【風俗都市伝説】新宿区にあった売春中華料理店


 9年前の話になるが、筆者が体験したのは、愛媛県にあった鉄板焼き屋だ。『スペシャルお好み焼き 時価』というメニュー札が壁にかけてあり、オーダーすると2階に案内され…。まぁ、正直なところ、階下から漂ってくるソースと油の臭いで集中できなかった。ちなみに、その店は3年ほど前になくなってしまった。その理由は分からない。

 また、山口県にも『1万円唐揚げ』なる裏風俗店があると聞きつけて潜入したが、こちらも油臭に辟易してしまうことに(もちろん、最後まで到達したが…)。

 こういった店は、日本全国にある“ちょんの間”が居酒屋や割烹の体裁であることと同じと考えていいだろう。つまり、あくまで飲食店であり、だからメニューを提供していて、そこでコトに及ぶのは男女の自由恋愛、という流れだ。ちなみに、2017年1月に大阪の松島新地で売春摘発があったが、これは経営者が「店で料理を出すことはありませんでした」と認めたので容疑が成立したとのことだ。

 『1万円メニュー裏風俗』の話は地方都市で聞くことが多いが、筆者は20年ほど前に都内でも体験している。それも、都の中心ともいえる新宿区で、だ。

 場所は、四ツ谷近辺としておこう。当時、筆者は外注業者として、今は別の場所に移動した放送局に出入りしていた。そこで、まことしやかに囁かれていたのが「A飯店で夜、ひとりで食事をしていると“イイこと”が起こる」というものだ。

 その噂を信じてA飯店に行ってみると、そこは何の変哲もない普通の中華料理店だった。シェフや従業員は中国人で、本場の料理を大衆店価格で味わえた。このことが“イイこと”だったとしても納得できるほど美味しかった。もちろん、そんなハズもなく、ついにその時がやってきた。

 料理を食べ終わる頃、お茶を注ぎに来た店主らしき女性が耳元で「1万円でスペシャルマッサージ、どうですか?」と囁いたのだ。

 察した筆者が迷わず頷くと、店内でウェイトレスとして働いている女性たちを指して、「じゃあ、選んで」と言われた。

 筆者はスレンダーで、純朴そうな20歳くらいの女のコを指名。すると、店と同じ建物の5階の部屋へと案内された。一緒に上がってきた女性は、春巻きが入った皿を持っていた。隠れ蓑なのだろう。

 部屋に入ってからは、軽く肩を揉まれただけで、あとは彼女の「ヌイデ」とカタコトの日本語に促されて裸になって…。まだ来日して間もないのか、日本語でのコミュニケーションはほとんどなく、やや素っ気ない感じだったが、アソコの締まりが良くて10分ほどで果てた。

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