいたという。

 
「周りの友達は高校卒業後に本島や内地に行ったけど、私は家業を手伝う予定で、ずっと島にいるつもりだったの。だけど…」

 
 と、貴子さんは一瞬顔を曇らせた。貴子さんの初恋は17歳の時で、相手は高校の同級生。サッカー部で背が高く、なかなかの人気者だったという。ところが、島の環境・気質が恋の障害になる。

 
「まず、デートどころか付き合うのも大変なの! スグにバレちゃうから。だって、“○○さんが昨日の12時頃に△△商店で豚肉とニンジンを買っていた”ってことが夕飯の話題になる地域なのよ。手をつないで歩いただけでも島のニュースになっちゃう(笑)」

 
 告白もままならず、恋心だけを大きくしていく貴子さんだったが、焦ってはいなかったという。実は、彼も高校卒業後は家業の漁師を継ぐために島に残ると聞いていて、「高校卒業の時に告白すればいいか」と思っていたからだ。

 それでも、なんとなくではあるが好意があることは伝えていて、彼のほうもまんざらではない表情だったという。派手なことをすると島で話題になるため、下校の時に途中まで一緒に帰るのが唯一のデートだった。

 しかし、高校卒業を間近に控えた2月の帰り道のこと、彼が「俺、島を出るかも…」と言い出した。父親から漁師を継ぐのは25歳を過ぎてからで構わないと言われ、それまでいろいろな経験を積めと言われたそうだ。そのため、彼は東京で板前の修業をすると言い出したのだ。

 
「それでね、彼が“島を出る前に貴子を抱きたい”って言いだして…。私も嬉しかったけど、急に言われたので困って。それよりも、島の“どこでするか”が一番大きな問題だった」

 
 嬉しさもさることながら、少し恐くもあり、そのため貴子さんは返事を先延ばしし、気が付けば3月になっていた。卒業式を数日後に控えたある日、彼は「一週間後に島を出る」と断言。そして「いい場所が見つかった」と言葉を続けた。そうなれば、貴子さんも決断するしかなかった。「じゃあ、明日…」と。

 彼から指定された場所は、父親が仕事道具を置いている、海辺にある漁師小屋だった。この小屋には、漁の時期などいつでも海に出られるようにと仮眠を取れるスペースがあり、そこでしようというのだ。

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