村崎百郎は自分の死を予言していた! 妻・森園みるくが描く衝撃エッセイ『私の夫はある日突然殺された』


■エッセイ漫画、記念館、展覧会…妻の手によって蘇る「村崎百郎」の世界

 今作は事件被害者によるエッセイ漫画であると同時に、スピリチュアル的な要素も兼ね備えているのが読者のさらなる関心を引き寄せている。だが、森園自身はスピリチュアルやオカルトに懐疑的なタイプだという。

「私は霊感とかまったくないし、あんまりそういうのは信じてないんですよ。ただ、不思議な出来事がたくさんあったのは事実ということで描いています。そもそも自分の死を予言していたってことが変じゃないですか。人が亡くなる時には不思議なことがよく起きるといわれていますから、その一環なのかもしれません」

 森園は2014年、きゃりーぱみゅぱみゅが激推しスポットと公言したことでも話題になっている静岡県伊東市の珍テーマパーク「まぼろし博覧会」内に村崎の世界を再現した「村崎百郎館」をオープンさせた。これにも「不思議な出来事」が絡んでいたという。

「村崎が自分の死を予言した時、同時に記念館の話をしていたんですよ。私が『もし私より先に死ぬなら村崎百郎記念館をつくってあげるよ』って。私の方が先に死ぬかもよ、って言ったら村崎は『そしたら俺が森園みるく記念館をつくる』と言って。それ自体は普通の会話だったんですけど、事件後に『まぼろし博覧会』を運営している出版社の社長さんから『村崎百郎記念館をつくりませんか?』という話が急にきたんです。私としては『ああ、きっとあんな会話したから話がきちゃったんだ』『大変なことになった』と思ったんですけど(笑)、村崎と社長さんはそれほど仲がよかったわけではないはずなのに記念館の話がくるなんてこれも不思議だなと。しかも、村崎が生前最後に観ようとしていた映画が『まぼろし』(2000年製作/フランス)ってタイトルだったんですよ。それを思い出して映画を調べたら『夫が突然消えて奥さんがおかしくなる』って内容で…(笑)。それも偶然といってしまえばそうかもしれなくて、関連付けて考えるとキリがないんですけどね」

 

morizono03.jpg現在、鋭意制作中のストーリー後半の一部

 
 現在、本作はストーリーの中盤となる第6話までが先行配信中。後半部は夏ごろの更新予定となっており、どのような衝撃の展開となるのか、読者の期待が高まっている。また、4月28日から横浜市のアートライブギャラリー「ソコソコ」にて本作の発表を記念した展覧会を予定。森園をはじめ、村崎と公私にわたって親しかった特殊漫画家・根本敬や、村崎の高校の後輩で親交の深かった人気小説家の京極夏彦らが参加。妻の森園の手によって再び「村崎百郎」が世に拡散されようとしている。
(取材・文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

 
■『私の夫はある日突然殺された』めちゃコミック特設ページ
スマホ用:http://sp.comics.mecha.cc/books/102469
ガラケー用:https://t.co/qp9FLEzQLk

あらすじ:
私が食事から帰宅すると、夫が何者かに殺害されていた――。世紀末から2000年代にかけて一世を風靡した“鬼畜ライター”村崎百郎と、漫画家であるその妻・森園みるく。私たちは仲良し夫婦だった、あの事件が起こるまでは――。事件後、続々と浮かび上がってくる不思議な出来事。まさか、夫は自分の死を予知していた!? 妻の視点から夫の死を語る、衝撃のコミックエッセイ!

■村崎百郎UMA未確認生物展
・会場:横浜元町中華街・ギャラリーソコソコ
神奈川県横浜市中区山下町81-6
https://socosoco.jimdo.com/

・会期
2017年4月28日~5月7日 11:00~20:00(最終日のみ19:00まで)
・参加作家(50音順)
愛実/大石容子/太田翔/京極夏彦/さちこ
neqro/根本敬/林美登利/雛菜雛子
骨オヤジ/マンタム/向川貴晃/森園みるく
※詳細はFacebookイベントページにて
https://www.facebook.com/events/1729925587298719/

■森園みるく
・公式ホームページ
http://morizono.babymilk.jp/
・Twitter
https://twitter.com/noritakamilkmor
・Facebook
https://www.facebook.com/milk.morizono

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