くだらないことも風俗の醍醐味! “エロ公約”がある風俗店とは


「加奈子さんのご指名ですね? かしこまりました…」

 
 と受付スタッフ。淡々と料金システムを紹介して、ホテルが決まり次第、再度連絡が欲しい旨を伝えて電話を切ろうとしたので、「あの~公約は?」と筆者が問いただすと、「それは女性に直接…」とのこと。

 おいおい、大丈夫か? そんな不安を抱えている筆者が待つホテルの部屋に加奈子嬢はやってきた。そして、高らかに宣言したのだ。

 
「このたびはワタクシへの投票、ありがとうございます。公約通りのプレイをいたします」

 
 そんな感じでプレイは始まり、いよいよクライマックスに…。彼女は公約通りにゴックンした。「飲み干した!」と言わんばかりに口を大きく開け、筆者に誇示した加奈子嬢。公約ならぬ“口約”といった趣だ。でも、どこかの政治家みたいに口約束ではないのは、お見事である。

 
「でも、問題もあるみたいですよ…」

 
 そう話してくれたのは、前出の風俗誌編集者である。なんでも、この『ゴックン公約』は人気ゆえに、瞬く間に予約が埋まる嬢も少なくないという。しかし、一日に何度もゴックンするため体調を崩す嬢も少なくないとか。

 ザーメン自体が嬢のカラダにどのような影響を及ぼすかは定かではない。しかし、ある嬢いわく「ニオイが口に残って食欲が無くなって元気が出なくなる」とのこと。それゆえに、仕事ができないということだ。

 その結果、予約枠を少なくしたものの、そうすると当然ながら稼げなくなる。カラダへの負担が少ない公約に変えれば、客がつかなくなってしまうことに…。「公約しなきゃよかった」とボヤく風俗嬢。それこそ、まるで出馬を後悔している政治家のようなのであった。
(文=子門仁)

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