ぽっちゃりブーム加速中? 総体重200㎏オーバーのガールズ・ ユニットの気になる今後


 音楽シーンに存在する大柄なアーティストの多くは、ゴスペルなどで培った野太いボーカルや悠然とした発声が特徴で、一般的にも歌が上手いと認識されやすい高い技術を持っている。そうなると気になるのは、la BIG3の歌唱力だ。歌が達者なだけでは生き残れないのがこの世界の摂理というものだが、やはり音楽業界たるもの、実力が多分に物を言う。彼女たちの場合、豊満過ぎる体つきという決定的なキャラがあらかじめ備わっているので、メディア的な立ち位置や売り出し方に関してはこの先何ら問題なくクリアできるだろう。

 あとは中身、すなわち歌唱と楽曲において品質の見せ場を効果的に作り、いかに本腰を入れた活動であるかをアピールできるかが肝となる。また、アーティストへの一歩を踏み出した以上はキワモノという枠組みの中でおもねらず、強い気骨でもって息の長い活動を続けていくことも、ブレイクするために避けては通れない課題といえるだろう。

「出身ファッション誌の雰囲気に沿って、まずはガーリーな歌声を全面に打ち出してくるでしょうね。曲調も、耳に馴染みやすいキラキラしたサウンドを敷くのが一番妥当な線ではないでしょうか。昨今の流行でいえば、ダンス・ミュージックとの相性も意外に良さそうです。彼女たちが踊るとなれば、その分インパクトも増すでしょうし(笑)。確かにこの手のアーティストは異例中の異例ですが、業界全体で見るとぽっちゃり系タレントの台頭はそう珍しくはありません。例えば、お笑い芸人の柳原可奈子やla farfaのモデルも務めている渡辺直美のように、ビジュアル面でもてはやされたことがきっかけとなって活動の幅を広げた人物も多く存在している。la BIG3にどれだけのポテンシャルがあるのかはまだ計り知れませんが、斜陽になり始めている邦楽シーンに風穴を開ける人材として戦略に磨きをかければ、思いのほか人気が沸騰する可能性も十分にあります」(音楽関係者)

 ユニット名である“la BIG3”には、「BIGなハートとボディ、そして読者モデルからパフォーマーとしてBIGになれるように」という願いが込められているという。その言葉通り、体型以上のどデカい飛躍で彼女たちがブームとなる日も、そう遠くはないかもしれない。
(文=佐々木・ボブ・潤也)

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