こうも簡単に人妻とアポが取れてしまうとは。日本人の貞操観念は完全に崩壊してしまったのだろうか? 今まで数多くの人妻とエッチしてきた筆者だが、旦那に対して罪悪感を覚えていた人妻はほとんどいなかった。彼女たちが心配しているのは、旦那や知人にバレてしまうことだけなのである。
要するに、“バレなきゃ問題ないし、もっともっと異性と交尾したい”ということなのだろう。
優れた遺伝子を後世に残すため、より多くの異性と交尾する。それは動物の本能であるのだから、何もオカシイ話ではない。
そんな本能に素直に従う人妻が増加し続けているのは、セックス中毒の筆者にとって本当に有難い話だ。
待ち合わせ場所は、西武新宿駅の北口改札前。“できるだけ人の少ないところで待ち合わせしたいです”というミサキちゃんの要望に応じて、ココを提案したのであった。
約束の時間10分前に到着した筆者は、今や遅しと彼女の到着を待ち続ける。そして、ほぼ時間通りにミサキちゃんらしき女性がやって来た。
はぁ、帰りてぇ…。なんだか熱がブリ返してきたようだ…。
遠目から彼女を見た瞬間、ホームシックに陥ってしまったトコショー。親父は元気かなぁ? お袋は今どうしてるんだろう? 実家に置きっぱなしのエロ本は今どうなってるのだろう?
その場に立ち尽くしながら現実逃避していたら、いつの間にか距離を詰められ目の前にミサキちゃんが立っていた。
彼女の見た目は、歌手・天●よしみを0.5回りだけほっそりさせた感じ。どう見ても事故物件だ! こんなのとエッチするくらいなら、KABA.ちゃんをオカズにしてオナニーしたほうが256倍マシである! ノン気の筆者が本気でそう思ったくらいなのだ。
さて、なんて言って断ろうか? 急に風邪をひいたとでも言ってみるか?
そう考えていたら、彼女に先手を取られてしまった。
「あのぉ、ショーイチさんですか?」
「あ、あの、う、ウン」
「良かったぁ。想像していたよりずっと優しそうですね」
「あ、あぁ、そ、そうかな」
その時である! なんとミサキちゃんが筆者の側面に身体を密着させながら、腕を組んできたのだ!!
ぷわぁぁぁぁァァん
途端に、化粧品や香水が入り混じった異臭が筆者の鼻を直撃した。
今すぐにでも断らなければ!
脳内でサイレンが鳴り響くが、腕を組まれた瞬間から金縛り状態になってしまった。
「じゃあ、行きましょうか?」
そう告げてくるミサキちゃん。いつもは強引に事を進める筆者なので、相手に主導権を握られることにほとんど免疫がないのである。
それゆえ、ミサキちゃんの問いに対し、「あ、う、うん」と頷きながら肯定することしかできなかったのだ。