『月刊サイゾー』にて好評連載中のAVメーカーMAXINGイチオシの女優さんと時事問題を考える連載。今回は、8月16日にデビューする新人のきみの奈津ちゃんに、少年犯罪について聞いてみました。
【今月の提言】
少年がおっぱいのことだけ考えていられれば凶悪犯罪は起きないのに!
──神戸連続児童殺傷事件の犯人が、『絶歌』(太田出版)というタイトルで手記を出版したのは知ってる?
きみの奈津(以下、きみの) 知ってます。子どもの頭部を学校の校門に置いたやつですよね。
──そう。14歳の少年が複数の小学生を殺傷して、被害者のひとりである11歳の男児の頭部を切断し、自分が通っていた中学校の校門に放置した事件です。
きみの 殺された子、残された遺族を考えると胸が苦しくなります……。
──しかも男児の口には「酒鬼薔薇聖斗」の名で犯行声明文が挟まれていた。事件が起こったのは1997年だから、当時奈津ちゃんは2歳だよね。
きみの そういう残酷な事件があったっていうのは、どこかのタイミングで耳にした記憶はあるんですけど、事件のことをちゃんと知ったのは本が出てからです。
──そういうひどいことをした犯罪者が、手記を出すことについては?
きみの デリカシーがない。自分の子どもを殺された親の気持ちを踏みにじってる。自分が悪いことしたってわかってるの? って感じです。
──この手記を書いた元少年Aは、当時14歳だったから刑事裁判の対象外で、少年法で裁かれたわけで。
きみの 法で守られたんですよね。
──そうそう。少年法は罪を犯した少年を保護して更生させるのが目的だから、刑罰は緩和されるし、元少年Aも刑務所じゃなくて医療少年院っていう施設に入ってたの。
きみの でも、更生なんかしてないし、絶対反省もしてない。反省してたら本なんか書かないですよ。
──遺族側は手記の発売で初めて知って抗議したんだけど、太田出版が反対を押し切って出して、結果ベストセラーになった。
きみの じゃあ、太田出版が嫌なやつってことですね。
──太田出版としては、この手記を出すことは「深刻な少年犯罪を考える上で大きな社会的意味がある」とか、大義名分を掲げているけどね。
きみの その本を読んだことで模倣犯が出てきたら大変ですよ。あとやっぱり、遺族を傷つけるのはダメ。更生したらおとなしくしてるべき。
──更生するしないでいうと、最近だと川崎市中1男子生徒殺害事件とか佐世保女子高生殺害事件とか、ショッキングな少年犯罪が起こるたびに「そこまでした人間を少年法で守らなきゃいけないのか?」っていう議論が出てきます。
きみの 守らなくてもいいと思う。
──じゃあ、少年であっても死刑もやむなし?
きみの うん。だって悪いことしたんだから、しょうがない。あ……でも場合によるかも。若気の至りで済まされることと、済まされないことがある、みたいな。人を殺すのは悪いことだけど、仕方なく殺しちゃったとか……。
──動機の問題ね。例えば正当防衛とか、やむにやまれぬ事情があれば、更生の余地もある、みたいな?
きみの そうです。少年Aは殺してみたかったから殺したし、殺せれば誰でもよかったんですよね?
──いわゆる快楽殺人ですね。
きみの 完全に、アウト。
──奈津ちゃんが14歳くらいのときは、犯罪とは無縁?
きみの 当たり前じゃないですか(笑)。あ、でも……。
──何かやらかした?
きみの 私じゃないんですけど、中学のときの男の先輩が、最近ある事件を起こして、テレビのニュースに……。