「足を食品用ラップで…」「◯◯をハイヒールで…」フェチビデオのディープすぎる世界


 少しそのサイトを覗いてみると、オーダーメイドなだけあって、作品はマニアックそのもの。たとえば、「OLさんの足の指を歯ブラシで磨いたりする足の裏フェチ動画」というタイトルの中身は、ずばり、OLがストッキングを脱ぎ、ゆっくりと足の指を歯ブラシで磨いていくもの。冒頭で紹介した『給与明細2』のブーツものは、まだエロいポイントが理解できるが、足の指を歯ブラシで磨いていく仕草のどこにエロスがあるのか、修行不足な著者にはイマイチわからなかった。ほかにも「女子高生が上履きにローション入れてクチャクチャ音を出すフェチ動画」というタイトルが目に入ったが、申し訳ないが中身を拝見するのは辞退させてもらった。

 カテゴリ名からしてわからなかったのが「風船フェチ」。少し興味がそそられたので確認してみると、パンストとレオタード姿で風船に乗って開脚し、風船を割るというだけの動画だった。割れる瞬間がたまらないのだろう…。そうに違いない。また、「目・眼球」というカテゴりには、ひたすら目薬をさしている動画があり、「首・喉仏フェチ」には、ひたすら喉仏を映した動画がアップされていた。そして、「悲鳴・怖がりフェチ」では、ピストルやクラッカーの音にひたすら怖がっている女の子が…。マニアの世界は、果てしなく奥が深いようである。

 実は2003年に、ソフトオンデマンドの創始者である高橋がなり氏(56)が、今のフェチビデオの元になるようなことを語っていた。つんく♂(45)との対談本『てっぺん』(ビジネス社)の中で、売れるAVに必要なこととして、「基本的にはあらゆる人向けに、専門に作る。作り手からするとこりゃ違うかもってものでも、いやそれが好きなんだって人もいる」と話し、「ただ、絶対に交ぜ合わせないこと。ザーメンフェチと尻フェチと熟女フェチ、みんな別々に作る。スタッフには『一体コレ、だれ用なんだ?』『お客さんは一人に絞れ』っていってるんです」と、1人のマニアに向けた作品こそがヒットするAVだと力説しているのだ。

 多くの人がまんべんなく楽しめる作品よりも、1人が心から満足するものを作る。この理論を突き詰めたのが、今のフェチビデオ業界だろう。個人個人で趣味嗜好は分かれるものだが、いったいフェチはどこまで進化するのか。まずは自分の性癖を確認するためにも、風船動画をチェックしにいくとするか…。
(文=郷田ゴー)

●郷田ゴー(ごうだ・ごー)
職業:ルポライター。恋愛研究家。
裏モノJAPAN、週刊プレイボーイ、週刊SPA!等に原稿執筆。
『5時に夢中!』(TOKYO MX)に多数出演。
過去に吉本興業で売れない芸人をやっていたことも…。
著書『今さら聞けない本当の恋愛入門』(宝島SUGOI文庫)
実録! 美女ナンパ突撃ルポ やってみたらこうだった』(宝島SUGOI文庫)

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