又吉特需!? ピース・綾部、昼ドラ主演でコンビ間格差を埋めることができるか


 又吉の芥川賞受賞を受けて、綾部は自分のことを「ピースの旬じゃないほう」などと自虐的に言っているが、さまざまなイベントに出席するなどで引っ張りだこ状態。常に又吉を持ち上げる発言で笑いを誘う綾部は嫌味な感じもなく、このままの勢いが続けば芸人としての評価も上がりそうだ。とはいえ役者となれば話は別。綾部は2012年放送の連続ドラマ『毒<ポイズン>』(日本テレビ系)で主演を務めているが、実際のところその演技はどうなのだろう。

「よくお笑いの世界では、漫才師出身の芸人よりもコント畑で育った芸人の方が演技巧者だといわれます。たとえば、放送中の連ドラ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)にはドランクドラゴンの塚地武雅さん(43)がメーンキャストのひとりとして出演していますが、彼の演技力の高さは多くの視聴者も認めるところでしょう。ほかにも、アンジャッシュの児嶋一哉さん(43)やTKOの木下隆行さん(43)なども頻繁にドラマに出演していますよね。いずれもコントを得意とする芸人として知られています。

 喋りだけで人を笑わせる漫才師と違い、コントではさまざまなキャラクターを演じわけなければならず、そうしたことが演技力に結びついているのかもしれません。もちろん例外もありますが、ピースもコントを主体にやってきたコンビ。漫才師のトップを決める『M-1グランプリ』(2010年大会)の決勝に進出した際には、多くの芸人仲間から『お前らコントだろ!』とやっかみにも似た罵声を浴びていましたね(笑)。また、ピースではツッコミの綾部さんですが、それ以前のコンビではボケを担当しており、そうした経験も俳優業に生かされていると思います」(お笑い関係者)

 新ドラマで綾部は白石美帆(36)演じる元妻と突然再会して、改めて“結婚”に向き合う会社員を演じるという。人当たりが良すぎるために自分の本心をなかなか表に出せない難しい役柄とのことだが、お笑いの世界で培った器用さを持つ綾部であれば問題なさそうだ。一部のメディアでは又吉との格差を指摘する声も上がっているが、綾部にとっても2015年は大きな転換期となるのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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