謎多き“特殊モデル”七菜乃、しなやかな肉体に隠されたエロスの秘密

――“特殊モデル”や“女体愛好家”を自称していますよね。

「それもほかの人に言われたからなんです。自分でもその呼び名は気に入っていて、使わせてもらってます。特殊っていう響きには、ヌードだけでなく、普通のグラビアからアート系まで、いろんな意味が含まれているようで、ボーダーレスで活動できると思うんです。もともと女性の裸はエロともアートとも捉えていないので、私的にしっくりくる。女体愛好家っていうのも、単に私が女の子の体が好きで、キレイだなって思うから。研究家とかになっちゃうと、いろいろ勉強しなきゃいけないんでしょうけど、愛好家なんで単純に好きのままでいられます(笑)」

――自分の体も好き?

「どうですかね…。本音をいえばツルペタな体型が好きなんです。少年と少女の区別がつかないような体つき。私もそうですけど、大人の女性の体って少しムチムチしてるので、その丸みがないほうが好みですね。自分の体型もできるだけ理想に近づけるようにしてますけど、やっぱり難しい。今はちょっと痩せすぎてるし、少し太りたいなって考えてるんですけど、ほしいところにお肉をつけるのは大変です。裸も衣装だと思いますから、好きな洋服を選んでいる感じに似てると思います」

――名だたる写真家たちが七菜乃さんの体を褒めていますよね。

「別に体を誉められてはないですよ…。でも、写真のモデルは作品の一部にならなきゃいけないと思います。その上で、カメラマンさんや見た人が『いい作品』と言ってくれるのが一番嬉しい。我を消すというか、作品の一部になることができたらいいですね。単純に我を消せばいいってわけでもないですが、作家さんと向き合って試行錯誤するのは面白いですね。まあ、作家さんたちが望むスタイルを作るのが、私の仕事なのかもしれません。ただ、いい体って褒められても、あんまり自覚はないんですよね。さっきエロがわからないって言いましたけど、どんな体がセクシーなのかって人それぞれだと思うし、私自身もはっきりと理解してないんです。好きな女体はあるんですけどね。女体愛好家ですから(笑)。今後は自分の体だけでなく、ほかの女の子の体を使って刺激的な活動ができたらとも思ってます 」

 

 七菜乃のグラビアは、「あどけなさと悲哀の交差する美しさ」などと称されることがある。憂いを含んだ黒い瞳と白くしなやかな肉体から漂う儚さが、こうした評価につながっているのだろう。しかし、グラビアの中では精気のない目がセクシーな彼女だが、このインタビュー中には、弾けるような笑顔を見せ、大きな身振り手振りを加えながら、流暢なトークを披露してくれた。キラキラと輝く大きな瞳は、写真の中の七菜乃のそれとはまったく違うものだった。

 率直にいって、七菜乃の魅力を解き明かそうと試みたインタビューであったが、その謎は深まるばかり。もう少し踏み込んでいえば、本当にこの子が七菜乃なのだろうかという気さえしている。しかし、そんな多面的な魅力を持っているからこそ、彼女は写真の中でさまざまな表情をすることができるのかもしれない。このインタビューで、グラビアの印象とは違う七菜乃の顔が少しでも浮かんでくれたらありがたい。
(構成/文=愉快)

七菜乃出演イベント
フェチフェス05
日程:2015年1月25日
場所:千駄ヶ谷Pスタジオ
世界に誇るジャパニーズ“フェチ”をテーマに、 アーティスト・コスプレイヤー・女優・AVとジャンルの境界線を越えたボーダレスな即売会&パフォーマンスイベント。

 

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