乱交の中でも別格にハードなプレイ! 「疑似突発ギャンバンプレイ」とは


 当日は、怪しまれないよう自分が先に映画館を下見して安全を確かめ、館内で主催者カップルと合流しました。しばらくして上映が始まると、早くも主催者カップルがごそごそし始め、周囲にはおっちゃんたちが集まり始めました。

 後から聞いたことですが、上映が始めると同時にM女がパートナーのズボンに手を突っ込んで「ちんこを揉み始めた」そうで、とりあえず「良い加減に勃起させてM女がしゃぶり始めた」ところで、主催者カップルはおっちゃんたちをプレイに誘ったそうです。ところが、座っているおっちゃんたちの間を移動しながら「ちんこを咥える」のは物理的に無理があったため、やむなくトイレへ移動することとなってしまったそうです。

 気がつくと、主催者カップルとおっちゃんたちがぞろぞろトイレへ移動し始め、怪しいことこの上ありません。仕方ないので自分も追いかけ、トイレの外から様子をうかがっていると、中から楽しげな音が聞こえます。しばらくすると、見るからに賢者モードのおっちゃんが出てきて、盛り上がってるのが良くわかりました。そして、客席から次々と新たなおっちゃんが出てきて、トイレに直行し始めたのです。

 自分はやや戸惑ったものの、下手に騒ぐとやぶ蛇になるかと思い、静かに見守っていました。おっちゃんたちも騒ぐことなく、順番に「賢者モード」となって客室へ戻ります。しかし、だんだん映画の終りが迫ってきたこともあり、思い切って声をかけたのですが、自分も思いのほか緊張していたらしく、口から出たのは「にゃ~」と、間の抜けた猫の鳴きまねでした。

 幸い、主催者カップルにはしっかり聞こえたようで、ごそごそ片付けるような気配がすると、楽しげにほほを上気させつつ出てきました。そして、映画の終了を待たずに、そそくさと映画館を後にしたのです。その後、客席に戻ってエンドクレジットをぼんやりと眺めつつ、客電が灯ってから静かに席を立ち、何事もなかったように帰りました。帰宅した後、映画のチケット代をもらいそびれていたことを思いだし、即座に電話をかけたもののつながらなくて半べそをかいたことは、今でもよく覚えています。

 その後、チケット代の清算ついでに彼等とプライベートで会った際、彼女は「ニオイがすごくて目にしみたけど、ものすごく気持ちよくて楽しくて興奮した!今度はフェラじゃなくてちんこハメたい!」と、なんともイカ臭い、いやきな臭いことを言っていました。
(文=代田弘)

代田弘(しろたひろし)
昭和生まれ。関西出身。乱交プレイ趣味が講じて企画AVに参加したり、同人ハメ撮りAVを作ってみたり、緊縛師に入門したり、エロ界隈を転々とする。最近はプレイから遠ざかっており、もっぱらこれまでの経験を文章にする日々となっている。
■著書:『本当に正しいネット恋活術』『本当に正しいセックス 複数プレイ編』

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